知って得・あなたの生活をもっと豊かに!

こんにちは、拙作ブログのご紹介です。このブログは河原健次がお届けしています。大分市出身、木更津市在住です。すでに半世紀以上も生存しています。その長い歴史から、日常生活や人生に参考になりそうな情報を提供しています。読者のみなさんに役立つことを願っています。

男はつらいよ第10作、八千草薫がきれいで可愛いい、しかも役がうますぎ

f:id:kawa2496:20190312064117j:plain

 

こんにちは。

拙作ブログをご覧いただきありがとうございます。

 

今回は、

「寅さん」について考えてみたいと思います。

 

といっても、

私からみた寅さん像です。

 

その寅さん像を、

具体的な映画を通して、

見ていきたいと思います。

 

1)映画「男はつらいよ

映画「男はつらいよ」の概要は下記です。

◇原作、監督:山田洋次

◇脚本:山田洋次ほか

◇撮影:高羽哲夫(たかは てつお)*1

◇概要:渥美清(あつみ きよし)さん演じる

「寅さん」が主人公の下町人情コメディ映画です。

 

全48作からなり、

『一人の俳優が演じたもっとも長い映画シリーズ』として、

ギネス認定もされている名作中の名作です。

 

*1 撮影(カメラマン)についてひとこと。
私もカメラマンですので、

男はつらいよのカメラワークについてひとこと。

 

◆脇役を同時に入れる。

男はつらいよのカットには主役だけでなく、

必ず脇役を入れています。

 

脇役は人間に限ってはいません。

 

動物、植物などと、いろいろです。

 

場合によっては、

家具や道具も入れます。

 

それらの脇役から、

画面に立体感奥行きを持たせています。

 

◆ピント位置にも配慮。

さらにスゴイのは、

ピント位置に神経を使っていることです。

 

被写界深度を浅くしたり、
深くしたりして、

主役と脇役の関係を強調しているのです。

 

このへんのカメラワークは、

さすが「高羽」さんです。

 

 

楽天/男はつらいよ   Amazon/男はつらいよ

楽天/言葉  Amazon/言葉

 

 

1.映画の歴史

まずは、映画「男はつらいよ」を振り返ります。

全部で48作品あります。

この映画の前にはテレビドラマもあったようですが、
私は、ほとんど見ていませんので、
映画だけを取り上げさせていただきます。

 

映画は全作品のDVDを持っています。


もちろん、すでに5~6回は見ています。

 

下記一覧には、

マドンナ役も入れておきます。

 

太字は今回取り上げた作品です。

 

1.男はつらいよ(1969年)光本幸子
2.続・男はつらいよ(1969年)佐藤オリエ
3.男はつらいよ・フーテンの寅(1970年)香山美子
4.新・男はつらいよ(1970年)栗原小巻
5.男はつらいよ・望郷篇(1970年)長山藍子
6.男はつらいよ・純情篇(1971年)若尾文子
7.男はつらいよ・奮闘篇(1971年)榊原るみ
8.男はつらいよ・寅次郎恋歌(1971年)池内淳子
9.男はつらいよ・柴又慕情(1972年)吉永小百合
10.男はつらいよ・寅次郎夢枕
(1972年)八千草薫

