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こんにちは、拙作ブログのご紹介です。このブログは河原健次がお届けしています。大分市出身、木更津市在住です。すでに半世紀以上も生存しています。その長い歴史から、日常生活や人生に参考になりそうな情報を提供しています。読者のみなさんに役立つことを願っています。

男はつらいよ第22作、大原麗子のあの声と顔がかわいい!

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こんにちは。
拙作ブログをご覧いただきありがとうございます。

 

今回は「寅さん」について考えてみたいと思います。

 

といっても、私からみた寅さん像です。

 

その寅さん像を、具体的な映画を通して
見ていきたいと思います。

 

1)映画「男はつらいよ

映画「男はつらいよ」の概要は下記です。

◇原作、監督:山田洋次

◇脚本:山田洋次ほか

◇撮影:高羽哲夫(たかは てつお)*1

◇概要:渥美清(あつみ きよし)さん演じる「寅さん」が主人公の下町人情コメディ映画です。全48作から成り、『一人の俳優が演じたもっとも長い映画シリーズ』として、ギネス認定もされている名作中の名作です。

*1 撮影(カメラマン)についてひとこと。
私もカメラマンですので、
男はつらいよのカメラワークについてひとこと。

 

◆脇役を同時に入れる。

男はつらいよのカットには主役だけでなく、
必ず脇役を入れています。

脇役は人間に限ってはいません。

動物、植物など、いろいろです。

場合によっては、家具や道具も入れます。

それらの脇役から、
画面に立体感奥行きを持たせています。

 

◆ピント位置にも配慮。

さらにスゴイのは、ピント位置に神経を使っていることです。

被写界深度を浅くしたり、
深くしたりして、

主役と脇役の関係を強調しているのです。

このへんのカメラワークは、
さすが「高羽」さんです。

 

 

 

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1.映画の歴史

まずは、映画「男はつらいよ」を振り返ります。

全部で48作品あります。

この映画の前にはテレビドラマもあったようですが、
私は、ほとんど見ていませんので、
映画だけを取り上げさせていただきます。

映画は全作品のDVDを持っています。
もちろん、すでに5~6回は見ています。

下記一覧には、マドンナ役も入れておきます。

 

太字は今回取り上げた作品です。

 

1.男はつらいよ(1969年)光本幸子
2.続・男はつらいよ(1969年)佐藤オリエ
3.男はつらいよ・フーテンの寅(1970年)香山美子
4.新・男はつらいよ(1970年)栗原小巻
5.男はつらいよ・望郷篇(1970年)長山藍子
6.男はつらいよ・純情篇(1971年)若尾文子
7.男はつらいよ・奮闘篇(1971年)榊原るみ
8.男はつらいよ・寅次郎恋歌(1971年)池内淳子
9.男はつらいよ・柴又慕情(1972年)吉永小百合
10.男はつらいよ・寅次郎夢枕(1972年)八千草薫
11.男はつらいよ・寅次郎忘れな草(1973年)浅丘ルリ子
12.男はつらいよ・私の寅さん(1973年)岸恵子
13.男はつらいよ・寅次郎恋やつれ(1974年)吉永小百合
14.男はつらいよ・寅次郎子守唄(1974年)十朱幸代
15.男はつらいよ・寅次郎相合傘(1975年)浅丘ルリ子
16.男はつらいよ葛飾立志篇(1975年)樫山文枝
17.男はつらいよ・寅次郎夕焼け小焼け(1976年)太地喜和子
18.男はつらいよ・寅次郎純情詩集(1976年)京マチ子檀ふみ
19.男はつらいよ・寅次郎と殿様(1977年)真野響子
20.男はつらいよ・寅次郎頑張れ!(1977年)大竹しのぶ藤村志保
21.男はつらいよ・寅次郎わが道をゆく(1978年)木の実ナナ
22.男はつらいよ・噂の寅次郎
(1978年)大原麗子

