高校球児の素顔を追う、私の見た高校野球(その66)
こんにちは。
拙作ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、
「私の見た高校野球(その66)」です。
今後もこのシリーズを続けるつもりです。
私がやってきた野球取材の総括です。
取材期間 :
2000年~2014年(15年間)
その間に撮りためた写真が、
100万枚を超えました。
その写真1枚1枚は
高校球児たちの歴史と同時に、
私の歴史でもあります。
写真ですので、
その瞬間、
高校球児たちと同じ場所にいなければなりません。
その時間と空間の中から、
私の感性で切り取ったのが、
この写真集です。
だから、
その写真の中には
私の気持ちが入っています。
それは「こだわり」と
いったほうがよいかもしれません。
その「こだわり」を集大成したものが、
今回のシリーズ「私の見た高校野球」です。
なお、
素材は下記HPからの抜粋となります。
1.たかが送りバント
秋の千葉県大会に行って来ました。
太陽の高さが、
いつのまにか低くなっていました。
陽射しも少しだけ柔らかくなり、
秋を感じさせてくれました。
さて、写真です。
送りバントのシーンです。
超まじめな表情が印象的でした。
思わずシャッターを押しました。
目が真剣ですよね。
バックのマネージャーさんも心配そうです。
それもそのはず、
送りバントの成否が勝負を左右するのです。
バントに限らず、
打撃はボールをよく見ることが大事です。
むしろバットを振らない分、
慎重になりすぎて失敗することがあります。
成功して当たり前。
その気持ちもプレッシャーになります。
そのプレッシャーが、
あの表情になったのです。
因みに、
このバントは成功しました。
役目を果たしました。
お疲れさん。
(写真) 2013年9月21日 袖ヶ浦球場にて撮影
2.バックホーム
志学館にお邪魔しました。
今日も熱心に練習をしていました。
外野のシートノックのです。
返球先はキャッチャーです。
バックホームです。
バックホームは一球が勝負です。
キャッチャーへ、
ストライクを投げなければなりません。
左右にそれたりすると、
それでけでタッチが遅くなりましす。
しかも、
遠投が出来なければ意味がありません。
遠投だからといって、
弾道の高い球はそれだけで、
飛球時間が長くなります。
だから、
ライナー性の球が理想ですが、
それができなければ、
バウンドする球でも構いません。
むしろ、
バウンド型のほうが、
高い球より飛球時間が短くなります。
(ただし、
バウンドが多いと失速するので要注意)
とにかく0.1秒でも、
キャッチャーにボールが届けるのです。
そのために、
外野手は渾身の力をこめてボールを投げます。
しかも、
キャッチャーへストライクを。
練習ではそのバックホーム練習は何度も出来ますが、
いざ試合となると、
それが1回あるかないかです。
しかも、
その1回で勝負が決まることがあるのです。
だから、
普段の練習が大事なのです。
普段の練習が試合の時に物を言うのです。
(写真) 2013年9月28日 志学館にて撮影
3.勲章の「顔」
秋の千葉県大会に行って来ました。
準決勝ともなると力が入ってきます。
さて写真を見てもらおう。
スクイズでホームに生還したランナーです。
成田・荒木くん(2005年秋)
顔がまっ白ですね。
ホームインしたときに、
ラインの「石灰」がついたようです。
もちろん、
本人はそんなことなんか分かりません。
とにかく、
無事にホームインしたことだけでうれしいのです。
それもそのはず、
待望の「先取点」です。
どうもこの顔の汚れから見ると、
「顔面ホームイン」だったようです。
さぞかし痛かったことでしょう。
そんなこと関係ないよね。
とにかく先取点を取ったんだ。
待望の1点だ。
それだけでうれしいんだ。
そのうれしそうな写真をもう一枚どうぞ。
(写真) 2005年10月1日 千葉県野球場にて撮影
4.結果はどうであれ
秋の千葉県大会にお邪魔しました。(2005年9月)
写真は君津高校のバッターが、
思いきってバットを振ったシーンです。
結果は外野フライでしたが、
その思い切りの良さに感激して掲載させていただきました。
もともと君高の持ち前は思い切りの良さでした。
何でも結果を気にせずに思い切りプレーをします。
このバッターも力一杯バットを振っています。
振ったバットが写真から切れるところまで飛んでいます。
私も長い間、高校野球を追っかけていますが、
こんな「大振り」は初めてです。
でも、結果はどうであれ、
ここまで思いきってプレーされると気持ちがよくなります。
そのおかげか、
君高は強敵・千葉経大附を破ったのだ。
思いきってやると、
自然と結果もついて来るものだ。
野球は技術だけではなさそうだ。
特に高校野球は・・。
(写真) 2003年9月19日 袖ヶ浦球場にて撮影
5.ベンチ前のミーティング
拓大紅陵と志学館にお邪魔しました。
(両校のグラウンドは隣同士にあります)
それぞれの学校で練習試合が行われていました。
そのうちの、
3校のミーティング風景を撮らせていただきました。
こう見てみると、
ミーティング風景に、
学校の違いが出ていて面白いですよね。
基本は選手たちを座らせています。
そのほうが楽だし、
監督の話に集中出来るからでしょう。
また、
ある学校は太陽の位置にも気を配っています。
選手たちの背中に太陽がくるようにしています。
つまり、
選手がまぶしくないように気を遣っているのですね。
このようにして、
少しでも監督の話に集中できるようにしています。
体を動かして練習するのも大事ですが、
理論も大事です。
頭を使った野球。
これがないと成長しません。
「静」と「動」。
この両面使いで野球はうまくなるのです。
6.まとめ
どうでしたか。
今回も厳粛な思いを込めて、
私の見た高校野球(その66)をお届けしました。
どの写真も思い出深いものです。
写真ですので、
その瞬間に私(カメラマン)が
そこにいたことになります。
つまり、
球児達と、時間と場所を共有したのです。
しかも、
その瞬間は永遠に止まったきりです。
色あせることもありません。
その瞬間が永遠に存在するのです。
そう考えると、
そこに居合わせたことに感謝しなければ。
そう思いつつ本稿を閉じます。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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【更新】2022年2月2日
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