職人さんたちに見る作業の基本(その2)
こんにちは、
拙作ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、
作業の基本について考えてみたいと思います。
といっても、決して堅苦しくありません。
おつき合いください。
掲載の写真は、我が家でのリフォームしたときのものです。
リフォームは5~6回ほど行ったのですが、
その都度、いろいろな職人さんを見て来ました。
①大工さん
②土木やさん
③左官やさん
④塗装やさん
⑤配管やさん
どの職人さんたちも、
自分の仕事に誇りをもっていました。
それは当然といえば、当然なのですが、
それがとにかく、
やることなすこと、まさにプロなのです。
私はその職人さんの作業じっと見てきました。
ずっとみていても飽きないのです。
1日中見ていても飽きないのです。
なぜなんでしょうね。
その作業の一部始終が、感心の連続なのです。
そこで、ある共通点を見つけました。
①服装が作業にぴったり。
②道具を丁寧に扱う。
③作業の途中でこまめに清掃する。
④使った道具は、
その都度きちんと整理整頓する。
いやー、実に勉強になりました。
この職人さんたちのやることは、
我々の生活に活用できるのではと思いました。
というか、
見習うべきだと思ったのです。
そのへんのところを書いてみたいと思います。
◆職人さんの見習うべきところ。
どうですか。
上の写真を見て気づくことがありませんか。
1)作業が丁寧。
2)殆どしゃべらない。
3)服装が、ばしっと決まっている。
4)段取りにムダがない。
5)道具が整理整頓されている。
6)周りが片付けられている。
7)切りの良いところで休憩を入れる。
8)仕事が終わって帰るときは、
ゴミひとつ残していない。
以下、順に見ていきます。
※1)~4)は「その1」で記載ずみです。
職人さんたちに見る作業の基本(その1) - 知って得・あなたの生活をもっと豊かに!
よって、本記事では5)~8)を記載します。
- 1.~4. : 「その1」で記載済み。
- 5.道具が整理整頓されている
- 6.周りが片付けられている
- 7.切りの良いところで休憩を入れる
- 8.仕事が終わって帰るときはゴミひとつ残していない
- 9.まとめ
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1.~4. : 「その1」で記載済み。
職人さんたちに見る作業の基本(その1) - 知って得・あなたの生活をもっと豊かに!
5.道具が整理整頓されている
職人さんが使う道具は、自分の手のようなものです。
ですので、手入れが行き届いています。
そのうえ、年季が入っています。
まさに、自分の手のようなものです。
5-1.手入れが行き届いている
たとえば大工さんが使うノミです。
自分の手に合ったものを、
いつも研ぎ澄ませています。
多分、
毎日研ぎ石で研いでいるのでしょう。
もちろん、
年季が入ったものですので、
見た目には古いですが、
それが逆に美しく見えるのです。
手に持つところが光っています。
使い込んだ輝きです。
5-2.置き場所も決まっている
たとえば、車のなかを見てください。
普通車のバンでも、軽トラックでも、
車の中には特注の道具棚があります。
そこに道具や材料(ネジ、ビスなど)が、
整然と保管されています。
それは見事です。
一目で何がどこにあるかが分かるのですね。
5-3.作業中でも丁寧に扱う
その整理整頓は作業中でも同じです。
ゴミなどが出ると、
かならず作業中でも片付けます。
ゴミが散らかっていると、
作業に影響が出るからなのでしょう。
①安全重視:ゴミに足を取られないように。
②道具の置き場所確認:ゴミにまみれて道具を見失わないように。
③美観:気持ちの良い現場。
6.周りが片付けられている
作業中にも整理整頓と清掃を欠かしません。
それは、自らの経験から、
体に覚え込ませているようです。
すべての動作が自然に出るのです。
6-1.効率重視
周りが片付けられているということは、
効率に深い関係があるようです。
作業がスムーズに進むのです。
段取り通りに確実に作業が進みます。
6-2.安全重視
周囲が整然と片付いていると、
当然ながら、ケガや事故が防げます。
たとえば、可燃物を散らかしておくと、
