知って得・あなたの生活をもっと豊かに!

こんにちは、拙作ブログのご紹介です。このブログは河原健次がお届けしています。大分市出身、木更津市在住です。すでに半世紀以上も生存しています。その長い歴史から、日常生活や人生に参考になりそうな情報を提供しています。読者のみなさんに役立つことを願っています。

野球の一瞬を切る、写真の撮り方、5つのシーン別テクニック

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こんにちは、

拙作ブログをご覧いただきありがとうございます。

 

今回は、写真の撮り方です。

 

対象は 高校野球 です。

 

撮影対象が高校野球ですが、

他の分野(ex.サッカーなど)でも

応用が利くかと思っています。

 


私の写真歴はほぼ半世紀です。

 

高校野球だけでも約20年になります。


ヘタでもこれだけ撮っていれば、

何とかひと様に見せられるような写真になります。

(と勝手に思っています・・笑)

 

そこで、私の経験から得た撮影テクニックを、

ご紹介したいと思います。

 

 

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1.機材

私が使っている機材は下記です。


カメラCanon EOS 40D

 

Canon EOS 40Dについては下記記事をご参照ください。

 

kawa2496.hatenablog.com

 

レンズCanon 100-400mm ズームレンズ

 

Canon 100-400mm ズームレンズについては、

下記記事をご参照ください。

 

kawa2496.hatenablog.com

 

その他:一脚

 


※三脚ではありません。

一脚です。

 

三脚は動き回るのに邪魔です。


一脚のほうがはるかに動きやすいのです。


なお、

使用機材は時期(年代)によって異なります。


最後にたどり着いたのが、

上記カメラとレンズです。

 

ただ私の結論としては、

機材は何でも構いません。

 

一眼レフ程度であれば十分です。

 

機材が高級(高価)だからといって、

写真がうまくなるわけではありません。

 

そのへんは、
ゴルフや他のスポーツと同じですね。

 

 いくら高価なクラブを買ったからといって、

スコアが良くなることはありませんよね。

 

必要なのは、

本人の力量感性です。

 

それと経験です。

 

この力量・感性・経験によって、

誰もがうまくなれるのです。

 

2.撮影にあたっての注意点

撮影テクニックに入る前に、

撮影全般の注意点をご紹介しておきます。

 

2-1.飛んでくるボールに注意を

球場ですので、

いつどこからボールが飛んでくるか分かりません。


しかも、

そのボールは硬球といって、

石のような硬いボールです。


あたったら痛いどころではありません。


ケガをします。


また、

大事な機材を壊すこともあります。


だから、

球場内では、

絶対にボールから目を離さないでください。

 

2-2.他の観客の邪魔をしない

これも鉄則です。


球場はあなた一人のものではありません。


写真を撮るからといって、

特別扱いできません。


ほかのお客様の

邪魔にならないようにしましょう。


通路にすわったり、

立ったままの撮影は厳禁です。


あくまでも、

一人の観客として行動してください。

 

2-3.できるだけ動き回る

撮影にあたっては、

固定位置では、良い写真は撮れません。


できれば、
太陽の位置も頭に入れておきたいのですが、

こればっかりはどうしようもありません。
(太陽の位置まで変えることが出来ませんので)


球場は、

どこでもバックスクリーン側が

「南向き」になっています。


だから、

どこの球場でもシチュエーションは変わりません。


あとは、撮影する時間帯だけです。


時間帯によって、

微妙に太陽の位置が変わるからです。

 

それよりも、

ベンチや応援席の右・左、

右バッター、左バッターなど

で状況に応じて撮影位置を変えたいものです。


一塁側から三塁側までの移動には、

最低でも2~3分はかかります。


よって、

移動はチェンジ(イニングの交代時)

となります。

 

トイレは5回終了時、

すなわちグラウンド整備時となります。

 

それ以外での移動は、

シャッターチャンスを逃します。

 

◆5つのシーン別テクニック。

今回ご紹介するのは、

下記のシーン別テクニックとなります。


1)ホームのクロスプレー編

2)ピッチャー編

3)打者編

4)守備編

5)走者編

6)応援編

 

3.ホームのクロスプレー編

まずは、ホームのクロスプレーです。


野球のなかで、

もっとも劇的なシーンです。

 