11.男はつらいよ・寅次郎忘れな草(1973年)浅丘ルリ子
12.男はつらいよ・私の寅さん(1973年)岸恵子
13.男はつらいよ・寅次郎恋やつれ(1974年)吉永小百合
14.男はつらいよ・寅次郎子守唄(1974年)十朱幸代
15.男はつらいよ・寅次郎相合傘(1975年)浅丘ルリ子
16.男はつらいよ葛飾立志篇(1975年)樫山文枝
17.男はつらいよ・寅次郎夕焼け小焼け(1976年)太地喜和子
18.男はつらいよ・寅次郎純情詩集(1976年)京マチ子檀ふみ
19.男はつらいよ・寅次郎と殿様(1977年)真野響子
20.男はつらいよ・寅次郎頑張れ!(1977年)大竹しのぶ藤村志保
21.男はつらいよ・寅次郎わが道をゆく(1978年)木の実ナナ
22.男はつらいよ・噂の寅次郎(1978年)大原麗子
23.男はつらいよ・翔んでる寅次郎(1979年)桃井かおり
24.男はつらいよ・寅次郎春の夢(1979年)香川京子林寛子
25.男はつらいよ・寅次郎ハイビスカスの花(1980年)浅丘ルリ子
26.男はつらいよ・寅次郎かもめ歌(1980年)伊藤蘭
27.男はつらいよ・浪花の恋の寅次郎(1981年)松坂慶子
28.男はつらいよ・寅次郎紙風船(1981年)音無美紀子、岸本加世子
29.男はつらいよ・寅次郎あじさいの恋(1982年)いしだあゆみ
30.男はつらいよ・花も嵐も寅次郎(1982年)田中裕子
31.男はつらいよ・旅と女と寅次郎(1983年)都はるみ
32.男はつらいよ・口笛を吹く寅次郎(1983年)竹下景子
33.男はつらいよ・夜霧にむせぶ寅次郎(1984年)中原理恵
34.男はつらいよ・寅次郎真実一路(1984年)大原麗子
35.男はつらいよ・寅次郎恋愛塾(1985年)樋口可南子
36.男はつらいよ・柴又より愛をこめて(1985年)栗原小巻
37.男はつらいよ・幸福の青い鳥(1986年)志穂美悦子
38.男はつらいよ・知床慕情(1987年)竹下景子
39.男はつらいよ・寅次郎物語(1987年)秋吉久美子五月みどり
40.男はつらいよ・寅次郎サラダ記念日(1988年)三田佳子
41.男はつらいよ・寅次郎心の旅路(1989年)竹下景子
42.男はつらいよ・ぼくの伯父さん(1989年)後藤久美子檀ふみ
43.男はつらいよ・寅次郎の休日(1990年)後藤久美子夏木マリ
44.男はつらいよ・寅次郎の告白(1991年)後藤久美子吉田日出子
45.男はつらいよ・寅次郎の青春(1992年)風吹ジュン
46.男はつらいよ・寅次郎の縁談(1993年)松坂慶子
47.男はつらいよ・拝啓車寅次郎様(1994年)小林幸子、かたせ梨乃、牧瀬里穂
48.男はつらいよ・寅次郎紅の花(1995年)浅丘ルリ子

 

2.今回の作品

今回取り上げるのは下記作品です。

f:id:kawa2496:20190312064224j:plain



【概要】
第10作 1972年12月29日に公開

男はつらいよ 寅次郎夢枕

 

【スタッフ】
監督:山田洋次
脚本:山田洋次朝間義隆
音楽:山本直純 

【キャスト】
志村千代:八千草薫
岡倉金之助:米倉斉加年
旧家の奥様:田中絹代

 

.あらすじ

f:id:kawa2496:20190312064953j:plain

寅次郎が旅先から帰ってみると、

幼馴染の千代(八千草薫)が美容院を開業していた。

 

「お千代さん」と再会した寅次郎は、

その美しさにたちまち友達以上の感情を抱くようになり、

暇を見つけては千代との逢瀬を楽しんだ。

 

ところが、

例によって寅次郎と入れ替わりに

とらやの間借り人となった

東京大学素粒子物理学専攻の助教

米倉斉加年、御前様の甥)も

密かに「お千代さん」に好意を抱いていたことが発覚。

 

寅次郎とは初対面のとき、

礼に則って的屋流、

話はどんどんややこしくなっていく。

 

「私、寅ちゃんとなら
一緒に暮らしてもいい」

 

とプロポーズされるが…。

 

今回のマドンナは八千草薫です。


若いですねえ。

バツイチの美容師・千代という設定。


ちょっぴり漂うくたびれ感が、

かわいいです。

 

