知って得・あなたの生活をもっと豊かに!

こんにちは、拙作ブログのご紹介です。このブログは河原健次がお届けしています。大分市出身、木更津市在住です。すでに半世紀以上も生存しています。その長い歴史から、日常生活や人生に参考になりそうな情報を提供しています。読者のみなさんに役立つことを願っています。

山崎銀次郎、中学生の主人公が私に教えてくれたもの

f:id:kawa2496:20190830140410j:plain

 

こんにちは。
拙作ブログをご覧いただきありがとうございます。

 

今回は漫画のお話です。

 

タイトル : 硬派銀次郎

作者 : 本宮ひろ志

出版時期 : 1976年~1979年

 

私が読んだのは単行本です。(全9巻)

 

冒頭の写真は、そのうちの「第1巻」です。

 

ちょっと(いえ、かなり)古い漫画ですので、

ご存じのかたは少ないと思います。

 

主人公の名を、

山崎銀次郎といいます。

 

まだ中学生ですが、

両親を交通事故でなくし、

一人で暮らしています。

 

しかし、

じめじめしたところが全然ありません。

 

一方でケンカが強いし、

運動神経も抜群です。

 

しかも、

そのことを全然自慢にしません。

 

それどころか、

困っている人がいたら体をはって助けるのです。

 

時は「昭和」

 

人情厚い少年・山崎銀次郎の

生き様が実にかっこいいのです。

 

その山崎銀次郎を紹介したいと思います。

 

 

 

楽天/山崎銀次郎  Amazon/山崎銀次郎

楽天/人生  Amazon/人生

 

1.概要

 

f:id:kawa2496:20190304070804j:plain

硬派銀次郎 第1巻

東京・下町の天茶中学に通学する、
天涯孤独の一人の男をを描いた作品です。

 

その名を、
山崎銀次郎(やまざき ぎんじろう)といいます。

 

あだ名は「銀ちゃん」、または「チビ銀」。


背が142cmと極端に低いからです。

 

頭はよくないが運動神経は抜群です。

 

なにより、

正義感に燃えて、
ケンカがめっぽう強い。

 

まさに、
正義の味方を地でいっています。

 

2.生い立ち

新潟県直江津市(現在の上越市北部)出身。

 

大工であった父、母(みつ子)、兄(トラック運転手)がいたが、
相次いで交通事故で亡くなり天涯孤独となる。


嬰児のときに、
遊園地で見ず知らずの男によって、
額に傷をつけられました。

この額の傷が銀次郎のトレードマークとなりました。

 

3.正義感の強い性格

山崎銀次郎はケンカが強く、
その性格は、

強きをくじき、弱きを助ける

正義感の強いものです。

 

4.この漫画に励まされた

f:id:kawa2496:20190830140452j:plain

 

この漫画には随分と励まされました。

 

4-1.私が40歳前後のころ

この漫画に出会ったのは、
40歳前後のサラリーマンのときでした。

 

そのころ私は中間管理職でした。

 

しかし、

今ひとつ気分が乗りませんでした。

 

そんなときに「銀ちゃん」(山崎銀次郎)と出会ったのです。

 

その銀ちゃんの漫画を読んだとき、
胸が「すかーっ」としたのを覚えています。

 

なんでしょうか?


主人公の生き方に共鳴したからでしょうか?

 

その主人公の生き方とは、
作者である本宮ひろ志先生のメッセージでもあります。

 

4-2.時代は昭和

そんなんです。

 

まさに昭和らしい、

すかっとした漫画でした。

 

この漫画のキーワードを並べると以下になります。

 

①すべてがストレート。

筋道(ストーリー)からセリフまで、
全部が分かりやすいのです。


「えっ、こんなことがあるの?」


と、突っ込みたくなるようなことろはありますが、
そういう突っ込みを超えたところで、
この漫画は展開していきます。

 

よって、この漫画は、
突っ込み屋にはおすすめできません。

 

理屈をこねる人には向きません。

 

②男らしい。

とにかく男らしいのです。
漫画のストーリーから山崎銀次郎の生き方までが。

 

まさに、

「男が男に惚れる」といった感じです。

 

③嫌(いや)みがない。

そうなんです。


まったく嫌みがありません。

 

「お涙ちょうだい」でもありません。

 

偽善でもありません。

 

山崎銀次郎と周辺の仲間たち
(それとバンビー・・犬)が、
めちゃ、やさしいのです。

 

素直なのです。

 

④芯がある。

それでいて芯があります。

 

仲間を助ける。

貧乏には負けない。

一人でも生きていく。

 

山崎銀次郎は中学生ながらも、
もう立派な大人です。

 

⑤涙っぽくない。

一方で、全然涙っぽくないのです。

湿っぽくもないのです。

これは、山崎銀次郎の性格なんでしょう。

 

⑥明るい。

そうなんです。

山崎銀次郎がめっぽう明るいのです。

両親を失って天涯孤独なのですが、
そんなところを見せません。

 

えっ? それが漫画だって?