ちょっとした火の気で火事になることがあります。
6-3.塗料は風下に
特に塗料の取扱いには注意が必要です。
保管場所:風下に。
作業:風上で。
可燃ガスや有毒ガスへの配慮です。
7.切りの良いところで休憩を入れる
休憩の取り方も絶妙です。
7-1.基本は無理をしない
作業にもよりますが、
2時間以上は作業はしないようです。
疲れへの配慮からです。
肉体的な疲れもありますが、
むしろ、
精神的な疲れへの配慮のようです。
無理をすると、体を壊すだけでなく、
作業にも悪影響するからです。
これも長年の経験から体得した知恵ですね。
7-2.休み時間をムダにしない
たとえば、塗装やコンクリート打ちの場合は、
休憩時間を、
塗装やコンクリートの乾燥時間に
あてています。
7-3.作業の確認時間にあてる
また、休憩中に作業の確認にあてています。
現行の作業結果とこれからの作業の段取りなどの確認です。
さらに材料(ブロックやタイル、煉瓦)の残量確認などです。
もし材料が足りないようであれば、
休憩時間を使って追加注文します。
8.仕事が終わって帰るときはゴミひとつ残していない
これが見事なのです。
職人さんの車には掃除道具が搭載されています。
①ほうき
②ちりとり
③ゴミ袋
これらを使って、
作業中に出たゴミを全部持って帰ります。
もちろん、
作業中にも清掃を行います。(前述)
8-1.清掃することによって、その日の作業が確認できる
掃除しながらその日の作業を確認します。
清掃と作業確認の一石二鳥ですね。
8-2.忘れ物にも気がつく
清掃をすると、忘れ物にも気がつきます。
それでも、
忘れて帰る職人さんも、たまにいます。
忘れるのは、
小物よりは大きなものが多いようです。
ボールペン、ドライバー類 : ○(忘れない)
スコップ、ハンマーなど : △(忘れがち)
意外ですね。
9.まとめ
どうでしたか。
見れば見るほど職人さんてすごいですよね。
私もこの記事を書きながら、
そのすごさを再認識しています。
9-1.徹底したプロ
職人さんは基本的には個人経営です。
ボーナスもなければ、
有給休暇もありません。
自分の腕だけが頼りなのです。
9-2.急がば回れを地でいく
職人さんは、
効率化の本質を分かっているようです。
一見遠回りのようなことを、
こつこつとするのです。
私なんかのド素人が見ていると、
イライラしそうなことを、
こつこつとやります。
たとえば、地ならしです。
もうそのへんで止めたら、
と思うのですが、
何度も何度も地ならしをしています。
そこで聞いてみみました。
すると、こんな返事が返ってきました。
「地ならしをきちんとやっておかないと、
表面がひび割れなどをおこして、
やり直しになることがあるんです」
なるほど、だから入念にするのですね。
先を見て、今の作業をするのですね。
そのほうが、
長い目でみたときに効率的になるのですね。
9-3.頭が下がるほど寡黙
作業中は殆どしゃべりません。
決められたことを淡々とします。
作業は、基本的には一人です。
ですので、話す相手もいないからでしょう。
仮に相手がいても、
集中しないとできない作業ばかりですので、
自然と寡黙になるのでしょう。
というか、寡黙な人が職人さんに向いているようです。
私の勝手な憶測です。
9-4.すべてがさりげない
職人さんが、
途中で首をかしげるところを見たことがありません。
すべてを淡々とやってのけるのです。
やることが頭に入っているのでしょう。
いえ頭入っているのではなくて、
体にしみこんでいるのでしょう。
だから、
次から次とやることが出てくるのでしょう。
しかし、
たまに失敗することもあるようです。
愛嬌ですね。
そのとき、私はほっとします。
普通の人でよかった、と。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
【関連記事】
※更新履歴※
【更新】2020年2月4日、6月17日、2021年8月18日、2022年10月12日
少しだけ校正させていただきました。
【更新】2019年10月18日
「目次」を追加しました。
これで少しは読みやすくなったと思います。
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