世間ではこれを「艶っぽい」と
いうようですが、

私には子供っぽさが残る

「かわいい」

がぴったりでした。

 

このことは、
最後の「まとめ」でも述べます。

 

 

4.大学の先生が、お千代坊に一目惚れ

寅 「お千代坊が先生のことを褒めてたよ」

  「まじめそうだって」

先生 「・・・」

 

これを聞いた先生は天にも昇った気持ちです。

 

気持ちが頭にのぼってしまったようです。

 

寅 「先生に好感もってるんじゃないの」

先生はごはんのおかずと間違って、

タバコの吸い殻を箸でつまんで、口の中へ。

先生 「ゴホン、ゴホン」

みんな 「先生、大丈夫ですか?」

先生 「はい。致死量ではありませんから」

 

と、ここでもインテリっぽさを出す。

 

5.お千代坊の美容院で

さくら 「お兄ちゃんのこと許してね。
    乱暴なことばっかり言って・・」

千代 「そんなことないわよ。
   本当に助かってるのよ。

   照れ屋なのよ、
  あなたのお兄さんは。

   小さい時からそうだったわ。

   人が見てるといじめたり、
   悪口を言ったりするけど、

   二人っきりになるととっても親切よ。

   さくらちゃんだってそうでしょ」

 

6.江戸川の土手で子供を見送る

胸にじーんとくるシーンを一つ。

 

江戸川の土手で千代の子供「さとし」と会います。

 

「さとし」から遊びに来たと、
千代のお店(美容院)に電話があったからです。

 

千代 「よく電話をかけてくれたね」

   「ママ、夢かと思った」

   「ぼく、大きくなったね」

   「もう言っちゃうの」

   「急だったので何も用意してないわ」

と財布からお金を取り出す。

   「これ、みんなでおわがりがなさい」

さとし 「じゃ行く」

 

見送る千代の後ろ姿が映る。

 

同時に千代の泣く声が・・。

 

◆ここがうまい。

千代の泣く姿は見せずに、

泣く声だけが聞こえます。

 

そのあと、
さくらが寅さんに、そのときの様子を話します。

 

美容院の従業員から聞いた話だと・・。

 

息子さんからの電話で飛び出した千代が、

30分ほどで戻って来た。

 

そのときに目を真っ赤にしていた、


と。

 

つまり、
観客に千代の様子を想像させるのです。

 

見事な演出です。

 

 

7.とらやでお千代坊を慰める

千代と、千代の子供さんのことを聞いた、
とらやのみんなは、なんとか慰めてあげようと、

その夜、千代を晩御飯に呼びます。

 

一切、子供の話題はしないようにといいながら・・。

 

ところが、新聞やテレビで子供の話題が・・。

 

「母親が子供を置き去りに・・」

 

寅さんは新聞はぐしゃぐしゃにしたり、

テレビのスイッチを消させたり大慌て。。

 

それを見て、

千代が泣き出す。

 

千代 「寅ちゃん、本当にありがとう」

   「私、寅ちゃんのやさしい気持ちが分かるの」

 

と、また「大泣き」するのです。

 

8.公園でプロポーズ

寅さんがお千代坊を呼び出して、

プロポーズをするシーンです。

 

クライマックスです。

 

といっても、
寅さんは大学の先生に代わって、

お千代坊にプロポーズするのですが、

 

肝心なお千代坊は、
寅さんからのプロポーズと勘違いします。

 

千代 「寅ちゃん、用があるって何のこと?」

 

f:id:kawa2496:20190312111348j:plain

 

寅 「お千代坊は、勘がいいから察しがつくだろう」

 

千代 「何となく」

 

千代は、

寅さんからの「求婚」、「愛の告白」

と思っているのです。

 

f:id:kawa2496:20190312111802j:plain

 

寅 「お千代坊もいつまでも一人じゃなあ」

  「ここらあたりで身を固めたら」

  「イヤだったらいいんだよ。イヤと言えば・・」

 

千代はうれしそう。

 

f:id:kawa2496:20190312111415j:plain

 