点が入るかどうかの「瀬戸際」ですから、


攻めるほうも、守るほうも必死です。

 

その分、迫力のある写真が撮れます。

 

まさに、

闘志と闘志のぶつかり合いです。

 

この激突シーンがたまらないのです。

写真を撮る方も興奮してきます。

 

3-1.バックネット裏の真上から写す

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市原臨海球場にて

上の写真は、

バックネット裏から撮りました。

 

ネット裏の最前列です。


絞り:開放
AF:連続AF


ご覧のように、

天気も良く、
シャッター速度は1/1000以上となり、

撮影条件は最高でした。


AFは連続撮影(連写)です。


走者にフォーカス(捕捉)し、

追っかけました


ホーム直前からシャッターを押し続けました。

高い位置からの撮影ですので、

AFが抜けることはありません。
(背景が地面ですので)


この天気(明るさ)と撮影ポジションですので、

見事に合焦してくれました。

 

3-2.真横からの撮影

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袖ヶ浦球場にて

次は、真横からの撮影です。


三塁側のバックネット近くからです。


カメラ位置は、

地上(グラウンドから)2mぐらいの高さ

です。


もちろん、フェンス越しです。

 

フェンスぎりぎりにカメラを据えました。


これも、

走者への連続AFです。


石灰白煙のように舞って、

迫力ある写真となりました。
(この白煙は偶然です)


飛ばされたキャッチャーのヘルメットも、

よいアクセントになっています。

 

この白煙ヘルメット偶然です。

 

このように、

偶然に出会うのも野球撮影の楽しみでもあります。

 

3-3.ピントの抜けに注意

横からの連続AFは、

後ろにピントが抜ける

ので要注意です。

 

◆実際にピントが抜けた事例。

以下の写真は実際にピントが抜けた事例です。

 

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①クロスプレーを写す

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②クロスプレーが後ろ(ベンチ)に抜けた

どうでしょうか。

 

見事に抜けていますね。(苦笑)

 

キャッチャーを捕捉していたのですが、

そのキャッチャーが横にずれてしまいました。

 

そのため、AFが後ろに行ってしまいました。

 

私のミスです。
 

被写体(走者)が捕捉からずれると、

後ろ(ベンチ)へピントがいってしまいます。
(上の例)

 

AF点を走者の真ん中にあわせて(捕捉して)、

ずれないようにしましょう。

 

といっても、
撮るほうも興奮していますので、
ずれてしまうことがあります。

 

この失敗を克服するには、

「経験」しかありません。

 

シャッターチャンスになればなるほど、

冷静さが求められます。

 

理屈では分かっていることですが、

実際の現場では難しいものです。

 

シャッターチャンスになればなるほど、

興奮しますから。

 

ここでも、

「場数を踏む」ことが大事です。

 

場数を踏むと、

そういうシーンになれてきますので、

少しは冷静になれます。

 

ただし、

冷静になりすぎるのも考え物です。

 

やっぱり、

いい写真を撮るには、

ある程度の興奮状態が必要です。

 

◆露出にも注意。

また、曇っているときは露出にも注意しましょう。

 

この日は、

ISO感度を800ぐらいに上げました。


連続AFです。


冷静に被写体(走者)を追います。

 

3-4.一塁側からの写真

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袖ヶ浦球場にて

これも、横からの撮影です。


ホームのクロスプレーは、

一塁側からの撮影が鉄則です。


ホームに突っ込む走者が追いやすいからです。


ただこの位置ですと、

キャッチャーの顔が隠れがち

ですので要注意です。


写真③は、
キャッチャーと走者の両方の表情が写っていますよね。


偶然のシャッターチャンスとなりました。


こういうこともあるのですね。


これも野球撮影の楽しみの一つです。
 

◆キャッチャーをメインで撮るのなら三塁側。

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2012年7月13日 袖ヶ浦球場にて

ホームインを阻止するキャッチャーをメインに

撮るのであれば、間違いなく三塁側です。

 

このときは、
AFはキャッチャーに合わせておきます。

 

※走者を追っかけても、
結果的にAFはキャッチャーにいきます。

 

