仕事、生活、人間関係に切り離せない想像力を鍛えるには、6つの経験則を伝授
こんにちは、
拙作ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、想像力について考えてみたいと思います。
「想像力」って分かりますよね。
目の前のことや、言葉、文章から、
目に見えないものを
想像する力のことです。
その想像力ですが、
この力は誰にも備わっています。
ただ、
その程度が人によって違っています。
1)子供の想像力はたくましい。
そうなんです。
子供は想像力がたくましいのです。
大人では思いつかないことまで想像します。
小さい子供が描いた絵を見てください。
お日様が笑っています。
お日様に目があります。
口もあります。
子供の目からは、
そのように見えるのでしょう。
これが「想像力」です。
2)想像力の大切さ。
この想像力は我々の生活の中では大切なことです。
詳しくは後述しますが、
その大切なことを、列強しておきます。
①プロジェクトの危険予知
②システムの異常処理
③お金などの生活上の危険予知
④車の運転
⑤人間関係(思いやり)
ここでは詳しくは説明しませんが、
項目を見ただけで、
大体の想像がつきますよね。
あっ、これも想像力ですね。(笑)
では、
この想像力について見ていきます。
3)想像力を鍛える。
本稿の後半では、
この想像力を鍛える方法について解説します。
私の経験に基づく、いわゆる「経験則」です。
実生活の中で、
必要に迫られて鍛えた方法です。
どうぞ、参考にされてください。
1.仕事で必要な想像力
想像力の必要性を仕事の面から考えてみます。
1-1.プロジェクト
会社のなかでは、
大小いろいろなプロジェクトがあります。
大きいのでは、工場の建設から、
小さいのでは、新人教育などです。
◆計画立案で勝負が決まる。
実は、プロジェクトの大小にかかわらず、
計画の立案で勝負が決まります。
①やるべきこと
②体制
③工期
④予算
これらを、精度良く設定(見積もる)のです。
これを「立案」といいます。
このときに想像力が必要になります。
この想像力がないと、
見積漏れが出てきます。
こうなると、
このプロジェクトは失敗です。
つまり、
プロジェクトの成否は
想像力にかかっているのです。
1-2.システム開発
次にシステム開発を考えてみます。
◆正常処理より異常処理が大事。
実は、システムでは、
正常処理より異常処理が大事になります。
正常処理は、正常時の処理ですので、
「うまくいって当たり前」です。
ところが、
異常処理が曲者(くせもの)です。
何が起きるか分からないからです。
世の中のシステムがトラブルを起こすのは、
この異常処理が不十分だからです。
私にいわせれば、
いい加減なシステムばかりです。
どうみても「プロ」とはいえません。
素人が作ったようなシステムが多いこと。
しかし、システムですので、
すべての異常ケースを
カバーしなければなりません。
10年に1度の異常ケースでも、
それをカバーしなければいけないのです。
それがプロの作ったシステムです。
そのためには、
10年に1度の異常ケースを想像することが必要なのです。
プロのシステムでは、下記の言葉は通用しません。
「想定外」
2.生活で必要な想像力
生活上でも想像力が必要です。
2-1.家計管理
生活のなかで、もっとも大事なのが「家計」です。
つまり、お金の収支を合わせることです。
借金地獄にならないことです。
◆支出を読む
借金(赤字)を回避するためには、
支出を正確に読む必要があります。
そのためには、現在の出費だけでなく、
将来の出費を読む必要があります。
①生活費
②養育費
③医療費
④衣食住費
もし、手持ちに十分なお金がなければ、
「保険」を使う手があります。
大事なのは将来の出費予測です。
ここでも、
想像力が必要になってきます。
2-2.車の運転
車の運転でも想像力が必要です。
いわゆる「危険予知」です。
この「危険予知」で、不測な事故が防げるのです。
今の状況から考えられる危険を予測する。
これも立派な想像力です。
3.人間関係で必要な想像力
次に人間関係における想像力を考えてみます。
個人的には、
この人間関係が一番大事だと思っています。
3-1.思いやり
そうです。
思いやりです。
相手を気遣う気持ちです。
そのためには、
相手の状況や気持ちが理解ができなければなりません。
下記のような、
ちょっとした「しぐさ」から、
相手の状況を理解(想像)するのです。
①顔の表情
②言葉使い
③声の調子
④話の間(ま)
思いやりですよね。
この「思いやり」を
言い換えると以下になりますでしょうか。
気配り
目配り
心配り
4.想像力の鍛え方
4-1.好奇心
たとえば、子どもを考えてみます。
子どもは、好奇心と想像力のかたまりです。
というのは、見るもの聞くものが初めてだからです。
頭の中に、まだ情報がないのです。
だから、想像するしかないのです。
◆あえて未経験を経験する
ということは、大人でもこのことができます。
すなわち、未経験を経験させるのです。
つまり、見たことに興味を持たせるのです。
これが、
好奇心による想像力の訓練です。
4-2.興味を持つ
これも好奇心に近い訓練法です。
興味のもちかたで、同じことを経験しても、
獲得する知識や想像力に差がでます。
それは下記によるものです。
「なんだろう」
「どうしてだろう」
という疑問点の持ち方に差が出るからです。
この疑問点が興味の出発点です。
そのためには下記が大切です。