寅 「じゃあいいんだね」

千代 「随分と乱暴なプロポーズね

 

といいながら、

嬉しそうな表情。

 

ふっと肩を落とす千代の姿が、
少しほっとした様子。

 

まるで子供のようなしぐさが愛おしい。

 

寅 「と分かったら、あいつに電話しなくっちゃ」

千代 「寅ちゃん、『あいつ』って誰のこと」

寅 「例の大学の先生だよ」

千代 「ええっ?」

千代 「私、勘違いしていた」

寅 「誰と?」

千代 「寅ちゃんと」

 

びっくりした寅が腰砕けになる。

 

千代 「私ね、寅ちゃんと一緒にいると、
   なんだか気持ちがホッとするの。


   寅ちゃんと話をしてると、
  ああ、私は生きているんだなぁーって、


   そんな楽しい気持ちになるの。


   寅ちゃんとなら
  一緒に暮らしてもいいって。


   今、フッとそう思ったんだけど」

 

寅 「じょ、じゃんじゃないよ

千代 「冗談じゃないわ

 

という千代の真剣なまなざしが印象的。

 

そこで千代は寅さんの表情を見る。

 

寅さんの困った様子を見て・・

 

千代 「やっぱり、冗談よ

 

f:id:kawa2496:20190312111601j:plain

 

と笑うお千代坊だが、

同時にさびしさが漂う。

 

この表情がたまらなくいい。

 

「ふられてしまった」

「しかたがないわ」

「こんな私が恥ずかしいわ」

「どうしよう」

「でも寅ちゃんと一緒になりたかったなあ」

「また独りぼっちか」

 

そんな気持ちが錯綜しているようです。

 

ほんの数秒間で、
このような気持ちを出せるんなんて・・。

 

八千草薫は、

すごい女優です。

  

9.まとめ

 

f:id:kawa2496:20190312064925j:plain

どうでしたか。

 

お千代坊と寅さんの会話。

 

これが本作のすべてです。

 

先生の片思いなんて、
たんなる「付け足し」です。

 

1)見るたびに印象が変わっていく。

最初に本作を見たときの印象はこうでした。

「寅さん、かっこいいなあ」

「こんな女性に好かれて」

「寅さんがうらやましい」

と、寅さんのことばかり考えていました。

 

2)そして今の印象は。

そして、今の印象はこうです。

「お千代坊(八千草薫)がかわいい」

「役がうまい」

「切なさをよく出している」

一方で、
寅さん(渥美清)はワンパターンで
つまんない。

すべてがワンパターンです。

気持ちが伝わってきません。

 

3)お千代坊の気持ち。

最後にお千代坊の気持ちを考えてみました。

①寅さんとは友だち付き合い。

そうなんです。
寅さんに好意を持ったのは友だち感覚です。

世間でいう男と女の関係ではありません。

「話していると楽しい」

ただ、それだけの関係でした。

あの公園でも言っていましたよね。

「フッとそう思った」と。

②寅さんがそのことに気づいていれば・・。

そうなんです。

このお千代坊の気持ちが分かっていれば、
一緒になれていました。

寅さんは一方的に、
「熱い恋」と思い込んでいたのですね。

 

自分がそう思うように、
相手(お千代坊)も「熱い恋」と思っているのでは、
と勘違いしたのですね。

 

寅さんは、

自分が相手にする「熱い恋」は、

得意(?)ですが、

相手からの「熱い恋」は苦手です。

 

よって、今回も成就しませんでした。

 

ということで、
今回は八千草薫の勝ちです。

 

 最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

 

【関連記事】

 

kawa2496.hatenablog.com

kawa2496.hatenablog.com

kawa2496.hatenablog.com

kawa2496.hatenablog.com

kawa2496.hatenablog.com

kawa2496.hatenablog.com

kawa2496.hatenablog.com

 

 

※CMリンク※

 

楽天/男はつらいよ   Amazon/男はつらいよ

楽天/言葉  Amazon/言葉