◆飛んだヘルメットがポイント。

上の写真のポイントは、
走者の頭から飛んだヘルメットです。

 

キャッチャーとぶつかったときに脱げたのでしょう。

 

この飛んだヘルメットが壮絶な死闘を物語っています。

 

もちろん偶然の出来事です。

 

このように、
スポーツ写真にはよく偶然に出くわします。

 

このように、
偶然に遭遇するのも写真撮影の楽しみでもあります。

 

そのためには数多く写真を撮りましょう。

 

偶然は神様からの贈り物です。

 

苦労は報われます。

 

3-5.ホームアウト①

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2005年7月10日 袖ヶ浦球場にて

ちょっと変わったところで、

上のような写真はいかがでしょうか。

 

ホームアウトのシーンです。

 

◆主審にピントを合わせる。

これはアウトになった走者ではなく、


「アウトーっ」


と宣告する 主審にピントを合わせました。

 

これは、

一連の連続AF(連写)の一コマです。

 

走者とキャッチャーとのクロスプレーに続いて、

主審をとらえました。

 

主審と走者を対比させました。

 

走者の残念がる表情が印象的です。

 

こういう写真も一つの例として参考にしてください。

 

下の2枚は 連続写真 です。

 

走者とキャッチャーのぶつかり合いです。

 

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2005年7月8日 習志野秋津球場

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2005年7月8日 習志野秋津球場

そして、

最後は球審にピントを持っていきました。


なかなか面白い写真ですよね。

 

最初は走者を連続AFで追っかけていき、

最後に球審にピントを持っていきました。

 

何を写したいのか?

 


それを、とっさに判断します。

 


その判断が重要です。

 

迷ってはいけません。

 

第一、迷っている時間などありません。

 

ですから、

日頃から訓練しておくのです。

 

テレビや球場で野球を見ながら、

シャッターチャンスを探す訓練をしておくのです。

 

◆テレビでプロ野球を観戦しながら訓練を。

このとっさの判断は、

訓練で体得するしかありません。

 

たとえば、

テレビでプロ野球を見ながら、

自分はカメラで撮影していると想定して、

何をどのタイミングで撮るかを訓練しておきましょう。

 

 

その訓練が、

いざというときに役に立ちます。

 

3-6.ホームアウト②

ホームアウトのこういう写真はいかがでしょうか。

 

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2004年5月29日 袖ヶ浦球場にて

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2004年5月29日 袖ヶ浦球場にて

一塁側から撮りました。


連続AFの連写です。

 

捕捉(AF)は走者(写真上)から、

キャッチャーに(写真下)に移動しました。

 

◆ズームの使い分け。

この撮影では、
ズームを最大(写真上)から最小(写真下)にしました。

 

つまり、
クロスの瞬間は二人(走者、キャッチャー)をアップにし、
(写真上)

 

アウトコール(判定)の瞬間は全体を入れました。
(写真下)

 

◆ポイントはキャッチャーのマスク。

この写真のポイントはキャッチャーのマスクです。

 

下の写真の左隅に写っていますよね。

 

これ(キャッチャーマスク)があるのとないのとでは、

「臨場感」が違います。

 

もちろん、

狙って入れたわけではありません。

 

偶然です。

 

高校野球では、

この「偶然」も楽しみの一つです。
 

3-7.ホームセーフ

似たような写真ですが、

こういうのはどうでしょうか。

 

これも球審を絡めました。

 

と同時にベンチの様子も入れました。

 

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2006年7月23日 千葉県野球場にて

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2006年7月23日 千葉県野球場にて

撮影場所は「一塁側」です。


よって、
キャッチャーと球審の表情は隠れました。

 

これは言い訳ですが、

この日は観客が多くて身動きが出来ませんでした。


よって、

「三塁側」へ移動できませんでした。

 

◆「一塁側」のほうがシャッターチャンスが多い。

 

これは、私の経験則です。


「一塁側」のほうがシャッターチャンスが多いようです。

 

よって、

もし撮影場所を固定したいときは、

「一塁側」がよいでしょう。

 

3-8.アウトかセーフか?

