安全なドアの開閉、右手と左手の使い分けが大事
こんにちは、
拙作ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、
手の使い方について考えてみたいと思います。
今さら手の使い方だって?
と、
思ってらっしゃるかたも多いでしょうね。
実は私もつい最近までそうでした。
ドアで手の指を負傷するまでは。
指を負傷するまでは手の使い方なんか、
ちっとも考えたことがありませんでした。
まったく無頓着でした。
◆手の指を負傷
ほんの2週間前です。
自分の部屋から出たときに、
入り口のドアで指を挟んだのです。
ケガの程度は全治2週間でした。
治るまでは、痛くて痛くて・・
夜も眠れませんでした。
そのケガの原因ですが、
ドアの閉め方にあったようです。
正確にいうと、
ノブの持ち方が悪かったようです。
いつもと違う動作をしたのですね。
このケガをきっかけに、
手の使い方について考えてみました。
すると、
いろんなことに気がついたのです。
今回はそのお話をしたいと思います。
1.ケガの詳細
前述の手の負傷について詳述します。
<負傷部>
左手の小指です。
小指の指先です。
裂傷のようになりました。
皮膚がめくれて、
しばらく血が止まりませんでした。
<負傷したドア>
指が挟まったのは、ドアの出入り側ではありません。
なんと、ドアの支点側です。
専門用語では、
「ドアのヒンジ部」というところです。
冒頭の写真の右端です。
ドアノブとは反対側です。
指が挟まったのが、このようにドアの支点ですので、
テコの原理で、
かなりの力が働いたと思います。
ドアを普通の力で閉めたのですが、
テコの原理から、
挟まった小指には、
かなりの力が働いたようです。
「痛いっ!」
と思ったときは、ときすでに遅しです。
1-1.事故の再現
事故を再現したいと思います。
(あまり思い出したくないのですが・・)
上の写真は、
部屋の中(内側)から撮ったものです。
右側にあるノブを左手で持って、手前に引きました。
(この持ち方は正しかったようです)
①部屋のドアを開ける。(左手で手前に引っ張る)
↓
②部屋を出てドアを閉めようとした。
後ろ向きでしめました。
上の写真がそのドアです。
外側から撮ったものです。
ですので、ヒンジは右端にあります。
このドアを後ろ向きで、
ノブを右手で持って引っ張ったのです。
↓
③そのとき、左手が無意識にヒンジのところに
いってしまいました。
ヒンジの隙間のところです。
↓
④この状態でドアがしまり、左手の小指が挟まれるました。
う~ん、恐いですね。
1-2.片手に荷物を持っていた
実はこのとき片手(右手)に荷物を持っていました。
つまり、
ドアの開閉には無理な体勢でした。
この状態で、
後ろ向きでドアをしめたのですから・・。
ある意味、ケガをするべくして、
してしまったといえます。
1-3.どうすべきだったか?
ではどうすべきだったのでしょうか。
その答えは下記です。
①ドアは前向きで閉めるべき。
②前向きの場合は右手で閉めるべき。
③後ろ向きの場合は左手で閉めるべき。
⇒詳しい話は後述(第3項)
2.ドアには危険がいっぱい
改めて感じました。
ドアには危険がいっぱいです。
その危険とは「挟まれ」です。
2-1.風にあおられたドア
強風のときに、ドアが急に閉まることがあります。
もちろん、急に開くこともありますが・・
危ないのは閉まるときです。
ドアがしまった瞬間に手が挟まれます。
この典型的なのが車のドアです。
玄関のドアも同じです。
むしろ、
玄関のドアのほうが大きくて重たいので
要注意です。
2-2.荷物を持っているときが一番危ない
今回のケースでもそうですが、
荷物を持っているときが一番危険です。
ドアの取っ手が、持ちにくいからです。
①両手がふさがっている:×(もっとも危険)
②片手がふさがっている:△(やや危険)
3.安全なドアの開閉
そこで安全な(危険でない)ドアの開閉を考えました。
3-1.基本はノブを持つ
ドアの開閉ではノブを持ちましょう。
これは基本中の基本です。
◆ドアが少し開いているとき。
ドアが少しでも開いているときに、
その隙間に手を入れて開ける人がいます。
さらには、
もっと行儀が悪い人は、
足を使って開ける人がいます。
これは危険ですので、
絶対にやめましょう。
3-2.ドアノブの持ち方
ドアノブは下記を基本としてください。
【ドアノブの持ち方】
①左開きに、引いて開けるドア:
ドアノブを左手で持って開ける。
相手の進入が優先。
②左開きに、押して開けるドア:
ドアノブを左手で持って開ける。
③右開きに、引いて開けるドア:
ドアノブを右手で持って開ける。
④右開きに、押して開けるドア:
ドアノブを右手で持って開ける。
つまり、
危険なドアのヒンジから、
手を遠ざけることです。
後ろ向き操作の時は、
上記の右左が逆になります。
注意してくださいね。
4.現場にはドアに貼り紙が
そういえば、上記ノブの持ち方について、
現場(製鉄現場)のドアに、
貼り紙をしていました。
ドアの開閉時に注意を!!
ドアは右手で開けましょう
「なんじゃい、この貼り紙は」
このドアは右手で開けましょう?
「余計なお世話じゃ」
と思っていましたが、
そこには、しっかりとした理由があったのですね。
安全を重視する現場の知恵が、
この貼り紙にあったのです。
私がそれを実行していれば、
今回のような痛い目に遭わなかったのに。(涙)
5.無意識に使っている手の持ちかえ
少し話がそれますが、
手の左右には、
それぞれ役目があります。
それを再確認しておきましょう。
5-1.歯磨き
歯磨きの途中で歯ブラシを持ち替えると、
口の中がムラなく磨けます。
皆さんもやってみてはいかがですか。
慣れていない手で磨くのは大変ですが、
虫歯予防のためです。
是非実践してみてください。
5-2.ヒゲ剃り
これは必ずやりますよね。
安全カミソリでもシェーバーでも同じです。
途中で持ち替えないと、完璧には剃れません。
とくに、アゴの下は絶対に無理です。
5-3.体洗い
お風呂場での「体洗い」もそうですよね。
右腕は左手で洗います。
左腕は右手を使いますよね。
えっ足は? ですか。
今晩お風呂で試してみます。
6.まとめ
どうでしたか。
ドアの開閉、
普段、無意識にやっていますが、
危険がいっぱいですので、注意しましょうね。
①ドアノブを持つこと。
上の写真は、引き違い戸ですが、
取っ手(くぼみ部分)で開閉してくださいね。
②ドアノブを持つ手は、
ヒンジ側の手を使います。
(ヒンジ側の手で持つと、
ヒンジに手が挟まれることはありません)
さて、ここで問題です。
下の写真の施錠は、
左手、右手どちらで操作するのが
正解でしょうか?
正解は「両手」です。
施錠の真ん中にある「ロック」を操作するのに、
片手では無理があります。
左手でロック釦を押して、
右手で開閉します。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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※更新履歴※
【更新】2019年11月16日、12月7日、30日、2020年4月19日、6月4日、10月24日、2022年9月17日
少しだけ校正させていただきました。
【更新】2019年9月29日
一部加筆修正しました。
【更新】2019年9月14日
構成を一部見直しました。
CMリンク追加。
【更新】2019年8月6日
「目次」を追加しました。
これで少しは読みやすくなったと思います。
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