 

分かってますよ。

 
それ(漫画だということ)を
忘れさせるものが、

この漫画にはあるのです。

それは、

山崎銀次郎の強い個性なんでしょう

 

⑦前向き。

性格が明るいだけでなく、
生き方が前向きなのです。

というと、
打算的に思えるかもしれませんが、

山崎銀次郎の頭の中には、
そんなものは、これっぽちもありません。

 

ただ、
その瞬間を自分の信じるように生きていく。

 

その生き方が、

他人には「前向き」に見えるのでしょう。

 

私には、まぶしいくらいに、
うらやましく見えました。

 

と、ここまで並べると、

胸が「すかーっ」とした理由が
お分かりになったでしょう。

 

では早速、
漫画「硬派銀次郎」を見ていきましょう。

  

5.硬派銀次郎との出会い

私がこの漫画「硬派銀次郎」と出会ったのは、
私が40歳前後のときでした。(前述)

 

5-1.散髪屋で

そうなんです。

出会いは散髪屋さんです。

散髪屋で順番待ちをしているあいだに、
書棚の本をあさっていました。

そのときに目にとまったのが、
「硬派銀次郎」でした。

散髪屋のご主人も、
この漫画が好きだったのでしょうね。

 

5-2.いきなり、はまった

その散髪屋で読んでいるうちに、この漫画に、はまりました。

読んでいる途中で散髪の番が来たので、
漫画は途中までになりました。

そこで散髪屋のご主人に言いました。

「この漫画気に入ったので、
お借りしたいのですが」

 

すると、ご主人は。

「ああいいですよ」

といって、まずは1巻だけお借りしました。

 

5-3.結局全巻も

その後、全巻読みたくなって、散髪でもないのに
散髪屋さんにいって、結局全巻借りました。

 

5-4.中古本を買う

その後、
自分でも持っておきたいという欲求にかられ、
古本屋を探しました。

 

◆続編の「山崎銀次郎」も買う。

その古本屋で、
硬派銀次郎と、
続編の山崎銀次郎も買いました。

しかし、その両方とも処分してしまいました。
(部屋が手狭になったからです)

しかしその後、また中古本を買いました。
(どうしても、また欲しくなったからです)

 

6.印象に残ったシーン

硬派銀次郎で印象に残ったシーンを紹介しておきます。

あれから30年ですので、
記憶が途切れているところがあります。

もし事実と異なるようであればお許しください。

 

①海の家でのアルバイト。 第3巻

 

ここでは、
「真の男とはどういうものか」をまなびました。

 

「男というのは、
普段は目立たなくていい。

しかし、
いざというときには全力で闘うのだ」

 

今でも残っている言葉です。

 

②陸上大会で全種目出場。 (何巻かは不明です)

山崎銀次郎が中学の陸上大会に出ました。

ところが、仲間の選手みんなが食中毒にかかったのです。


その食中毒が相手校の仕業と知った山崎銀次郎は、
一人で全種目にエントリーするのです。

 

この巻では以下の言葉を教えられました。

 

いざというときは全力

 

 

 

③テニスの試合に代理出場。  第7巻、 第8巻

山崎銀次郎が男女ペアのテニスの試合に出ます。
正式なペアを組んでいた男の子がケガをしたからです。

初めてのテニスです。

これが圧巻なのです。

山崎銀次郎は試合前からケガをしていました。

そのケガを誰にも言わずに出場したのです。

 

試合後、山崎銀次郎は肩の治療で医務室へ。

 

そのときに医務室の医者が言いました。

 

「えっ、
これで本当にテニスの試合をしたの?」

「こんな体ではテニスなんかできっこない」

 

銀ちゃんは、一切の言い訳をしません。

 

やるといったら最後まで命がけで戦うのです。

 

教えられることの多いシーンです。

 

では、そのおすすめシーンを、

個別に見ていきましょう。

 