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2010年9月4日 袖ヶ浦球場

ホームのクロスプレーの極めつけです。

 

というのは、

アウトかセーフか分からないのです。

 

上の写真を見てください。

この写真だけではアウトかセーフか分かりませんよね。

 

このあと、キャッチャーがボールをどうしたかです。

落としたら「セーフ」

落とさなければ「アウト」

 

ということで、
こういう瞬間を狙う手もあります。

 

といっても、

狙って撮れるものではありませんが・・。

 

因みに、この写真も連続AFの連写です。

 

ピントはキャッチャーに合わせました。

 

こう見てくると、

高校野球の写真って面白いですよね。

 

野球をしている選手たちには悪いのですが、

ハプニングが多いからです。

 

その分、

本人たちが真剣にやっているからですけどね。

 

だから、私もやめられません。

(もちろん、こちらも真剣です)

 

3-9.逆光をいかす①

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2005年9月17日 袖ヶ浦球場

ホームのクロスプレーを逆光で撮りました。
秋の西日が当たるところを三塁側から撮りました。

 

◆立体感が出る。

逆光は難しい撮影です。
しかし、うまくいけば「味」のある写真になります。

 

写真に奥行きが出て、
立体感が出てくるのです。

 

順光では味わえない写真になります。

是非挑戦してみてください。

 

◆ヘルメットに光が反射。

写真をよくみてください。

キャッチャーと走者のヘルメットのてっぺんが光っていますよね。

この光が写真にアクセントを付けています。

リアルなスポーツ写真ですが、
そこに幻想的な雰囲気を与えています。

 

◆シャッターチャンスもベスト。

シャッターチャンスですが、コレがベストです。

これよりも早くても遅くても逆光はいかせませんでした。

 

◆逆光はピント合わせが苦手。

逆光の場合はピント合わせが苦手ですので注意が必要です。
いくらAFといってもカメラには得手不得手があります。

 

・順光 : ◎(得意)

・逆光 : △(苦手)

 

この特性を頭に入れておけば、撮影時に注意しますので、
失敗は少なくなります。

 

あとはカメラの性能ですが(高級カメラの方がAF性能が高い)、
それでも(高級カメラでも)逆光はAFが苦手なことを頭に入れておいてください。

 

 

3-10.逆光をいかす②

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2010年9月4日 袖ヶ浦球場にて

 

こちらも逆光を生かした写真です。

バックネット裏からの撮影です。


しかも、低いアングルからです。

よって、走者の表情がよくとらえられています。

 

◆渾身の写真

我ながらよく撮影したものだと思っています。

こういう写真は滅多に撮れません。

 

第一、
ホームでのクロスプレー自体が1試合にあるかないかですから。

 

◆判定は

ところで、

このクロスプレーの判定は??

はい、分かりますよね。

キャッチャーが落球していますので、
もちろん「セーフ」です。
(落ちたボールが写真の下の方に写っていますよね)

 

この写真のポイントはボールです。

 

ボールがあるのとないのとでは、全然違います。

ボールが写っているおかげで、
写真に迫力と臨場感が出ています。


これはカメラアングルのおかげです。

というか、奇跡です。

走者の表情といい、ボールが写ったこと。

いずれも奇跡としかいいようがありません。

神様が与えてくれた「ご褒美」です。

神様、ありがとうございます。


 

4.ピッチャー編

次にピッチャー編です。

ピッチャーは比較的撮りやすいと思います。


あとはどこを、どのアングルで、
どのタイミングで撮るかです。

 

4-1.静止した姿も絵になる

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④腕を頭に振りかぶった瞬間

写真④は腕を頭に振りかぶったところです。
この瞬間が一番絵になると判断したからです。


場所:ネット裏、最前列


最前列にしたのは、
バックネットが写らないようにするためです。


レンズをネットにくっつけると、
ネットは写りません。

 

4-2.ボールを投げ抜いたところも

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写真⑤(ボールを投げ抜いたところ)

こちらは、写真④とはまったくです。


ボールを投げ抜いた瞬間です。


このピッチャーは、
投げ抜いたときの表情が特徴的だったからです。


場所:一塁側、できるだけ低い位置


こちらも、ネットにくっついて撮りました。


通常、
右ピッチャーは、
三塁側から撮るのが基本ですが、


写真のように、
投げ抜いたところを撮るのであれば、

逆になります。


また、太陽の位置も計算に入れます。


私は逆光が大好きですので、
そこのところも頭に入れました。

 