23.男はつらいよ・翔んでる寅次郎(1979年)桃井かおり
24.男はつらいよ・寅次郎春の夢(1979年)香川京子林寛子
25.男はつらいよ・寅次郎ハイビスカスの花(1980年)浅丘ルリ子
26.男はつらいよ・寅次郎かもめ歌(1980年)伊藤蘭
27.男はつらいよ・浪花の恋の寅次郎(1981年)松坂慶子
28.男はつらいよ・寅次郎紙風船(1981年)音無美紀子、岸本加世子
29.男はつらいよ・寅次郎あじさいの恋(1982年)いしだあゆみ
30.男はつらいよ・花も嵐も寅次郎(1982年)田中裕子
31.男はつらいよ・旅と女と寅次郎(1983年)都はるみ
32.男はつらいよ・口笛を吹く寅次郎(1983年)竹下景子
33.男はつらいよ・夜霧にむせぶ寅次郎(1984年)中原理恵
34.男はつらいよ・寅次郎真実一路(1984年)大原麗子
35.男はつらいよ・寅次郎恋愛塾(1985年)樋口可南子
36.男はつらいよ・柴又より愛をこめて(1985年)栗原小巻
37.男はつらいよ・幸福の青い鳥(1986年)志穂美悦子
38.男はつらいよ・知床慕情(1987年)竹下景子
39.男はつらいよ・寅次郎物語(1987年)秋吉久美子五月みどり
40.男はつらいよ・寅次郎サラダ記念日(1988年)三田佳子
41.男はつらいよ・寅次郎心の旅路(1989年)竹下景子
42.男はつらいよ・ぼくの伯父さん(1989年)後藤久美子檀ふみ
43.男はつらいよ・寅次郎の休日(1990年)後藤久美子夏木マリ
44.男はつらいよ・寅次郎の告白(1991年)後藤久美子吉田日出子
45.男はつらいよ・寅次郎の青春(1992年)風吹ジュン
46.男はつらいよ・寅次郎の縁談(1993年)松坂慶子
47.男はつらいよ・拝啓車寅次郎様(1994年)小林幸子、かたせ梨乃、牧瀬里穂
48.男はつらいよ・寅次郎紅の花(1995年)浅丘ルリ子

 

2.今回の作品

今回取り上げるのは下記です。

 

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【概要】
第22作 1978年12月27日に公開

男はつらいよ 噂の寅次郎

 

【スタッフ】
監督:山田洋次
製作:島津清
脚本:山田洋次朝間義隆
音楽:山本直純

【キャスト】
荒川早苗:大原麗子
添田肇:室田日出男
諏訪?一郎(ひょういちろう):志村喬

 

.あらすじ

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旅先で偶然、
博の父・ひょう一郎(志村喬)と出会った寅は、
彼に人生のはかなさについて諭され、
「今昔物語」の本を借りて、柴又に帰る。

その頃、とらやでは、
職業安定所の紹介で、
荒川早苗(大原麗子)が店を手伝い始めていた。

 

寅は帰るやいなや、家族を集めて、
ひょう一郎から聞いた話をいつもの調子で始めるのであった。

 

翌朝、修業の旅に出ると家を出ようとするところに、
早苗が出勤して来る。

 

彼女の美しさにギョッとする寅だが、
旅に出ると言ってしまった手前、やむなく店を出る。

 

通りを歩いていると、
さくらに出会った寅は急に腹痛を訴えるのだった。

 

救急車で病院に担ぎ込まれた寅だが、たいしたこともなく、
「単なる栄養失調」との診断で家に帰った。

 

早苗が結婚していたことを知り意気消沈するも、
現在別居中であることを聞いて、
寅はウキウキしながらも彼女を励まし力づけた。

 

彼女も寅の優しい心づかいに思わず涙ぐみ、
「寅さん、好きよ」とまで言うので、
とらや一家の心配は募るばかりであった。

 

4.寅さんが救急車で

寅さんが救急車で運ばれて行ったあと、

とらやに戻って来ます。

 

そこで一騒動が・・

 

寅 「どうして救急車が来たんだ?」

  「誰かが電話したな?」

  「誰だ、その電話した奴は?」

  「今回は許さんぞ」

 

そこで聞いていた早苗(大原麗子)が、
少し言い出しにくそうに、そっと・・。

 

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早苗 「電話したのは私です」

   「すみません。ご迷惑をおかけしてしまって・・」

 

それを聞いた寅さん、急に表情が変わりました。

 

寅 「いいえーっ、よく気がついてくれましたね」

 

と、ころっと変わったのです。

 

◆私の推測。

これは私の推測です。

この事件以来、
寅さんは早苗(大原麗子)のことがさらに気に入ります。

 

今までは、見た目(外見)だけでしたが、

この救急車の件で、

 

「この人は良く気がつく」

 

「やさしい心の持ち主だ」

 

と思ったに違いありません。

 

5.早苗(大原麗子)がお昼のお弁当を

 

私の大好きなシーンです。

 

早苗(大原麗子)がお昼のお弁当を食べるシーンです。

 

まず、

早苗が寅さんにお茶を出します。

 

早苗 「どうぞ」

 

それからお弁当を・・。

 

早苗 「ちょっと失礼してお弁当を」

 

それを、寅さんが珍しそうにじっと見ています。

 

6.早苗の身の上を聞きながら

 

寅さんの鈍さに、

私は少しいらいらした場面です。

(でも寅さんらしい)

 

あの鈍さ加減にはうんざりです。

 

早苗 「今は荒川早苗だけど、前は水野早苗だったの」

寅 「へえー、どうして変わったの?」

 

鈍い寅!