7.豪華な海の別荘で

f:id:kawa2496:20190304090532j:plain

硬派銀次郎 第3巻

 山崎銀次郎は、海の豪華な別荘でアルバイトをしていました。

持ち主は大会社の社長です。

その別荘に社長の娘が来ました。

その娘は山崎銀次郎を見た途端、
頬にびんたんを浴びせます。

「主人が来たのに挨拶もしないの?!」

 

7-1.海水浴でチンピラに

娘は男友達と海水浴に行きます。

山崎銀次郎は荷物持ちです。

途中で、チンピラどもにからまれます。

 

しかし、
男友達は恐くてなにもできません。

 

7-2.サメとの闘い

翌日、今度はモーターボートで沖に出ました。

山崎銀次郎も一緒です。

このとき、娘はサメに襲われます。

 

その娘を助けたのが山崎銀次郎でした。

 

f:id:kawa2496:20190801102330j:plain

ボートから落ちてサメに襲われる娘を助けに

海に落ちた娘をサメから助けるのに、

山崎銀次郎はひとり海に飛び込みます。

 

自分がサメの「おとり」になります。

 

そのすきに娘をボートに。

 

あとは、

山崎銀次郎とサメの一騎打ちです。

 

サメと格闘のすえに、サメをやっつけるのです。

 

サメと闘って勝ったのは山崎銀次郎ぐらいでしょう。

 

7-3.帰り際に

アルバイトが終わって、の海の家を出て行く日です。

別荘のお嬢さんが言います。

 

「あっ、あのー」

「かっ、買い物にいくから」

「とっ、途中までおくっていくわ」

 

サメの件で、
山崎銀次郎のことを少し見直したようです。

 

ところが、
また例のチンピラがからんできたのです。

 

と、そのとき、
山崎銀次郎の鉄拳が飛び出しました。

 

チンピラどもは歯が立たず、
一目散に逃げて行きました。

 

f:id:kawa2496:20190801102548j:plain

別れ際にひとこと 「男をなめるんじゃねえ」

ここで、
山崎銀次郎が言ったのです。

 

「あんたの周りにいる男・・」


「あんなのは、
男のうちにはいる連中じゃあねえ」

 

「いいかっ」 

 

「男をあんまり
なめるんじゃねえぞっ」

  

と言って去って行きました。

 

銀ちゃんの後ろ姿を見ている娘は、
何かに気づかされたようです。


そして、
じっと山崎銀次郎の後ろ姿をずっと
見ていました。

 

8.陸上大会で全種目出場

f:id:kawa2496:20190830140531j:plain

 

8-1.食中毒に

山崎銀次郎は陸上部の仲間と大会に出ることになりました。

 

ところが、

相手校が仕掛けた策で全員が食中毒に

 

しかし、同じものを食べながら、


山崎銀次郎だけが大丈夫だったようです。

 

食中毒の原因が、

相手校の仕業だと知ると、
山崎銀次郎は怒り心頭で、

自分一人で全種目に出ると・・。

 

8-2.朝メシまえ

最初の種目の1,500メートルを楽々一位でゴールイン。

 

「お腹すいた」

 

と、周りを驚かします。

 

銀次郎にとってはこんなことは、
本当に「朝メシ前」だったのです。

 

8-3.砲丸投げで肩を壊す

山崎銀次郎にとって、

砲丸投げは初めてです。

 

投げ方も知りません。

 

でも本人は必死です。

なんとか仲間の分を取り戻すんだと、
無理をしてしまいます。

 

なんと、
砲丸を普通の投げ方で投げたのです。

 

投げる瞬間、
肩から「ボキッ」と音がしました。

 

骨折です。

 

ここまでしても、
仲間を助けたかったのです。

 

8-4.次は1,500メートル障害物競走

その壊した肩でいぞんだのが、
1,500メートル障害物競走です。

 

ここでもライバル校の抵抗にあいます。

壊した肩を狙ってきたのです。

 

でも、
抵抗されればされるほど、

燃えてくるのが山崎銀次郎です。

 

f:id:kawa2496:20190801103353j:plain

 

トラック半周ほど遅れていたであろうか。

 

その差を一気に抜き返したのです。

 

8-5.最後は1万メートル走

1,500メートルの次は1万メートル走です。

 

最後の競技です。

食中毒をしかけたライバル校の主将が出る種目です。

ここで、
少し銀ちゃんが出場した種目を振り返ってみましょう。

 

①1,500メートル走

やり投

砲丸投げ

走り幅跳び

⑤1,500メートル障害

 

全種目です。

この全種目に出場したのです。

その最後がこの1万メートルなのです。

銀ちゃんは最後のエネルギーを絞り出します。

 

