ムキになることは必ずしも悪いことばかりじゃない
こんにちは、
拙作ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、言葉について考えてみたいと思います。
「ムキになる」という言葉です。
この言葉は通常、
否定的な意味で使われることが多いようです。
①すぐかっとなる。
②気が短い。
③ああなったら何を言ってもムダ。
たしかにそうです。
ムキになる人は、
あるいは、
ムキになった人は、
相手にできないほど、
冷静さを欠いた状態です。
しかし、
肯定的なところもあるのでは、
と私は思っています。
ムキにならないと
できないこともあるのです。
たとえば、
私の専門のラグビーです。
ラグビーはムキにならないとできません。
①勇気を絞り出す。
②恐怖心を克服する。
この2つのためには、
「ムキ」が必要なのです。
冷静な気持ちでは、
ラグビーはできません。
というと、
ラグビーが野蛮なように思えますが、
そうではありません。
ムキになるとは、
試合に臨む精神状態のことです。
反則やラフプレーを
推奨しているのではありません。
私がいいたいのは、
ムキになることには、
それぞれ長短があるということです。
そのへんのところを、
じっくりと見ていきましょう。
1.なぜムキになるのか?
まず、
ムキになるケースと、
その理由を考えてみましょう。
1-1.血の気が多いから
ちょっとしたことで、
すぐカッとなる人がいます。
後輩が遅刻した先輩に言いました。
「先輩、お早い出社で」
(冗談のつもりで言ったのに)
「うるせーっ、どこが早いのか」
「てめー、俺をバカにしてんのか」
ムキになる典型ですね。
先輩も大人げがありません。
よほど「虫の居所」が悪かったのでしょう。
あるいは、血の気が多いのでしょう。
◆こういうときは黙っていた方が得策。
こういうときは(というか、こういう相手には)
黙っている方が得策です。
1-2.負けず嫌いだから
一方、負けず嫌いだから、
ムキになることがあるようです。
トランプでも、将棋でも、ゲームでもよいでしょう。
負けると、必ずこう言ってきます。
「もう一回」
「次は絶対に勝ってやる」
こういうのも困ったものです。
◆仕方がないので負けることにしましょう。
こんなときは、この人の性格(病気?)を察して、
負けることにしましょう。
そうでないと、
ずっと付き合わされますからね。
1-3.ストレスがたまっているから
何も理由が思いつかないのに、
かみついてくる人がいます。
「お天気いいですね」
「あっそう?それがどうしたの?」
「お天気悪いですね」
「俺のせいじゃないよ」
そんなこと聞いていませんよ。
普通の日常会話じゃないですか。
聞き流してくださいよ。
そんな普通の会話ができない人、
かなりの偏屈か、
ストレス人間なんでしょうね。
2.ムキになったときの対処法
次にムキになったときの対処法を考えてみましょう。
2-1.相手にしない
基本的には相手にしないことです。
相手にすると、さらに状況を悪くなります。
火に油を注ぐことになります。
ムキになった人を相手に、
こちらまでムキになるのは最悪のケースです。
こちらは、もっと大人になりましょう。
2-2.一呼吸おく
一番良い方法は、
こちらが冷静になることです。
そのためには、
冷却期間をおきましょう。
少しだけ頭を冷やす時間をおきます。
これは相手を冷却させるのにも有効です。
深呼吸×3回
状況改善のおまじないです。
ムキになっている前で、
わざと見えるように、
深呼吸するとさらに効果的です。
3.ムキになったほうが良いケースも
次にムキになるメリットです。
冒頭にも書きましたが、
ムキになることには良いこともあります。
3-1.自分を鼓舞する
落ち込んだり、やることに自信がないときに、
あえて興奮状態にするのです。
試合に臨むときにもあてはまります。
100m走のスタートラインに立ったときの状態です。
3-2.怖さを克服する
ラグビーが一つの典型的な例です。
小さな選手が、
自分の何倍以上もある相手に、
タックルにいくとします。
とくに、
正面からのタックルは恐くて
できません。
この恐怖感を克服するために、
ムキになるのです。
私は体が小さかったので、
この状況は分かります。
相手が巨漢で、しかも、
全速力で向かってきているときには、
「ここは絶対に倒してやる」
「このやろーっ」
と、相手の闘志の上をいかなければなりません。
これも一種の「ムキになる」ことです。
3-3.逆境やハンディ乗り越える
これは一種の負けず嫌いを利用した効果です。
不可能なことに挑戦するには、これしかありません。
逆境を味方にするのです。
自分をムキにさせて
エンジンを全開させるのです。
4.心は熱く頭は冷静に
上述のように、
ムキになることは良いこともあります。
ただ、良いことでも、
カッカすることはよくありません。
危険でさえあります。
4-1.気持ちは冷静に
矛盾しているようにみえますが、
カッカしていても、冷静になるのです。
冷静になっていないと、
見えるものが見えなくなります。
正しい判断ができなくなります。
4-2.状況を把握する
正しい判断のためには正確な状況把握が必須です。
①今はピンチなのかチャンスなのか?
②相手はどんな状況なのか?
③相手の心理状態は?
これらを瞬時のうちに把握するのです。
4-3.一番良いことを考えて行動する
これは少し分かりにくいかと思います。
ムキになっている状態で、
一番良いことを考えて行動するのです。
だってそうでしょう。
ここで想定しているのは、
良いムキです。
つまり、
自分の目的を完遂するためのムキです。
だから、
いつもその目的が完遂された状態を
頭に描きながら行動するのです。
ここが、
通常の「ムキになる」のと
決定的に違うところです。
5.まとめ
どうでしたか。
ここまでお読みになって、
お分かりになったと思いますが、
ムキになることは良くないことが多いようです。
その理由は下記にあります。
①冷静さを失うから。
②周りに迷惑をかけるから。
③周りからの注意や忠告が聞けなくなるから。
ということは、
損をするのは自分です。
一方で良いこともあります。
ムキになることによって下記が生まれます。
①やる気を出る。
②怖さが克服できる。
③逆境やハンディが乗り越えられる。
いずれにしても大事なことは下記です。
冷静さを保つ。
心は熱く、頭は冷静に。
この精神で、
「ムキ」とうまくつきあってください。
そうなんです。
何でも「うまく」付き合うことが大事なのです。
目的をしっかり押さえて、
その目的達成のために、
「ムキ」とうまくつきあうのです。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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※更新履歴※
【更新】2019年10月17日、11月4日、2020年2月3日、6月16日、11月7日、2021年8月16日、2022年10月10日
少しだけ校正させていただきました。
【更新】2019年9月15日、18日
CMリンク追加。
中身(文章)をマイナー修正しました。
【更新】2019年7月7日
「目次」を追加しました。
これで少しは読みやすくなったと思います。
※CMリンク※
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