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こんにちは、拙作ブログのご紹介です。このブログは河原健次がお届けしています。大分市出身、木更津市在住です。すでに半世紀以上も生存しています。その長い歴史から、日常生活や人生に参考になりそうな情報を提供しています。読者のみなさんに役立つことを願っています。

映画「生きる」、あの黒澤監督が訴えたかったものは

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こんにちは。

いつも拙作ブログを見ていただきありがとうございます。


今回は、映画のお話です。

 

黒澤明監督の映画「生きる」をご存知でしょうか。

 

この映画は、黒澤作品の中でも、

ヒューマニズムが頂点に達した。

と評価される名作です。

 

その題名の通り、

「生きる」という普遍的なテーマを描くとともに、

お役所仕事に代表される官僚主義を批判しています。

 

劇中、

志村喬が演じる主人公が「ゴンドラの唄」

口ずさみながらブランコをこぐシーンは、

名シーンとしてよく知られています。

 

 

 

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1.映画「生きる」のストーリー

お役所勤めの主人公(志村喬)は、定年前のある日、
余命が少ないと医者から告げられます。
それを機会に、主人公の考え方が変わります。


突然、公園造りを思い立つのです。

 

それから毎日毎日、

公園造りのために、

役所内を説得してまわります。

 

そして、

やっと公園が完成したときには、
命が尽きようとしていました。

 

雪の降る夜、

その完成した公園のブランコに乗って、

 

「命短し恋せよ乙女・・♪」

 

としみじみと歌いながら死んでいきます。

 

その顔は満足に満ちあふれています。

 

目は星のように輝いています。


見事なラストシーンです。

 

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2.映画「生きる」は死生観の本にも

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この映画「生きる」は、

死生観の本にも紹介されています。

 

書名:よく生き よく笑い よき死と出会う
著者:アルフォンス・デーケン
掲載ページ:177ページ

 

以下はその抜粋です。

 

『彼は最期の段階になって、
初めて人のために生きるようになったのです。
「人間らしい死」を全うした生き方として・・』

 

この本は拙作ブログでも紹介しています。

 

kawa2496.hatenablog.com

 

3.黒澤監督が訴えたかったこと

この映画を作った、黒澤監督の製作意図を
私なりに考えてみました。

 

3-1.お役所仕事への不満、批判

主人公は、ガンの宣告を受けるまでは、
普通のお役所仕事でした。


お役所仕事とは「事なかれ主義」です。


無遅刻、無欠勤を定年まで通すことを、
生きがいにしている仕事です。


すべてが「無難」、「波風立てず」です。

 

そこを、
黒澤監督は痛烈に批判しています。

 

それが、証拠に主人公がなくなったあとも、

その「波風立てず」の仕事ぶりは続いていました。


そういうシーンを見せて、
「相変わらずだな」ということを
観客に訴えています。

 

3-2.人間の崇高さ

一方で、

人間の崇高さを描いています。


主人公が本来の人間の生き方に目覚めて、

公園作りに奔走するところです。


そのときの主人公の表情が、
今までとは違っています。


その気持ちの変化を訴えたかったのでしょう。


このへんは黒澤監督のうまさです。


主演・志村喬のうまさです。

 

3-3.人間の弱さ

一方で人間の弱さも描いています。


主人公がなくなったあとも、
例のお役所仕事が続いているシーンが流れます。

 

つまり、


黒澤監督は、
ハッピーエンドにしたくなかったのです。

 

ハッピーエンドでは、

ただの「物語」だからです。

 

そうではなくて、

「現実」を撮りたかったのです。


1)こんなことでは変わらないよ。


2)お役所仕事って、
それだけ根が深いものだよ。


このリアリティーが私の心を打ったのです。


だから、
主人公の生きざまや、

死にざまが光ったのです。

 

そうですよね。

 

黒澤監督。

 

4.まとめ

この映画「生きる」を、

私はテレビで初めて知りました。

 

あまりの感動に、

すぐにDVDを購入しました。


それ以来、何度か観ていますが、


年齢を重ねるにつれて、

見方や考え方が変わったような気がします。


おすすめの映画です。

 

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

 

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※更新履歴※

【更新】2019年11月6日、2020年3月4日、7月11日、2021年1月8日、2022年3月1日
少しだけ校正させていただきました。

【更新】2019年5月4日
中身(文章)のマイナー修正。

【更新】2019年1月13日
タイトルの一部変更、
「3.黒澤監督が訴えたかったこと」の追記。

 

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生きる [ 志村喬 ]