8-6.相手は汚い手を使った強豪校の主将

その1万メートルの相手は、
銀ちゃんたちを食中毒させた学校の主将です。


勝つためには手段を選ばない相手です。

 

それを知った銀ちゃんは絶対に許しません。


そういう相手をほっておくわけにはいかないのです。

 

銀ちゃんは、

直前に行われた1,500m障害物競走で、
スタミナは使い果たしているはずです。

 

しかし、
卑怯な相手をほっておくわけにはいきません。

 

銀ちゃんの「正義感」に火がつきました。

 

f:id:kawa2496:20190901130507j:plain

最後のエネルギーを絞り出す

 

f:id:kawa2496:20190801125213j:plain

銀ちゃん、ラストスパートだ

f:id:kawa2496:20190801125251j:plain

あっという間に抜き去る

 

8-7.ゴールして燃え尽きる

そして、ぶちぎりでゴールインです。

 

f:id:kawa2496:20190801104429j:plain

ゴールインしたままトラックに倒れる

しかし、ゴールしたときは、
スタミナを使い果たしていました。

 

少しもスタミナは残っていません。

 

そのまま、
山崎銀次郎は倒れてしまいました。

 

f:id:kawa2496:20190801104514j:plain

そのまま意識を失う

 そのまま意識を失ってしまったのです。

 

正確には、
「こん睡」状態になってしまいました。

 

それから丸2日ほど眠ったでしょうか。

そして、やっと目が覚めました。

 

ベッドから起きだした銀ちゃんは、
なんと病院の屋上にいたのです。

 

f:id:kawa2496:20190901125918j:plain

やっと目を覚ました銀ちゃんは病院の屋上に


「ケロっ」としていました。

 

f:id:kawa2496:20190901130223j:plain

「みんな、おはよう」

「よく眠ったなあ」

「みんな、おはよう」

 

??

 

みんなびっくりです。

 

な、なんなんだ?
この強靱な体力は。
 

みんな、
あっけにとられていました。

 

その表情がいいのです。

 

眠りから覚めたときの子供のような表情。

 

一方で相手と闘うときの必死な表情。

この表情の対比が両極端で読む人を虜(とりこ)にします。

 

まさに、
「幼子」と「大人」が混在しているのです。

 

そこが山崎銀次郎の魅力なのです。

 

9.テニスの試合に代理出場

f:id:kawa2496:20190304090433j:plain

硬派銀次郎 第7巻

f:id:kawa2496:20190304090505j:plain

硬派銀次郎 第8巻

 

9-1.テニスは初めて

実は、山崎銀次郎はテニスは初めてです。
男女でペアを組んでいた男の子がケガで出場できなくなったので、
その代理として、山崎銀次郎が出るようになったのです。

 

9-2.大会の前夜に地震

ペアを組む女の子との信頼関係が大事だと、
前の晩に山崎銀次郎の家で寝ます。

その夜に地震に襲われました。

天井が落ちてきそうになり、
山崎銀次郎は、
とっさに近くにあったちゃぶ台を女の子の上に。

f:id:kawa2496:20190802074817j:plain

自ら体をはって寝ている女の子を地震から守る

女の子が天井の下敷きにならないように守ったのです。

実はこのとき、
山崎銀次郎は肩に負傷を負っていました。

夜が明けて、
何も知らない女の子が目を覚まします。

(それまで銀ちゃんは、
寝ている女の子を地震から守っていたのです)

f:id:kawa2496:20190802075047j:plain

女の子が目を覚ます 夕べの地震にも気がつかずぐっすり眠ったようです

そのとき、
山崎銀次郎は女の子にこう言います。

「よく、眠れたかい」 

 

山崎銀次郎は、
まだちゃぶ台は持ったままです。
夜中の間、一睡もしていなかったのです。
それでも、平気な顔をして「よく眠れたかい」と。

 

自分は夕べは一睡もしていなかったとか、

女の子を守っていたとか、

肩にケガを負ったとか、

そんなことは、
ひと言もしゃべりません。

 

ただ、女の子を気遣っているだけです。

自分のことなんか、どうでもいいのです。

カッコいい!