◆ピッチャーの一番いい表情をとらえる。

ここで大事なのは、

ピッチャーの一番いい表情をとらえることです。

これはピッチャーに限った話ではありません。

すべてのシーンにいえます。

実は冒頭で「感性」と言いましたが、
この「感性」が「一番いい表情」につながるのです。

あなたも、
選手の一番いいところを見抜く「目」
を養いましょう。
 

 

4-3.ピッチャーを真っ正面から撮る

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これは、練習試合から撮ったものです。

公式戦ではないので、近くからの撮影が可能です。

といっても、基本テクニックは同じです。
(距離の遠い、近いは関係ありません)


この写真は、
ピッチャーがボールを投げ終わったタイミングを狙いました。

ポイントは、
「ボール」を画面に入れた
ことです。

「ボール」を画面に入れることによって、
より「リアル感」、「臨場感」
出すことができました。

これはピッチャー編に限った話ではありません。

打者、守備、走者の写真にでも、
ボールを入れることによって、


より「リアル感」、「臨場感」のある
写真になります。

 

「リアル感」、「臨場感」といえば、
打者の場合は
「バット」が「ボール」の代わり
になります。

打者編の写真は次項をご覧ください。

 

4-4.必死なピッチャーの表情を撮る①

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2008年8月26日 市原臨海球場

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2008年8月26日 市原臨海球場

ピッチャーの追加写真です。

この2枚は同じピッチャーです。

これを角度を変えて撮りました。

1枚目:一塁側(順光)
2枚目:三塁側(逆光)

いずれも、ピッチャーの表情に魅了されてシャッターを押しました。

連続AFの連写です。

アングルはご覧のように地上すれすれです。

 

◆帽子がずれるほどの熱投。

とくに見て欲しいのは2枚目の写真です。
このピッチャーは、
投球するたびに帽子が横にずれるところが特徴的でした。

それだけで、何となく必死さが伝わって来ますよね。

それを写したかったのです。

少し逆光で、顔の表情が分かりにくいのですが、
何とか撮ることができました。

 

4-5.必死なピッチャーの表情を撮る②

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2007年9月22日 袖ヶ浦球場

これも必死な姿のピッチャーを撮りました。

今度は低いアングルからです。

ピッチャーと同じ目線です。

かなりの逆光ですが、その分立体感が出ます。

 

◆ポイントは2つ。

ポイントは次の2つです。

①ボールを写す。

②ピッチャーの目を写す。

この両方を入れると写真に迫力が出ます。

これはピッチャー編に限りません。

すべてのシーンにいえます。

この2つを入れるには、
撮影位置とシャッターチャンスが大事です。

そのためには、常に頭のなかで
シミュレーションしておくことが大事です。

写真の出来上がりをイメージしておき、
そのためには、
どこで、どのタイミングでシャッターを押すかを、
いつも考えておきましょう。

 

4-6.ピッチャーの心の中を撮る

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2008年9月23日 袖ヶ浦球場

ピッチャー編の少し変わった撮り方として、
ピッチャーの心理状態に着目しました。

 

上の写真は、
イニングの開始時にピッチング準備しているところです。

少し緊張したところがお分かりになりますでしょうか。

 

◆ボールがポイント。

この写真のポイントはボールです。


そのボールから少し距離のあるところにピッチャーがいます。


その距離感がポイントとなっています。

 

これからそのボールを手にとってピッチングしますが、
その前のピッチャーの心理状態を撮りました。

 

ピッチャーの不安な心理が読み取れれば、
この写真の目的は達したことになります。

 

◆被写体の心理を読む。

写真は目に見えるものを写すだけではありません。

むしろ、
目に見えないものを写すほうが大事になります。

 

分かりやすいのが「風」です。

 

「風」は目に見えませんが、
これを表現することが出来ます。

 

女性の髪の毛が揺れるシーンなどでです。

 

上の写真はピッチャーの心理状態ですが、
その心理状態を何をどのようにして表現するかが大事です。

そこがカメラマンの腕となります。

 

そのまえに、
被写体(ここではピッチャー)の心理を読む必要があります。

 

