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こんにちは、拙作ブログのご紹介です。このブログは河原健次がお届けしています。大分市出身、木更津市在住です。すでに半世紀以上も生存しています。その長い歴史から、日常生活や人生に参考になりそうな情報を提供しています。読者のみなさんに役立つことを願っています。

高校球児の素顔を追う、私の見た高校野球(その46)

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こんにちは。

拙作ブログをご覧いただきありがとうございます。

 

今回は、

「私の見た高校野球(その46)」です。

 

今後もこのシリーズを続けるつもりです。

 

私がやってきた野球取材の総括です。

 

取材期間 :
 2000年~2014年(15年間)

 

その間に撮りためた写真が、

100万枚を超えました。

 

その写真1枚1枚は、

高校球児たちの歴史と同時に、

私の歴史でもあります。

 

写真ですので、

その瞬間、

高校球児たちと同じ場所にいなければなりません。

 

その時間と空間の中から、

私の感性で切り取ったのが、

この写真集です。

 

だから、
その写真の中には、

私の気持ちが入っています。

 

それは「こだわり」と、

いったほうがよいかもしれません。

 

その「こだわり」を集大成したものが、

今回のシリーズ「私の見た高校野球」です。

 

なお、素材は下記HPからの抜粋となります。

 

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1.三塁を回ってホームへ

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2007年7月16日 袖ヶ浦球場にて撮影

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2008年9月23日  袖ヶ浦球場にて撮影

 

2枚の写真を同時に掲載しました。


といっても、

それぞれ別の試合です。

 

ただ、

同じ場所、

同じアングルです。

 

三塁側の低い位置からの撮影です。

 

走者が三塁を蹴って、

ホームに突進するシーンは、

この位置から撮るのがベストです。

 

しかも、
胸の学校名と顔が写る姿勢は、

左手が前に出ているときがベストです。

 

言うのは簡単。

 

しかし、

それを意識して撮れるようになるには、

かなりの経験が必要です。

 

選手たちがベースランニングの練習をするように、

カメラマンも日夜訓練をしています。

 

一走入魂

 

一写入魂

 

野球をするほうも命がけなら、

写真を撮るほうも命がけです。

 

ここぞといったシーンは、

絶対に見逃しはしません。


絶対に!

 

(写真) 2007年7月16日、2008年9月23日
 袖ヶ浦球場にて撮影


2.歓喜のゲームセット、逆転サヨナラ

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2005年6月4日 富津ふれあい球場にて

野球で、

もっともスリリングなのが、


逆転サヨナラです。

 

何百試合と野球取材をしていても、

そんな試合は、

そう滅多にはありません。

 

それも、
いいアングルからの撮影となると、

数えるほどしかありません。

 

その貴重な写真が上の写真です。

 

2点差で迎えた最終回(9回裏)。

 

津高校にチャンスが回ってきました。

 

1アウト満塁。

 

この大舞台に、

津高校は代打を出して来ました。

 

塙(はなわ)監督も思いきったことをしてきたもんです。


塙(はなわ)監督らしいといえばそれまでですが、

大丈夫でしょうか。

 

でも、

代打・松本くんはその期待に見事に応えてくれました。

 

ライト前のヒットです。


大した度胸です。


この大一番で、

平常心でバットが振れるとは。

 

同点の走者3塁ランナーに続いて、

2塁走者もホームに突っ込んできました。

 

逆転のランナーである。

 

バックホームのボールがわずかに右にそれた。


それでも、

きわどいタイミングである。

 

判定は??

 

しばらく沈黙が続いた。

 

その沈黙のあとに出た球審の判定は・・

 

「セーフ」

 

 

逆転サヨナラの瞬間である。

 

見事な逆転サヨナラ勝利です。


ベンチも応援席も大喜びです。

 

こういうことがあるから、

野球は続けられるのだろうね。

 

しかし、

へたをすると、
逆転サヨナラをされるチームにもなりうるんだよ。

 

負けたチームのことも考えてあげようね。

 

(写真) 2005年6月4日 富津ふれあい球場にて撮影


3.ここは絶対に塁に出てやる

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2014年7月15日 袖ヶ浦球場にて

3対3の同点である。


試合は既に延長戦に入った。

 

延長戦になると「後(あと)攻め」のほうが有利だ。


その「後(あと)攻め」の攻撃になった。

 

11回の裏である。

 

バッターが打席に立った。

 

妙に落ち着いている。

 

なんだこの落ち着きは。

 

開き直ったのか。


それとも、

暑さと疲れで頭がボーッとしているのか。

 

しかし、
目は鋭く光っている。


ぎんぎらに光っている。

 

このとき、私は感じた。

 

こいつは、

どでかいことをやるゾ。

 

その瞬間、

その「まさか」が起きた。

 

