こんにちは。
拙作ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、
「私の見た高校野球(その17)」です。
今後もこのシリーズを続けるつもりです。
私がやってきた野球取材の総括です。
取材期間 :
2000年~2014年(15年間)
その間に撮りためた写真が、
100万枚を超えました。
この写真1枚1枚は、
高校球児たちの歴史と同時に、
私の歴史でもあります。
写真ですので、
その瞬間、
高校球児たちと同じ場所にいなければなりません。
その時間と空間の中から、
私の感性で切り取ったのが、
この写真集です。
だから、
この写真の中には、
私の気持ちが入っています。
それは「こだわり」と
いったほうがよいかもしれません。
その「こだわり」を集大成したものが、
今回のシリーズ「私の見た高校野球」です。
なお、素材は下記HPからの抜粋となります。
- 1.チアガールが燃える(夏の千葉大会)
- 2.無念、俺たちの夏が終わった
- 3.華麗なるお嬢さんたち(ブラバン)
- 4.長靴がスパイクがわり(長野工業高校)
- 5.これが本物のダイビングキャッチだーっ(大分西高)
- 6.監督さんは野球は専門でもカメラは苦手みたい(君津高校)
- 7.彼女の涙は美しくて尊い
- 8.まとめ
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1.チアガールが燃える(夏の千葉大会)
夏の千葉大会です。
白熱した試合が続いています。
「力」が入るのは、
グラウンドだけではありません。
ここ応援スタンドも、熱気むんむんです。
チアガールたちの黄色い声援が、
飛び交っていました。
(写真) 2007年7月13日 佐原白楊 袖ヶ浦球場にて撮影
2.無念、俺たちの夏が終わった
ゲームセットの瞬間です。
「夏」が終わりました。
一瞬、時間が止まってしまったようでした。
沈黙の後、
サイレンの音と、歓喜の声で、
ふと我に返りました。
勝負の世界は厳しい。
出直しさえもできません。
負けたら終わりの「一発勝負」です。
だから、燃えるのです。
だから、泣くのです。
(写真) 2007年7月18日 二松学舎沼南
千葉県野球場にて撮影
3.華麗なるお嬢さんたち(ブラバン)
夏の千葉大会です。
ふと応援席を見ると、
華麗なブラバンがいました。
グラウンドの熱気とは違って、
あざやかさがありました。
しかし、曲はマーチ一色で、
「行け行け」ムードむんむん。
そうか、
応援席でも「戦い」が始まっているんだ。
(写真) 2007年7月20日 四街道
習志野秋津球場にて撮影
4.長靴がスパイクがわり(長野工業高校)
長野県にお邪魔しました。
長野工業高校です。
雪こそ降っていませんでしたが、
ご覧のようなグラウンドです。
山々の風景はきれいですが、
グラウンドは泥んこです。
ここでは長靴が必需品です。
スパイクも長靴です。
普通では考えられない練習風景です。
それでも、
彼らは文句ひとつ言いません。
この長靴を見てください。
そして、このボールを見てください。
雪国の人たちの「がまん強さ」が、
こんなところにもあらわれていました。
大したもんです。
(写真) 2006年2月11日 長野工業高校にて撮影
5.これが本物のダイビングキャッチだーっ(大分西高)
大分にお邪魔しました。
大分西高です。
昔は女子校だったようです。
創部時の監督は、山本監督さんです。
津久見高校の出身です。
津久見高校といえば、
甲子園常連校です。
でも、
初めて山本監督さんにお目にかかったときは、
本当に気さくでした。
グラウンドは今でこそ、
学校から離れた、
広いところにありますが、
創部当時は校舎隣の狭いところでした。
しかも、地面が堅く、
ゴツゴツしていました。
さて、写真です。
まず下の写真をみてください。
ダイビングキャッチですね。
その高さがお分かりでしょうか。
ダイビングしたときの高さが、
半端ではありません。
着地したところが下の写真です。
地面のゴツゴツ感がお分かりでしょうか。
小さな石ころが散乱しています。
痛いのもあたりまえです。
その痛さを、ものともせず、
何度もボールに飛びつく。
ユニフォームが汚れる。
顔が汚れる。
これでもか、これでもかと続ける。
こちらが、
もう止めたら、
と思うぐらいです。
これって何だろう。
やっぱり、
山本監督さんだから、
みんなついていくのでしょうね。
(写真) 2009年4月13日 大分西高校にて撮影
6.監督さんは野球は専門でもカメラは苦手みたい(君津高校)
君津高校の野球部です。
この日はシーズンオフでしたので、
ラグビーで体力作りです。
私も一緒にプレーさせていただきました。
この日は、
雪まじりの最悪のコンディションでした。
(ラグビーには最高の日ですが・・)
ゲーム終了後記念写真を撮りました。
その撮ったカメラマンが、監督さんです。
『随分と傾いていますね』
と監督さんに尋ねると・・。
「これが芸術的でいいんだ」
なるほど。
(写真) 2004年1月17日 君津高校にて撮影
7.彼女の涙は美しくて尊い
試合直後の光景です。
負けたチームのマネジャーさんが、
泣き崩れていました。
選手たちと、ともに戦ってきました。
いつも、その選手たちと一緒でした。
きつい練習を一番間近で見てきたのは、
そのマネージャーさんです。
選手たちの勝利を誰よりも願っていました。
何とか勝たせてあげたかった。
でも、それができなかった。
選手たちがかわいそう。
そう思うと涙が止まりません。
涙が止めどもなくあふれ出てきます。
人のために流す涙は美しい。
世の中に、
これ以上の美しい涙があるでしょうか。
(写真) 2007年7月16日 市原中央
袖ヶ浦球場にて撮影
8.まとめ
どうでしたか。
今回も厳粛な思いを込めて、
私の見た高校野球(その17)
をお届けしました。
どの写真も思い出深いものです。
写真ですので、
その瞬間に私(カメラマン)が、
そこにいたことになります。
つまり、
球児達と、時間と場所を共有したのです。
しかも、
その瞬間は永遠に止まったきりです。
色あせることもありません。
その瞬間が永遠に存在するのです。
そう考えると、
そこに居合わせたことに感謝しなければ。
そう思いつつ、本稿を閉じます。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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【更新】2021年10月13日
少しだけ校正させていただきました。
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