こうなったら写真技術の領域を逸脱してしまいます。

 

まさに「人間観察」ですね。

 

そうなんです、
写真を写すということは、

相手を知ることなのです。

 

だから、奥が深いのです。

 

4-7.ピッチャーをサンニッパで撮る

またしても、ちょっと変わった写真をご紹介します。

サンニッパでピッチャーを撮りました。(下の写真)

 

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2012年11月4日 富津ふれあい球場

1)レンズ : サンニッパCanon 300ミリ、F2.8)

2)カメラ : Canon 40D

3)絞り : 開放

 

上記機材でネット裏(本部席)から狙いました。

 

まさに「真っ正面」からの写真です。

 

しかも、
バックが、スコアボードの真下(バックスクリーン)ですので、
何もありません。(すっきりしています)

 

つまり、
主役のピッチャー以外に何も写っていないのです。

 

しかも、
サンニッパの絞りを「開放」にしていますので、
背景が「大ぼけ」になっています。

 

とろけるような美しい「ぼけ」です。

 

まさにサンニッパの独壇場です。

 

それは、

ファインダーから見ていても分かります。

 

必然的に普段より気合いが入ります。

シャッターを押す人差し指に力が入ります。

 

◆しかし、いつでもどこでもとはいかない。

確かに、サンニッパは素晴らしいレンズです。

しかし、その分、大きい、重たいとのデメリットがあります。

サンニッパを装着していると、
行動範囲が制限されます。

 

重たいので軽いレンズに較べると、
簡単には移動はできません。

 

しかも、
単焦点ですのでフレーミングが出来ません。

このへんもデメリットです。

 

◆100-400ミリが一番。

たしかに、サンニッパは素晴らしいレンズです。

しかし、機動性が必要な(というか不可欠な)
野球写真では不向きです。

よほど、被写体が限られていれば別ですが、
試合中(いえ試合前後でも)、
あっちこっち動き回り、
何でもかんでも撮ってやろうとすれば、
絶対にズームです。

そのズームのなかでおすすめは100-400ミリです。

 

※100-400ミリの紹介記事:

kawa2496.hatenablog.com

サンニッパの紹介記事:

kawa2496.hatenablog.com

 

5.打者編

次は打者編です。

打者編は、写真のなかでは一番多くなります。

ただ、注意したいのは、
オーソドックスな写真になりがちなところです。


オーソドックスな写真は、
芸がなさ過ぎて、おすすめできません。

 

5-1.打った直後の写真①

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上の写真は、打った直後の写真です。


私の一番好きな写真です。


「どうだーっ」


と、雄叫びが聞こえてきそうですよね。

 

5-2.打った直後の写真②

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こちらも打った直後の写真です。

 

気合いと気迫が伝わって来ますよね。

 

5-3.打った直後の写真③

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これも打った直後の写真です。


どうですか迫力がありますよね。


気合いを感じますよね。

 

投げ捨てたバットが更に躍動感を出しています。

表情もいいですよね。

 

大きく開けた口が、

「どうだーっ」と叫んでいるようです。

 

これこそ、シャッターチャンスの妙です。

 

5-4.打った直後の写真④

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上の写真を追加しました。


こういうふうに、

バットを振ったあとのほうが、

絵になります。

 

ただ、
やっぱりシャッターを押すタイミングが難しいですよね。

 

このシャッターを押すタイミングは、
経験で覚えるしかありません。

 

◆セオリーを無視する

心に残る写真を撮るには、

セオリーを無視することも大事です。


上記4枚の写真に共通しているのは、
そのセオリーを無視していることです。


<セオリー>
右打者:一塁側から撮る。
左打者:三塁側から撮る。

ところが、

上記4枚の写真は逆ですよね。


左バッターを一塁側から撮っています。


だから、

打った直後の写真が撮れるのですね。


ときにはセオリーを無視すること。


これも大事ですので覚えておきましょう。

 

要は、「何を撮りたいか?」です。


その切り取りたい瞬間に応じて、
撮影位置を決めることです。

 

5-5.デッドボールシーン①

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追加です。


打撃編の中にはこんなデッドボールシーンもあります。


しかし、痛そうですね。

なにせ相手は石のような「硬球」ですからね。

 

