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こんにちは、拙作ブログのご紹介です。このブログは河原健次がお届けしています。大分市出身、木更津市在住です。すでに半世紀以上も生存しています。その長い歴史から、日常生活や人生に参考になりそうな情報を提供しています。読者のみなさんに役立つことを願っています。

映画「おくりびと」、今さらながら感動した

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こんにちは、

拙作ブログをご覧いただきありがとうございます。

 

今回は、

映画「おくりびとのお話です。

 

おくればせながら、

この映画を最近見ました。


2008年の作品ですので、

10年遅れの鑑賞となります。


10年遅れとは遅すぎますよね。


恥ずかしい限りです。

 

鑑賞したのは、

映画館ではなく自宅です。

 

この映画は、

数々の賞を受賞しています。

高い評価の映画ですので、

一度は見ておきたいと思い、

TV放送(WOWOW)を録画しておいたのです。

 

しかし、

死をテーマにした映画は、

暗さが先に立って、

見る気がしませんでした。

 

ところが、

昨今の終活に代表されるように、


自分も死を見つめてみようと思ったときに、

この映画を思い出したのです。

 

死に対する心の準備をしておこうと・・。


それで見た結果ですが、

私がイメージしたものとは違っていました。


いい意味で裏切られました。

 

では、

その映画の感想を紹介したいと思います。

 

 

 

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1.映画「おくりびと

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映画「おくりびと

2008年の作品。

 

【概要】

ひょんなことから、
遺体を棺に納める「納棺師」となった男が、

仕事を通して触れた人間模様や、上司の影響を受けながら、

成長していく姿を描いた感動作です。

 

【キャスト】

本木雅弘
広末涼子
余 貴美子
吉行和子
笹野高史

 

【スタッフ】

監督:滝田洋二郎
脚本:小山薫堂
音楽:久石 譲

 

【賞】

第81回アカデミー賞 外国語映画賞 受賞

第32回日本アカデミー賞 最優秀作品賞

最優秀監督賞、最優秀主演男優賞ほか10冠達成

モントリオール世界映画祭・グランプリ受賞

 

2.私の感想

映画「おくりびと」をみた私の感想です。

 

私の感想は、

ほかの多くの人が思っているような、

そんな感想にはなりませんでした。


この映画をみたからといって、

「強く行きよう」とか、

「何か生きがいを見つけよう」

にはなりませんでした。

 

もちろん、

死生観をテーマにしたところもあると思いますが・・。

 

2-1.人間愛


この映画の狙いは、

「人間愛」ではないかと思っています。


「納棺師」をとおして、

 

あるいは、

「お葬式」や「火葬」といった、

厳粛な儀式をとおして、

 

様々な人々の「人間愛」

描いているように思えました。

 

①夫婦間の愛

②親子の愛

③友人同士の愛

④そして家族の愛です。

 

主役の青年を納棺師として雇った社長(山﨑努さん)は、

面接もろくにしないで一発で雇いました。


しかも、

履歴書は一度も目を通さずに・・。


履歴書はテーブルの上にほおり投げたのです。

 

そこには、

何か「ぴん」と来るものがあったのでしょう。


それは、

人間を愛する心が、

その青年にあると、

直感したからでしょう。

 

その会社の女性事務員もそうです。


青年の優しさ、

素直さを察したからこそ、


思い出したくもない過去を、

打ち明けたました。


青年(納棺師)のお父さんが亡くなったことを聞いた、

女性事務員が言いました。


「ねえ、お父さんのところに行ってあげて」


そして青年は、

そのお父さん(故人)に最期の化粧しながら、

大粒の涙を流しました。

 

それは、

悲しさの涙ではないと思います。

 

たしかに、

お父さんは30年前、

青年を捨てて家を出ていきました。


しかし、

目の前にいる30年振りにあった、

亡きお父さんをみて、

その憎しみが消えたのです。


自分を育ててくれた、

感謝の気持ちになりました。


と同時に生前に、

なにもできなかった自分に、

後悔の気持ちがわき出たのです。


それが、

あの大粒の涙になったのです。

 

