高校球児の素顔を追う、私の見た高校野球(その19)
こんにちは、
拙作ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、
「私の見た高校野球(その19)」です。
今後もこのシリーズを続けるつもりです。
私がやってきた野球取材の総括です。
取材期間 :
2000年~2014年(15年間)
その間に撮りためた写真が、
100万枚を超えました。
この写真1枚1枚は、
高校球児たちの歴史と同時に、
私の歴史でもあります。
写真ですので、
その瞬間、
高校球児たちと同じ場所にいなければなりません。
その時間と空間の中から、
私の感性で切り取ったのが、
この写真集です。
だから、この写真の中には、
私の気持ちが入っています。
それは「こだわり」と
いったほうがよいかもしれません。
その「こだわり」を集大成したものが、
今回のシリーズ「私の見た高校野球」です。
なお、素材は下記HPからの抜粋となります。
- 1.泥んこでも何とか野球をしたい
- 2.このボールの一つ一つに思い出が
- 3.届け、マネージャーさんの応援
- 4.キャッチャーのヘルメットが吹っ飛ぶ
- 5.ちょっと変わった写真を
- 6.まとめ
- 【関連記事】
- ※更新履歴※
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1.泥んこでも何とか野球をしたい
君津青葉高校にやって来ました。
今日は、
四街道高校を迎えての練習試合です。
ところが前夜の雨で、
グラウンドはご覧のような「泥んこ」です。
それでも、
何とか野球をしたいと、
全員でグラウンド整備を続けます。
だって、
試合の予定は1年前から組まれています。
冬のシーズオフが明けての大事なオープン戦です。
春の県大会も控えています。
何が何でも試合をしたい。
ということで、
バットの代わりに、
スコップを持ってきました。
本格的なグラウンド整備の始まりです。
部員総動員です。
おかげで、
何とか野球ができました。
こんなところにも、
野球に対する執念が表れるのですね。
みんな、お疲れさん。
(写真) 2004年3月25日 君津青葉高校にて撮影
2.このボールの一つ一つに思い出が
使い古されたボールです。
もう「用済み」のようです。
このボールの一つ一つに、
汗や涙が込められています。
このボールの数だけ、
練習をしてきたのですね。
そのときどきの、
選手たちの汗と苦労が、
刻み込まれています。
ボールさん、ありがとう。
(写真) 2006年1月9日 君津高校にて撮影
3.届け、マネージャーさんの応援
夏の千葉大会です。
応援席で、
マネジャーさんが賢明に応援をしていました。
はち切れんばかりの声を張り上げて。
「がんばってーっ!」
今はこれしかありません。
大きな声で応援するしかありません。
やるべきことは、
すべてやってきました。
この日のために、
選手たちと一緒に・・。
だから、
今は応援しかありません。
あらんかぎりの声で応援しよう。
その応援、
きっと選手たちに届くよ。
(写真) 2003年7月19日 袖ヶ浦球場にて撮影
4.キャッチャーのヘルメットが吹っ飛ぶ
ホームでの激突シーンです。
もくもくとあがった白煙が、
その激しさを物語っています。
もちろん、
白煙はライン用の石灰です。
吹っ飛んでいるのは、
キャッチャーのヘルメットです。
白煙のため、
どこに選手がいるのか分かりません。
セーフなのかアウトなのかも。
かたや、点が欲しい。
かたや、点は やりたくない。
その瀬戸際での攻防が、
このシーンをうんだのです。
1点に泣き、1点に笑う。
それが分かっているだけに、
恐怖心なんか沸きません。
ただ、
闘争心を燃やすだけです。
とにかく、突っ込むしかない。
とにかく、阻止するしかない。
その気持ちと気持ちのぶつかり合いが、
この「激突」になりました。
その「激突」が、
もくもくとあがる「白煙」になりました。
(写真) 2007年7月26日 袖ヶ浦球場にて撮影
5.ちょっと変わった写真を
試合開始の一コマです。
両チームが試合開始の挨拶をしています。
その脇に、
グローブとボールが取り残されていました。
たぶん試合途中で、
慌てて試合の挨拶に行ったのでしょう。
いままで、
何百試合と見てきましたが、
こんな光景は初めてです。
思わず、
取り残されたグローブのほうに
ピントを合わせてしまいました。
でも、
この写真から、
慌てて挨拶に飛んで行った、
様子が想像出来ますよね。
グローブとボールがさびしそう。
(写真) 2007年7月16日 袖ヶ浦球場にて撮影
6.まとめ
どうでしたか。
今回も厳粛な思いを込めて、
私の見た高校野球(その19)
をお届けしました。
どの写真も思い出深いものです。
写真ですので、
その瞬間に私(カメラマン)が、
そこにいたことになります。
つまり、
球児達と時間と場所を共有したのです。
しかも、
その瞬間は永遠に止まったきりです。
色あせることもありません。
その瞬間が永遠に存在するのです。
そう考えると、
そこに居合わせたことに感謝しなければ。
そう思いつつ、本稿を閉じます。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
【関連記事】
※更新履歴※
【更新】2021年10月16日、2022年12月3日
少しだけ校正させていただきました。
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