5-6.デッドボールシーン②

デッドボールの追加です。

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デッドボール 頭に直撃

こちらは、
ボールが頭(ヘルメット)に直撃したシーンです。

 

1/1,000秒のシャッタースピードで撮りました。

 

うまくタイミングが合って、
ヘルメットとボールを同時に写すことができました。

 

バッターはバントをしようとしたのでしょう。

 

その分、

上体が前のめりになり、

ボールをよけることができませんでした。

 

しかし、何ともなかったようです。

 

元気に一塁へ走って行きました。

良かった(ほっ)

 

◆気が抜けない。

野球にはアクシデントはつきものです。

 

ですので、ひとときも気が抜けません。

 

つねに、


目はファインダーに、
指先はシャッターに集中しておきましょう。

 

5-7.デッドボールシーン③

デッドボールの追加です。

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2014年7月14日 袖ヶ浦球場

こちらの写真はデッドボールの直後です。

 

ボールが頭にあたったようです。

 

その場に倒れたバッターを撮りました。

 

◆周辺のものも写真に入れる。

写真で撮ったのはバッターだけではありません。


周辺のものも入れました。

 

たとえば、
バット、ボール、ヘルメット、背景のベンチです。

これらを入れることによって、

更にリアル感が出ます。

 

◆写真は「引き算」というが。

たしかに、
写真は出来るだけ対象物を絞り込むべきです。

 

それは「主題」をはっきりさせるためです。

 

しかし、
あまり対象物を絞り込むと、

状況が見えにくくなります。

 

とくに、
「記録写真」では状況説明が大事です。

 

よって、
必要最低限なものは入れ込むようにしましょう。

 

◆そのためにはズームレンズが便利。

このように、状況によっては、
被写体に寄ったり、引いたりしなければなりません。

しかしながら、
撮影位置が簡単に変えられないときはレンズでカバーします。

 

それには「ズームレンズ」がうってつけです。

 

「ズームレンズ」は明るくない(F値が小さい)ので
不利ですが、


明るさ(F値)はISO感度でカバーできます。
(少しノイズが出ますが)

 

それより、機動性を重視します。


レンズ交換などしていれば、
シャッターチャンスを逃します。

 

写真の続きです。

デッドボールのバッターは何ともなかったようです。

 

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元気に起き上がったバッター 2014年7月14日 袖ヶ浦球場

 

良かったです。

 

5-8.スクイズ

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2002年7月13日 袖ヶ浦球場

次に打者編の追加としてスクイズを取り上げます。

 

まず上の写真を見てください。

スクイズのシーンですね。

 

私的には平凡過ぎて「50点」程度の出来です。

・走者に動きがありません。

・シャッタータイミングが遅すぎます。

打者がバントした、もっと早いタイミングで写すべきです。

 

撮影位置:ネット裏の一塁側寄り(ここしかありません)

 

この「スクイズ」は難しいシーンの一つです。

というのは、走者も入れたいからです。

バントと同時に、
三塁走者がホームへ走ってくるところも入れたいのです。


できれば、そこにボールも入れたいところです。

 

打者、走者、ボール

 

この3つが入れば完璧です。
(ただ、これが難しいんですよね)

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上の写真はスクイズのシーンです。
私としては不満が2つあります。

一つはボールが写っていないところです。

もう一つは、打者の顔が写っていないことです。
(左バッターなので仕方がありません)

もう少しまともな写真を探しています。
見つかったら差し替えます。

5-9.スクイズ

スクイズの写真ですが、
上記よりは「まともな」ものが見つかりましたので、
追加アップします。

ただ、これでもまだ不満です。

 

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◇ボールが離れすぎ。

ボールがバッターから離れています。

 

◇バッターの格好が不満。

バッターが少し後ろにのけぞっていますよね。
ボールに当てたあとですので仕方がありませんが、
写真としてはよくありません。

 

◇ベストはボールがバットに当たった直後。

ベストはボールがバットに当たった直後ですね。
ベストな写真をもう一度探してみます。

  