そうなんです。

 

それぞれの人が、

それぞれの人生の中で、


感謝と後悔を錯綜させながら、
人間愛に昇華していく。

 

そんな姿を、
この映画は表現したかったのです。

数々の賞は、
そういうところを評価したのでしょう。

 

無条件にいい映画です。

 

ジーンとくる映画です。

 

3.気に入ったシーン

気に入ったシーンは沢山あります。


中でも、以下のシーンが好きです。

 

3-1.父親の訃報を聞いて躊躇する

青年「自分を捨てた父親のところなんか行けるか」

事務の女性「私も6歳の息子を帯広に捨てて、
家を出て行ったのよ」

青年「会いたければ会いにいったらいいじゃないか?」

事務の女性「会いたいけど会えないの」

青年「子供を捨てた親はみんなそうなんですか?」
「だとしたら無責任すぎるよ」

事務の女性「最期の姿をみてあげて」
  (青年が事務所を飛び出す)
       |
  (しばらくして、事務所にもどる)

青年「社長っ」

社長「・・」 なにも言わずに車のキーを青年に渡す。

社長「好きなの持っていけ」と、棺を指す。

 

3-2.お父さんの手には

青年がお父さんの旅立ちの準備をしているときに、

手に何かを握っているのに気づきます。


それは30年前に、

川原でいしぶみをしたときに、

青年から父親に渡した石でした。

 

丸い小さな石。


「丸い」のは、

青年の平穏な気持ちを伝える石。

 

それを父親は大事に持っていたのです。

 

そして、亡くなるときも・・。

 

その石をそっと父親の手から取り出して、

身重の妻に渡します。

 

「元気な子供が生まれるように」

 

まるで、

おじいちゃんの気持ちを、

孫に伝えるかのようでした。

 

4.NHKでみた復元納棺師

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笹原留似子(ささはら・るいこ)さんの作品より

 

この納棺師と同じ仕事をされている人がいます。

 

被災地の「おくりびと」こと、

笹原留似子(ささはら るいこ)さんです。

 

笹原さんは、

東日本大震災による巨大津波に流され、

損傷した300人を超える遺体の傷を、

ボランティアで修復し、

家族に最後の対面をさせました。


修復された遺体は皆、

安らかな微笑みを浮かべた表情になり、

家族と最後の対面を果たしました。


笹原さんによって描かれた、

家族の対面場面を描いた絵(上)を通じて、

震災という悲劇の中に見いだされた、

家族の愛情の深さと、

慈しみ、そして人の優しさを見つめ直しています。

 

5.まとめ

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どうでしたか。


この映画は10年前の映画ですので、

この映画を知らない若い人も、

多いかもしれません。

 

ただ主演の「もっくん」こと、

本木雅弘さんはご存じかと思います。

 

その「もっくん」が演じる納棺師は感動的でした。


迫真に迫った演技です。

 

遺体との接し方は丁寧で、優しい。


まさに、

遺体を崇拝している気持ちが溢れていました。

 

だから、

立ち会った遺族も感銘を受けたのでしょう。

 

実際の納棺師も、

映画のように素晴らしいと聞いています。


この映画を通じて、

その崇高な職業を知ることができました。

 

おなじように、

復元納棺師の笹原留似子さんも、

素晴らしい人です。

 

この納棺師の仕事を改めて考えてみました。


以下は私の結論です。

 

納棺師とは、

死の世界と生の世界を引き合わせる職業。

 

私のようなものは足もとにも及びません。

 

崇高な職業です。

 

最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

 

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※更新履歴※

【更新】2020年1月4日、5月14日、9月27日、2021年2月22日、6月29日、2022年7月18日
少しだけ校正させていただきました。

【更新】2019年8月24日、11月4日
中身(文章)をマイナー修正しました。

【更新】2019年7月9日
「目次」を追加しました。
これで少しは読みやすくなったと思います。

 

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