 

早苗 「結婚したからよ」

 

だよね。

 

バカな寅。

 

その寅さん、

早苗が結婚していると聞いて「がっかり」

 

寅 「旦那は元気?」

早苗 「ううん、今 別居しているの」

 

寅 「話し合って仲直りしなくっちゃ」

早苗 「努力したんだけど・・」

   「やっぱりダメね」

 

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ここで寅さんの表情が変わる。

 

嬉しそうになって、

急にはしゃぎ出す。

 

一方、

早苗は深刻な表情のままである。

 

◆残酷すぎる。

この場面は何回見ても納得できません。

普通の寅さんだったら、
慰めの言葉をかけるところです。

 

ところが、あの「はしゃぎよう」は何ですか。

 

人の不幸を喜んでいるではないですか。

 

監督は寅さんのはしゃぎようを通して、
早苗(大原麗子)の心の内をクローズアップしたかったのでしょう。

 

しかし、

これは失敗です。

 

大失敗です。

 

あまりにも不自然すぎます。

ここは絶対にカットです。

 

※追記※

ここで追記しておきます。

実はこの映画を最近(2020年6月)、

見直して分かったのです。

 

★人の不幸を喜んでいるのではない。

そうなんです。

寅さんは、

早苗(大原麗子)の不幸を喜んでいるのではありません。

 

★早苗(大原麗子)のことが大好き

早苗(大原麗子)のことが好きなだけです。

だから、

他人のものになるのが(結婚していることが)、

嫌なだけなのです。

 

★それだけ純粋なだけ。

そうなんです。

寅さんはそれだけ純粋なんです。

子供じみていると言われればそれまでですが、

子供のように純粋なのです。

 

★だからといって「鈍感」ではない。

だからといって「鈍感」ではありません。

それはこの映画の後半を見れば分かります。

20年前から、早苗(大原麗子)のことが好きだった男

(いとこ同士、学校の先生)の気持ちを即座に察して、

自分(寅さん)はみずから身を引くのです。


⇒10項参照

 

7.早苗(大原麗子)が離婚届を出した直後

 

早苗が離婚届を区役所に出した直後の場面です。

 

一緒についてきた従兄(いとこどうし)の

添田(高校の先生)との会話です。

 

添田 「もっと自分を大事にしなきゃダメだぞ」

   「人生は一度しかないんだから」

 

早苗 「分かってるわよ」

   「お願い。私、一人になりたいの」

 

早苗が泣きそうになる。

声も浮ついてくる。

 

◆トレンチコートがかっこいい。

ところで早苗が着ていたトレンチコート、

かっこいいですね。

 

髪を後ろに束ねたあの姿は、

シェルブールの雨傘です。

カトリーヌ・ドヌーヴです。

 

8.その午後、とらやで

離婚届を出した足でとらやに出勤した早苗。


しかし、

まだ心の整理はできていません。

 

早苗 「寅さんにも心配をかけたもん」

   「今日から、水野早苗になったの」

   「もう荒川早苗じゃないの」

 

寅 「そりゃ良かった」 ←バカな寅!

朋子 「寅さん、私泣きそう」

と言って二階に行く。

 

脳天気なバカ寅にあきれて、

ものが言えぬ。

 

9.とらやの2階で

その2階での会話です。

早苗がさくらに今の気持ちを話します。

 

早苗 「ごめんなさいね」

   「みっともないところを見せて・・」

   「別れたら、どんなにスッキリするかと思っていたの」

   「張り合いがなくなったみたい」

   「こんな気持ちになるなんて」

   「昨日まで想像もしていなかった」

 

と、

今の胸の内をさくらに正直に暴露する。

 

ここまで話したところで、
早苗の気持ちは少し落ち着いたようです。

 

10.ラスト、とらやで

例の先生がとらやにやってきた。

寅さんに頼みがあった様子です。

寅さんと先生がはなしているうちに、

寅さんが切り出す。

 