①何でも感動するフレッシュな気持ち
②やわらかい頭
③勝手に納得しない
④分かった振りをしない
⑤思い込みをしない
この「やわらか頭」が、
想像力をかき立てるのです。
4-3.見る角度を変える
全く別の視点で物事を見る様にします。
想像力が無い人は、
物事を一方向からしか見ておらず、
視野が狭くなっています。
よって、それを自覚して、
物事を多角的にみるようにしましょう。
物事には様々な面があります。
いつも正面から見るのではなく、
あえて後ろから見てみましょう。
「これがなかったらどうなるの?」
「ここに、これを付けたらどうなるかな?」
わざと、
「意地悪(いじわる)爺さん」になるのです。
これをやり出すと、楽しいですよ。
一種の病気ですね。
でも、想像力は確実につきます。
これも私の経験則です。
4-4.相手の立場になる
相手の立場になってつく想像力は、
人間関係で一番発揮します。
あるいは、接客業でも大事な想像力となります。
◆サポートセンターでも
実は私はサポートセンターに勤務していました。
そこのセンター長でした。
よって来る日も来る日も「苦情」ばかりでした。
「壊れた」
「動かない」
「欠陥品じゃないのか」
しかし、このサポートセンターでも、
相手の立場になることが大事です。
そうすることによって、
お客様の立場で受け答えができるのです。
親身になって対応できるのです。
そうすると、少しはお客様の怒りは軽減されます。
「もし、私がお客様だったら」
という想像力が大事なのです。
逆に、
サポート業務の経験者としては、
下記のようなグチの一つもでます。
「少しは、
サポートセンターの大変さも分かってよ」
はい、これは愚痴(グチ)です。
4-5.映画を見る
実は映画を見ることは想像力を鍛えるのに最適です。
テレビドラマやアニメ、漫画、小説など、
類似の分野がありますが、
私は映画をすすめます。
◆ストーリーが凝っているのが映画。
私の経験から、ストーリーが一番凝っているのが映画です。
とくに、
「外国映画」で、それも「A級映画」です。
これらの映画は、
ストーリーが半端ではありません。
常識的な起承転結ではありません。
意表を突いてきます。
まさに、作り手との勝負です。
いかに裏をかくかです。
そこで、
自分が監督や脚本家になったつもりで、
ストーリーを展開していきます。
そうすると、
とんでもない想像力がつきます。
たしかに、これをやっていると、
映画の楽しみが半減するかもしれません。
でも、
私は変わり者ですから、
むしろ、
これを楽しんでいます。
この映画鑑賞法は、
想像力を鍛えるのに
「もってこい」です。
私が一番よくやっている方法です。
4-6.最後は訓練
最後に「訓練」について触れておきます。
この訓練は、
「意識的に考える」
ところから出発します。
その考えることを
常態化させるのです。
そうすると、
無意識のうちに
「考えている」状況になるのです。
いわゆる「習慣化」ですね。
★時間の概念が大事
そうすると、どうなるでしょうか。
考えることが習慣化すると、こうなるのです。
瞬間的に想像力が働く。
この「瞬間的な想像」って、お分かりでしょうか。
間一髪おかずに想像できるのです。
この「瞬間的」が大事なのです。
こうなったら、
「アナログコンピュータ」の世界です。
(といっても理解できる人は少ないでしょうけどね)
実は、想像力には時間の概念が大事なのです。
想像するのに1時間もかかって困るときがあるのです。
下記がそのケースです。
①運転中の危険予測。
想像に時間がかかっては、
事故回避はできません。
②議論中では、妙案が出せずに、
議論に負けます。
③会議では、妙案の議論ができなくなります。
分かりますよね。
まさに、時間との勝負なのです。
想像力は想像範囲を競うだけでなく、
スピードも競うのです。
そのためには、訓練が必要なのです。
その訓練が下記なのです。
「考えることの常態化」
5.まとめ
どうでしたか。
想像力の重要さがお分かりになったでしょうか。
と、本稿で紹介するまでもなく、
想像力の重要さは認識していると思われます。
とくに私が強調しておきたいのは下記です。
5-1.仕事における想像力
危険予知と対処法のノウハウ。
これは一朝一夕では醸成できません。
長い経験のなかで培われるものです。
5-2.人間関係における想像力
人間関係における「思いやり」は、
想像力で大きく変わります。(前述のとおり)
実は、人間関係には想像力よりも大きく影響するものがあります。、
それは、「感性」です。
この「感性」については、
別の機会に述べたいと思います。
5-3.人工知能(AI)に対抗して
いまめざましく進歩している、
人工知能(AI)について考えてみます。
実は、
人間が人工知能(AI)に対抗できるのは
下記の2つなのです。
想像力と創造力
この2つが、
人工知能(AI)に対抗できる最後の砦なのです。
と同時に、
感性をもって、人間らしさを保つ。
このことを忘れないようにしてください。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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【更新】2020年9月6日、2021年11月7日、2022年12月31日
少しだけ校正させていただきました。
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