パワハラめいた「わめき指導」は、情けなくて恥ずかしい
こんにちは、
拙作ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、新聞記事のお話です。
新聞を読んでいて、
少し気になったので、
拙作ブログに掲載させていただきました。
今後も、
気になるような記事は、
掲載させていただこうと思っています。
今回のテーマは、
「パワハラ」です。
自分の権力や地位を使って、
弱者をいじめることです。
この「パワハラ」ほど嫌なものはありません。
強者が弱者をいじめる、
陰湿な行為だからです。
しかも、
それが大人の世界で行われているのです。
情けない限りです。
今回は、
この嫌な「パワハラ」について考えてみます。
1.掲載新聞
この記事が掲載されていた新聞は下記です。
1)新聞:東京新聞
2)日付:2018年12月20日(木)朝刊
3)ページ:5面
4)紙面タイトル:「発言」
5)記事:怒鳴る大人は見ていて不快
2.投稿要旨
投稿要旨を紹介しておきます。
投稿者は、32歳の女性(会社員)です。
大の大人が、
怒鳴り散らすのやめませんか。
1)職場に怒鳴り散らす人がいて、
友人は仕事を辞めたそうです。
2)精神的に参ってしまったそうです。
3)怒鳴る人は男性が多いようです。
4)怒鳴る相手は、年下の女性や、
外国人労働者のようです。
5)自分より弱い人間に自分のストレスを
ぶつけているだけではないのか。
こんなパワハラ行為はやめて欲しい。
3.私の感想
投稿記事にあるような怒鳴り散らす場面は、
私もよく見聞きします。
その時、投稿者と同じような不快な気分になります。
「そんな言い方、やめてよ」
「もっと冷静になれないの?」
でも、余計なお世話になりますので、
見て見ぬふりをしています。
3-1.親が子供を叱る
親が子供を叱るときも、
感情的になっていることがよくあります。
子供がおもちゃを欲しがっている例です。
「だめ、だめと言ったら絶対にダメ!」
ここで、子供は泣き出します。
地べたに座り込みます。
「なにやってんのよ」
「あんたなんか知らない」
とお母さんは、
その子を置いてさっさと行ってしまいます。
これって、みっともないですよね。
3-2.指導する
多分投稿記事の場合でも、怒鳴っていた大人は、
部下や店員、従業員を指導していたのだと思います。
間違っても、「いじめる」のつもりはなかったと推測しています。
それでも、
指導するときに怒鳴ってはいけません。
怒鳴ると逆効果です。
指導するなら、
きちんと説明すべきです。
「そのやりかたは間違っているよ」
「ここは、こうしなければね」
それが何度言っても、
同じあやまちを繰り返してでも、
怒鳴ってはダメです。
もし、
同じ失敗をするのであれば、
本人だけの問題ではないと思います。
指導者にも問題がある
と考えるべきです。
4.スポーツの世界でも
この記事を読んですぐに思い出したのが、
スポーツの世界です。
私は15年以上、
高校野球の取材をしてきました。
取材した学校は50校はあるかと思います。
中学生や少年野球まで加えると、
100チームになると思います。
その経験を少しだけ紹介したいと思います。
4-1.監督によってチームの雰囲気が変わる
監督によってチームが変わることがよくあります。
皆さんも大体が想像つくかと思います。
4-2.厳格な監督
厳しい監督のもとでは、選手たちは萎縮してしまいます。
だからといって、
真面目な選手ばかりではありません。
監督の前では「いい子ぶって」いるだけです。
かげでは「いじめ」や、
非行をしていることもあります。
私的には、もっとも危ないチームです。
4-3.温厚な監督
優しい(いわゆる民主的)な監督のもとでは、
和気あいあいなチームになっています。
選手一人一人が生き生きしています。
言いたいことを言い合う雰囲気があります。
ただ、やさし過ぎるのも問題です。
自由をはき違えて、
「私語」の多いチームになります。
緊張感のない、「なあなあ」な、
仲良しチームとなりがちです。
こういうチームで、
多感な時期を過ごすのはマイナスです。
4-4.人間的に立派な監督
私がもっとも推奨したいのが、
この人間的に立派な監督さんです。
上の写真は志学館高校です。
指導者は川俣(かわまた)監督さんです。
全国的にも名の知られた立派な監督さんです。
野球に関する知識や技術もさることながら、
人を育てることに情熱を燃やしています。
優れているところを列挙します。
1)選手を平等に扱う。
2)選手を理詰めで叱る。
3)叱ったあとは、必ずフォローする。
5.感情的になってはいけない
そこで、今回のタイトルです。
パワハラめいた「わめき指導」は、
情けなくて恥ずかしい
つまり、
感情的に相手を指導しても、
まったく効果がないということです。
それどころかマイナス(逆効果)です。
怒ると叱るは違います。
5-1.怒る
怒るは感情が入っています。
「バカヤロー、なにやってんだ」
この指導法では効果はありません。
むしろ反発を買います。
逆効果です。
5-2.叱る
一方、叱るには理論、説明、指導が入っています。
「プレー中はボールから目を離すな」
「次に何が起きるか分からないからな」
だから相手は理解できるし、理解しようとするのです。
6.まとめ
今回のテーマは「指導」です。
新聞記事から、
ふとそのことが思い浮かびました。
指導者と被指導者は、次のような関係になります。
1)親と子
2)先生と生徒
3)先輩と後輩
4)監督と選手
そのいずれにおいても、共通な指導条件があります。
1)感情的にならない。
2)相手にあった指導をする。
3)相手の人権やプライドは絶対に傷つけない。
そのお手本となる人が、
拓大紅陵高校の元監督・小枝(こえだ)監督です。
上の写真をみてください。
選手たちを遠目に見ています。
絶対に怒鳴ったりはしません。
しかし、その目は鋭く光っています。
練習後に適確な指導をします。
中身は技術的な話だけではありません。
選手の心理面まで入りこんでいます。
根本にあるのは、
選手への愛情です。
高校野球で大切なのは、
決して勝つことではありません。
もっと大事なのは、
人間形成なのです。
これをとことん教え込んでいました。
しかし、
小枝監督は他界されました。
詳しくは拙作記事をご覧ください。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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※更新履歴※
【更新】2019年12月13日、27日、2020年1月5日、2月23日、4月21日、8月30日、2021年5月5日、2022年6月2日
少しだけ校正させていただきました。
【更新】2019年8月7日
誤字を修正しました。
そのほかマイナー修正しました。
【更新】2019年6月27日
「目次」を追加しました。
これで少しは読みやすくなったと思います。
中身(文章)をマイナー修正しました。
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