 

9-3.ボールの打ち方をすぐにマスター

山崎銀次郎はテニスが初めてなのは前述のとおりです。

相手のボールを打ち返しても、
ボールが回転しているため、うまく返せません。

でも、すぐにボールの回転をマスターします。

今度は、山崎銀次郎がボールに回転を加えます。

トップスピン。

バックスピン。

 

9-4.決勝戦で優勝候補を破る

ついに決勝戦まで来ました。

相手は優勝候補です。

しかし、山崎銀次郎ペアは負けてはいません。

山崎銀次郎は難しいボールをリターンしました。

 

f:id:kawa2496:20190801104903j:plain

銀ちゃんの強烈なリターン

そのとき、あせった相手の男子選手が捻挫をしました。

その後は、山崎銀次郎チームの独壇場です。

勝負が決まったと思ったときに、
相手男子選手からクレームがあがりました。

 

「これはアクシデントだ」

「再試合だ」

 

でも、そのクレームは認められませんでした。

山崎銀次郎ペアの優勝です。

 

9-5.医務室で

試合後、
山崎銀次郎は肩に違和感を覚えて医務室へ。

そのとなりでは、
負けた男子選手が足の捻挫の治療を受けていました。

そこからは、
山崎銀次郎を診察していた医者の声が聞こえてきました。

 

f:id:kawa2496:20190801104956j:plain

隣の医務室で銀ちゃんの容体を聞く

 

(医者)
「えっ?!これでテニスの試合をしたの?」

「こんな体じゃテニスなんかできっこない」

 

f:id:kawa2496:20190801105310j:plain

「肩にヒビがはいっていたんだと?」

この話を隣で聞いていた相手選手は、
肩をがっくりと落としました。

 

負傷していても
何も言わなかった山崎銀次郎。

 

それにくらべて、
「これはアクシデントだ」
「再試合だ」
と言った自分が恥ずかしい。

 

そうなんです。

山崎銀次郎は、


一切の言い訳はしないのです。

人のせいにしないのです。

 

そこが素晴らしいのです。

 

10.海の家でアルバイト

 次に、
ちょっと考えさせられる話を紹介します。

 

「本当の強さ」

 

これをテーマにした話です。

ここでも山崎銀次郎の怒りが炸裂します。

 

10-1.幼い兄妹からのスカウト

 山崎銀次郎が夏休みにアルバイトに行く途中で、

海辺で小さな兄妹に声をかけられます。

f:id:kawa2496:20190825082727j:plain

 

「おい」

「おまえ、ケンカ強いか?」

「ケンカ強けりゃやといてえんだけどよ」

 

そこで山崎銀次郎が答えます。

「あいにくだな」

「ここには仕事で来たんだ」

「今さら雇うと言われても困るんだよ」

「悪いな、ケンカも強くないんだよ」

 

10-2.海の家でアルバイトをすることに

 しかし、
山崎銀次郎の仕事はキャンセルされていました。

それで、やむなく兄妹の海の家で働くことになったのです。

 

◆お姉さんから話を聞く。

その夜、山崎銀次郎はお姉さんから海の家のことを聞きます。

 

f:id:kawa2496:20190825084254j:plain

 

◎ 両親を亡くして三人で海の家を守っていること。

◎ その海の家は父親の「かたみ」であること。

◎ この夏、無事にやり過ごせば永久権が手に入ること。

◎ しかし、地元の空手道一家がこの土地を狙っていること。

◎ 海の家の跡地にホテルを建てるのが目的らしい。

 

だから、
何としても海の家は守り続けなければならないのです。

 

10-3.海の家に嫌がらせが

f:id:kawa2496:20190825084309j:plain

 

空手道一家は海の家に来ては、お店の邪魔をします。

まさに「嫌がらせ」です。

 

何とか「立ち退き」をさせたいのです。

それが暴力であっても、警察は手を出せません。

空手道一家のバックに偉い政治家がいて、
警察に手を回しているからです。

 

◆兄妹に言い聞かせる。

空手道一家の嫌がらせに何も抵抗しなかった山崎銀次郎に、
下の兄妹たちが言います。

 

「お兄ちゃん、やっつけてくれよ」

「そのためにやとったんだぞ」

 

「おめえは、やっぱり弱いんだ」

 

f:id:kawa2496:20190825084954j:plain

 

そこで、山崎銀次郎は二人に言います。

 

「バカ、そんなにケンカなんか強くたってな」

「おまえ達の姉さんの強さにくらべれば、
そんなもん何にもなんねえよ」

 

そこで兄妹が言う。

「姉ちゃん、そんなに強いのか?」

 

山崎銀次郎が言う。

「ああ、つええよ」

「おまえ達二人の親代わりになって・・」

「しかも、この店をきりまわしている」

「つええぞっ」

「一番つええ!」

 

「わかったら、おまえらも手伝ってこい」

 