寅 「おい、おまえ、
  ガキのころ早苗ちゃんに、惚れてたんだろう」

 

先生 「これ早苗ちゃんに渡してくれ」

と、預金通帳を寅さんにあずける。

 

先生 「国に働き口が見つかったので、小樽へ帰ります」

   「車さん、どうか早苗ちゃんのこと大事にしてやってください」

 

そこに早苗(大原麗子)が帰ってくる。

 

早苗 「何だったの? 用って?」

寅 「いとこが小樽へ行っちゃうて」

 

と、例の預金通帳を早苗に渡す。

 

早苗 「あのひと、こんなことをして」

寅 「分かるだろう。あんたに惚れてるんだ」

  「あいつは不器用だから、うまく言えねぇんだ」

 

早苗 「寅さん、私ね、分かってたのよ。あの人の気持ち」

寅 「だったら、本人にそう言ってやりなよ。どんなに喜ぶか」

早苗 「そんなこと言ったって・・ 私ね・・」

 

寅 「明日聞くよ」

  「早く行かねえと間にあわねぇぞ」

 

早苗 「じゃあ、明日ね」

 

と、

早苗が先生のあとを追うのを確かめると、

寅さんは、すぐに旅でて行ってしまった。

 

自ら身を引いた瞬間です。

 

早苗との約束の「明日」をあえて破ったのです。

 

早苗(大原麗子)を

あの一途で不器用な先生に譲ったのです。

 

男らしい「去り際」です。

 

  

 11.まとめ

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どうでしたか。

今回も感動しましたね。

 

1)大原麗子がかわいい。

作品の全体をとおして、

大原麗子のかわいさが出ていました。

 

そのいくつかを取り上げます。

 

①「寅さん好きよ」

大原麗子が、とらやから出るときに、

(じつは、

このとき晩ごはんをとらやのみんなとしていました)

 

ふと戻って来て寅さんに言います。

 

「私・・、寅さん好きよ!」

 

ここは「友だち感覚」と見ました。

 

あの言い方は、

 

「恋人」感覚ではありません。

 

子供っぽい言い方なのです。

(そこがかわいい!)

 

 ②「寅さんって、もてるのね」

泉ピン子と寅さんのやりとりの場面です。

 

泉ピン子と寅さんが仲良く会話しているので見て、
大原麗子が嬉しそうです。

 

その二人がとらやを出たあと、

大原麗子がさくらに言います。

 

「寅さんって、もてるのね」

 

しかし、この言い方は、

嫌みや、やっかみではありません。

 

余裕の発言です。

 

恋人をとられたというような感覚ではありません。

早苗と寅さんは「友だち」なんです。

 

 

2)寅さんは単なる脇役。

 

本作に限らず、

寅さんは脇役だと思っています。

 

そういうと、

「ええっ?!」とお思いでしょうが、

もちろん寅さんは主役です。

 

でも、本当の主役は別にいます。

 

その主役とはマドンナです。


あるいは、
子供や博、満男といった周辺の人になることもあります。

 

本作では、早苗(大原麗子)が主役です。

 

大原麗子の人生や心情を表現するのに、
寅さんをうまく使っているのです。

 

ということは、

やっぱり大原麗子が主役で、寅さん(渥美清)が脇役です。

 

3)でも大事な脇役。

でも、男はつらいよシリーズでの「うまさ」は、

脇役のキャラクターです。

 

三枚目、お調子者、涙もろい、

頑固、一途、直球勝負、

まじめ、やさしい 等々

 

これらの性格をつかって、

相手(真の主役)を引き出すのです。

 

4)寅さんは、いつもお友だち感覚。

 

折角なので、
寅さんの恋愛論に触れておきます。

 

世間では、

「寅さんはよく振られる」

といわれていますが、

 

もともと寅さんには「恋心」なんかありません。

 

そこにあるのは「お友だち感覚」です。

 

だから、

所帯を持つということは、
結婚して子供を持ち、

家庭をつくることではありません。

 

寅さんの中にあるのはこうです。

 

「二人で語り合いたい」

 

この結婚観の違いが、相思相愛に見えて、

しかも、

うまくいかない理由です。

 

友だちならいいんだけど、
恋人だとねぇ。

 

そこのところが理解できると、
全作のストーリーに納得がいくかと思います。

 

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

 

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 ※更新履歴※

【更新】2020年7月20日、9月7日
少しだけ校正させていただきました。

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