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2014年7月15日 袖ヶ浦球場にて

彼の放った打球は右中間を真っ二つ。


見事な三塁打

 

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2014年7月15日 袖ヶ浦球場にて

 

そのあと、

彼はサヨナラのホームを踏んだ。

 

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2014年7月15日 袖ヶ浦球場にて

 

彼は、

私の予感通りのことをしてくれた。

 

でも、これは奇跡ではない。

 

彼が打席に立ったときから、

この結末を予感していた。

 

だから、
私は撮影場所を変えることさえできなかった。

(攻撃側に場所を移すのが鉄則であるのに)

 

私も不動のカメラマンとなった。

 

もう一度言う。


この結末は偶然ではない。


奇跡でもない。

 

すべては彼の実力だ。

 

日頃から培ってきた、

どでかい彼の「力」だ。


図太い精神力だ。

 

それが、

最後の最後の土壇場で出たのである。

 

私は今でもそう思っている。

 

ただ彼のために、

サヨナラの最後のシーンが、

攻撃側で撮れなかったのが悔やまれる。

 

(写真) 2014年7月15日 袖ヶ浦球場にて撮影


4.これは理屈抜きに胸がスカッとする

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2005年7月18日 習志野秋津球場にて

数多い高校野球のなかで印象に残る試合を紹介しよう。


今でもあの興奮が思い出されます。


暑い陽射しのなかの熱戦だ。

 

両者ともユニフォームが泥だらけだ。


まさに死闘だ。

 

その死闘の代表格が上の写真である。


ド迫力なシーンである。

 

拓大紅陵の選手がホームに突っ込んで、

撃墜されたシーンである。

 

いわゆる「憤死(ふんし)」というものだ。

 

暴走も暴走。


これ以上の暴走があるか。


無謀なホームへの「お手本」だ。

 

しかし、
その爆走を身体(からだ)をはってとめた、

千葉日大一のキャッチャーも大したものだ。


しかも抗議一つせずに。

 

では、そのプレイを再現しよう。

 

回は8回の裏。

 

4対4の同点だ。


緊迫した試合だ。

 

うだるような暑さが、

この息苦しさに拍車をかけていた。

 

打者は9番バッターの田中くん。
(と、あえて名前を出そう)


1年生だ。

 

ということは、
ほんの半年前までは中学生だったのだ。

 

その田中くんが打ったボールは、

右中間の深いところに。

 

彼は一生懸命走った。


自分の足で「逆転する」という気持ちが、

その走りから伺えた。

 

でも右中間の深いところといっても、

三塁打がいいところだ。

 

逆転は次の打者にまかせればいい。


と、誰もがそう思った。

 

それが野球のセオリーだ。


それが野球の常識だ。

 

ところがどうしたことか。

 

田中くんは三塁を回るではないか。

 

三塁コーチャーの両手は広がっていた。


「止まれ」のサインだ。

 

それを無視して、

三塁を思いっきり蹴ったではないか。


二塁から三塁へ走るときに、

止まる気配はなかった。

 

彼は初めからホームを狙っていたのだ。


止まるどころか、

ますます加速していった。

 

その加速は最後のホームまで続いた。

 

その加速の結果が冒頭の写真である。

 

爆死である。

 

これを暴走といわずになんと呼ぼう。

 

見事な爆死である。

 

そのとんでもないプレーを、
もう一度振り返ろう。

 

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2005年7月18日 習志野秋津球場にて

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2005年7月18日 習志野秋津球場にて

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2005年7月18日 習志野秋津球場にて

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2005年7月18日 習志野秋津球場にて

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2005年7月18日 習志野秋津球場にて

 

 

最後の写真を見てくれ。

 

してやったり。

 

少しも悪びれた表情がない。

 

大したものだ。

 

いやー、これはスゴイ。

 

彼の一つのプレーが、

野球のセオリーを破った。


常識というものを打ち砕いた。

 

思わず私は、
写真を撮りながら「ニヤリ」とした。

 

ファインダー越しに「ニヤリ」としたのは、

後にも先にもこれが初めてだ。

 

(写真) 2005年7月18日 習志野秋津球場にて撮影

 

5.まとめ

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どうでしたか。

 

今回も厳粛な思いを込めて、

私の見た高校野球(その46)をお届けしました。

 

どの写真も思い出深いものです。

 

写真ですので、

その瞬間に私(カメラマン)が、

そこにいたことになります。

 

つまり、
球児達と、

時間と場所を共有したのです。

 

しかも、
その瞬間は永遠に止まったきりです。

 

色あせることもありません。

 

その瞬間が永遠に存在するのです。

 

そう考えると、

そこに居合わせたことに感謝しなければ。

 

そう思いつつ、

本稿を閉じます。

 

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

 

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少しだけ校正させていただきました。

 

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