それを聞いた二人(兄妹)は、
元気にお店に戻って行きました。

 

10-4.山崎銀次郎を痛めつける

空手道一家は山崎銀次郎に目を付けました。

その夜、道場に山崎銀次郎を呼び出して、

「練習」といって、山崎銀次郎を痛みつけたのです。

 

f:id:kawa2496:20190825093452j:plain

 

山崎銀次郎は、お店のことがあるので、
一切の抵抗をしませんでした。

 

相手のなすがままでした。

殴られっぱなしです。

 

f:id:kawa2496:20190825093607j:plain


でも、
山崎銀次郎はいくら殴られても向かっていきます。

根を上げることはありません。

それどころか、

「ニヤリ」

と、笑みを浮かべるほどです。

 

10-5.弟がケガを

ところが、ある日、
空手道一家は最後の手として三人兄弟の家に忍び込みました。

そこで、お姉ちゃんを襲ったのです。

そのとき、助けようとした弟がケガをしてしまいます。

 

f:id:kawa2496:20190825094030j:plain

 

お姉ちゃんは、弟を慌てて病院に連れて行きますが、
何とか大事になることだけは避けられました。

刺さったモリは動脈を外れていたのです。

不幸中の幸いです。

 

◆お姉ちゃんたちは出て行くことに・・。

この件で、お姉ちゃんは今の生活をあきらめました。

空手道一家の嫌がらせに耐えられなくなったのです。

 

f:id:kawa2496:20190825094728j:plain

 

お姉ちゃんが言います。

 

「私、もうやめる」

「今まで一生懸命がんばって来たけど・・」

「もうこれ以上無理だわ」

「弟と妹を連れて町を出ます」

「うん平気よ」

「どこかで
お手伝いさんにでもやとってもらって、

三人で暮らすわ」

 

◆山崎銀次郎はそっと三人の家を出て行く。

お姉ちゃんの話を聞いた山崎銀次郎は、
そっとその家を出て行きます。

でもそのときに

何かを「決心」したようです。

 

f:id:kawa2496:20190825095041j:plain

 

手には剣山(けんざん)を持っていました。

剣山(けんざん)とは、生け花に使う道具です。


針が沢山植え付けられており、触ったらケガをするほどです。

その剣山(けんざん)を山崎銀次郎は何の目的で持ち出したのでしょうか。

 

10-6.もうガマンできねえ

f:id:kawa2496:20190825095343j:plain

 

怒った山崎銀次郎は空手道一家を海岸に呼び出します。

 

決闘です。

 

「断っておくがオレのは空手じゃねえ」

「ケンカだ」

 

そこで、ボスが出てきた。

 

f:id:kawa2496:20190825100410j:plain

 

そのとき取り出したのが例の剣山(けんざん)です。

 

f:id:kawa2496:20190825100522j:plain

 

その剣山(けんざん)はボスの手に・・。

 

ボスの手の骨はボロボロに砕けました。

 

山崎銀次郎が言う。

 

「言ったろう」

 

「おれのは空手じゃねえ」

 

「ケンカだってよぉ」

 

「その手じゃ空手もしめえだな」

 

「空手なんてのがすべてじゃねえんだ」

 

「シロウトをなめるんじゃねえ」

 

10-7.去り際がカッコいい

翌朝、山崎銀次郎は三人と別れることに・・。

二人の兄妹に「お姉ちゃんを手伝うんだよ」と言って。

 

それ以上何も言いませんでした。

 

空手道一家をたたきのめしたことも言いませんでした。

 

そんなのは、お姉ちゃんの強さに較べれば、
大したことではないと思ったからです。

 

普段の生活を、
ただ黙々とやっている人が一番強いのです。

 

そんな人にはかなわねえ。

 

山崎銀次郎はそう思っていたのです。

 

だから静かに立ち去っていったのです。

 

f:id:kawa2496:20190825102053j:plain

 

 

11.まとめ

f:id:kawa2496:20190304071216j:plain

硬派銀次郎 第9巻

どうでしたか。

山崎銀次郎って、なかなかのものでしょう。

 

たかが漫画ですが、されぞ漫画です。

 

今、このブログを書きながらでも
胸が熱くなっています。

 

「普段は目立たない灰色でもいい。
いざというときに輝けばいい」

 

この山崎銀次郎の言葉を、
今でも思い出します。

 

12.銀ちゃんの言葉

上記の言葉を正確に記載します。

概要(主旨)としては間違っていませんが・・。

 

古本を再度入手しました。2019年7月31日

その古本に基づいて再現します。

 

f:id:kawa2496:20190731150808j:plain

「女がなんでえ」の巻より

①記載ヶ所:「女がなんでえ」の巻。
ボクシング大会で相手をたたきのめした直後。

②発した言葉:(下記)

 

男ってなあ
ふだんなんか
茶色だろうと
灰色だろうと
かまやしねえんだ

いざって時に
黄金色にかがやきゃあな
わかったかーっ!!

 

 

そして私は、
この言葉を思い出しては、
元気を取り戻しています。

 

目立たなく。

しかし、強く、やさしく。

そして、人のために。

 

山崎銀次郎は、
そう言いたかったのでしょう。

 

13.弱きを助ける

山崎銀次郎の真骨頂をもう一つご紹介します。

それは「弱きを助ける」ことです。

 

13-1.おぼれた犬を

山崎銀次郎が橋に通りかかったときです。

そのとき、通行人の声が聞こえてきました。

坊やが叫んでいます。

 

「やーだよ。死んじゃうよ」
「かわいそうだよ」

 

と、橋の上から川を見ると、
そこにはおぼれている犬がいました。

 

「ちぇっ、のらい犬じゃねえか」


と、通行人の声が聞こえてきます。

 

f:id:kawa2496:20190904074207j:plain

 

そのとき、

山崎銀次郎は橋の欄干を乗り越えて、

川の中へ。

 

f:id:kawa2496:20190904074244j:plain

f:id:kawa2496:20190904074303j:plain

 

山崎銀次郎は、みんなが無視していたのら犬を、
何の躊躇(ちゅうちょ)もせずに助けたのです。

 

しかも、

その助けたことを自慢することはありませんでした。

 

山崎銀次郎にとっては、
それは、当たり前のことだったのです。
 


13-2.火事に取り残されたおばあちゃんを

女性教師が前の男と寄りを戻すことになりました。

その女性教師のことは、山崎銀次郎も知っています。


しかも、前の男というのは、なかなかの色男です。


しかし、

山崎銀次郎はなんとなくその男が信じられませんでした。

 

そんなとき、

女性教師と男がドライブ中に火事に遭遇します。

 

火事現場にいくと、焼け出された人から懇願されます。

 

「中に寝たきりのおばあちゃんがいます」

「助けてください」

 

f:id:kawa2496:20190904074642j:plain

 

それを聞いた女性教師は男の顔を見ます。

 

男「まさか、ぼくをこの火の中に飛び込ます気じゃないだろうね」

女「そうじゃないけど」

男「そりゃあぼくだって飛び込んでいきたいさ」

「しかし、そんなことをして万が一、ぼくが死んだら」

「君がいちばん不幸になるんだぜ」

「君はぼくが死んでもいいのか」


女「ちがう、ちがうのよ」
 「そんなんじゃないの」

 

f:id:kawa2496:20190904074749j:plain

 


13-3.銀ちゃんが来る

そんなとき、山崎銀次郎が来ました。


そしておばあちゃんのことを知るのです。

 

山崎銀次郎は火の中に飛び込むようです。

 

「だめだ、もう間に合わない。死んじまうよ」

 

という声も聞かずに・・。

 

先生「銀次郎くん、だめよだめ。お願いもう無理よ」

先生「先生、銀次郎くんのこと好きよ」
 「だからお願い、やめて」

銀ちゃん「それとこれとは話が違うんだあ」

 

と言って、


山崎銀次郎はおばあちゃんを助けに火の中へ。

 

 

f:id:kawa2496:20190904074923j:plain

 

しばらくして、
山崎銀次郎がおばあちゃんを背中に背負って、
火の中から出てきます。

真っ先に山崎銀次郎のところに駆け寄っていった女性教師を見て、
相手の男は静かに立ち去った。

 

「負けだ」、「俺の負けだ」

 

f:id:kawa2496:20190904075049j:plain

 


13-4.あり得ないことだろうか?

どうでしょうか。


上記2件は現実にはあり得ないようなことです。


川におぼれている「のらいぬ」を助けたり、
絶対無理と分かっている火事場におばあちゃんを助けにいく。

 

出来過ぎのようにも見えます。

 

だからこれは漫画だ。

 

と言わないで欲しい。

 

私は山崎銀次郎だったらこういうのは当たり前だと思っています。

 

漫画とかそういうことではなくて、
山崎銀次郎という人間だったら、
こうすることが当たり前のようにみえるのです。

 

他人ごとを自分のことのように考える。

 

人ごとではない。

 

常に他人を優先する。

 

山崎銀次郎とは、そういう人間なのです。

 

たしかに、
現実にはあり得ないようなことです。

 

だから、だから、
私は山崎銀次郎がうらやましいのです。

 

だから、だから、
私は山崎銀次郎にあこがれるのです。

 

14.銀ちゃんは何故そこまで頑張れるのか?

銀ちゃんはいつも一生懸命です。


自分の限界を超えてまでも相手に向かっていきます。


勝負に集中します。

 

その集中力がすさまじいのです。

 

その力はどこから出てくるのでしょうか。

私なりに考えてみました。

 

14-1.テニスの試合にヒントが

そのヒントがテニスの試合にありました。

 

f:id:kawa2496:20190807084330j:plain

試合中の休憩時間で銀ちゃんが・・

上のカットはテニスの試合中のものです。

 

銀ちゃんはこれまでの2試合をフルセットで戦ってきました。


この暑い中です。

 

しかも、銀ちゃんは前の晩、一睡もしていません。

疲労はすでに限界を超えていました。

 

30分の休憩のあいだに倒れてしまったのです。
(上のカット)

 

14-2.高子の言葉

「もう棄権してもいい」

という、理恵に対して高子が言います。

 

「そんなこと銀ちゃんが許すと思う?」

 

「銀ちゃんてね、普段はボケーッとしてるけど」

「いったん何かをやるとき、すごい力を発揮するわ」

「どっからそんな力が出ると思う?」

「なぜそんなにエネルギーを出すと思う?」

 

「自分の欲望でエネルギーを出すんじゃないのよ」

「銀ちゃんてね、いつだって自分ことなんて」

「ちっとも考えてないのよ!」

 

「かといって、他人のために自分を犠牲にして何かをやるって」

「そんなんじゃないの・・・」

 

f:id:kawa2496:20190807085618j:plain

「太陽なの」

「太陽なのよ」

 

「太陽!?」 (理恵)

 

「そう」

「太陽に向かって恥じるようなことをしたくないの」

「それさえ自分が守っていれば」

「ほかになんの遠慮もすることなんてないじゃない」

 

「そういうふうに考えてるのよ、銀ちゃんて!」

 

◆銀ちゃんにあまえていいのよ。

 

「銀ちゃんがあまえさせてくれるときって、
いくらでもあまえていいのよ」

 

「もしいやなら、あまえさせてなんかくれないから」

 

◆自分の美学。

もうお分かりになったと思います。

銀ちゃんは「自分の美学」をもっています。

 

もっと口幅ったい言い方をするとこうなります。

 

男の美学

 

その美学が「太陽に恥じない」となるのです。

 

◆お天道様が見てる。

そうなんです。
私がいつも言っている「お天道様が見ている」が、
銀ちゃんの「太陽に恥じない」なのです。

 

これがあるから銀ちゃんは強いのです。

 

ぶれないのです。

 

私はこの漫画を見て意を強くしました。

 

「美学」って、
人生のなかでとっても大事なものなのです。

 

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

 

【関連記事】

本件と関連の深い拙作記事です。
といっても直接には関係ありません。

おもに「いじめ」や「児童虐待」関連です。

この漫画が、
「いじめ」や「児童虐待」の撲滅に、
役立つのではと思っています。
参考になれば幸いです。

 

kawa2496.hatenablog.com

kawa2496.hatenablog.com

kawa2496.hatenablog.com

kawa2496.hatenablog.com

kawa2496.hatenablog.com

kawa2496.hatenablog.com

kawa2496.hatenablog.com

kawa2496.hatenablog.com

kawa2496.hatenablog.com

kawa2496.hatenablog.com

kawa2496.hatenablog.com

※更新履歴※

【更新】2020年1月5日、6日、7日、8日、10日、12日、24日、2月4日、21日、4月28日、6月4日、15日、22日
少しだけ校正させていただきました。

【更新】2019年9月30日
中身(文章)をマイナー修正しました。

※CMリンク※

 

楽天/山崎銀次郎  Amazon/山崎銀次郎

楽天/人生   Amazon/人生

 

www.star.ne.jp

 

 


山崎銀次郎 第2巻


硬派銀次郎 第8巻

本宮ひろ志傑作選-硬派銀次郎- 全8巻完結(文庫版)(集英社文庫) [マーケットプレイス コミックセット]

山崎銀次郎 コミックセット [マーケットプレイスセット]

 


硬派銀次郎 全9巻セット (ジャンプコミックス)