スクイズを撮る位置はここしかない。

スクイズを撮るときのカメラの位置は、
バックネット裏の端(一塁側)しかありません。

バッターと走者を結んだ直線上
カメラを構えてください。

高さは、少し高めが良いでしょう。

ピントはバッターに、
シャッターはバントした瞬間です。

連写であれば、
走者がホームを踏むまで押し続けてください。

 

5-10.スクイズ

スクイズの写真ですが、
やっと「ベストに近い」ものが見つかりました。

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かなり低いアングルからの撮影です。
(ネット裏から狙いました)

 

◆走者がぼけて・・

この日は、あいにくの雨でしたので、
明るいレンズを使いました。(F2.8)
しかも、絞りは「開放」です。

おかげで、被写界深度が浅くなり、
走者は、ぼけてしまいました。

そういう点では、この写真はベストではありません。

85点ぐらいですかね。

 

ただ、シャッターチャンスはGoodだと思います。

打者の表情といい、
打球の位置は納得のいく写真です。

 おまけに、ボールが「真っ白」なのも、
アクセントとしては効果的です。

 

5-11.スクイズ

同じくスクイズの写真です。

こちらはスクイズ失敗のシーンです。

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2003年9月23日 千葉県野球場

撮影アングルはこれまでと同じです。
バックネット裏の一塁側です。

失敗した分だけ、
打者と走者の別な表情が撮れました。

それと、相手三塁手の表情が印象的ですね。

ズームを引き気味にした効果です。

ただ、
あまり引き気味にするとネットが写るので要注意です。

 

5-12送りバント

スクイズに似たシーンとしては送りバントがあります。

こちらは、最初からバントの構えをしているので、
撮りやすいかと思います。

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2008年7月21日 袖ヶ浦球場

ポイントはシャッターを押すタイミングです。

上の写真はちょうどボールがバットに当たった瞬間を捉えました。

バントのシーンとしては、これがベストだと思います。

シャッターを押すタイミングですが、
これは体で覚えるしかありません。

ピントはバッターの体です。

バットに合わせる必要はありません。

シャッターを押すタイミングは、
バッターの「しぐさ」で判断します。

バットにボールが当たるタイミングは、
ボールに当てにいくバッターの「しぐさ」で分かります。

あとは、
カメラのタイムラグ(シャッターが降りるまでの遅延)ですが、
こればっかりは、体で覚えるしかありません。

 

5-13スクイズバント成功

今度は、スクイズバントそのものにフォーカスしました。
バント成功のシーンです。

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2003年9月27日 千葉県野球場

打者が左バッターでしたので、三塁側から撮りました。

打者の表情を撮りたかったからです。

よって、三塁走者は写っていません。

AF設定等は従来どおりです。

『連続AF,連写、バッターにAF』

 

スクイズのときの、
撮影位置の選択にはいつも迷います。

それぞれに長短があるからです。

しかし、右バッターのときは一塁側が多いですね。

 

ただ、
三塁側からの撮影では、
キャッチャーのブロックが撮れますので、
右バッターのときでも少し迷います。

 

5-14.空振り三振も

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2002年10月3日 袖ヶ浦球場

バッターの綺麗なフォームもよいのですが、
空振り三振したところも「絵」になります。

空振り動作が大きければ大きいほど、
ダイナミックな写真になります。

同時に残念そうな表情が撮れればしめたものです。

もちろん、三振した本人には気の毒ですが・・。

 

◆これもタイミングが大事。

空振り三振もタイミングが大事です。

バットを振り終わったあたりがシャッターチャンスとなります。

バッターの悔しそうな表情が見えたところで、
シャッターを押します。

アングルは出来るだけ下の方が良いでしょう。
(バッターの表情が捉えやすいので)

 

◆もちろん、好打を期待しているのですが・・

もちろん、最初から三振は狙ってはいません。

好打を狙っています。

あわよくばホームランを期待しています。

 

同じ記録に残すのなら、
空振り三振より、ホームランのほうがいいに決まっています。

 

でも、
結果的に三振になっても、
その悔しそうな表情は、
本人にとって一生の宝ものになります。

ちょっとほろ苦いですけどね。

 

5-15スクイズ失敗

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2009年9月27日 袖ヶ浦球場

スクイズ失敗のシーンです。
いつものネット裏から撮りました。

ピントはバッターに合わせました。

連写です。

打者は空振りです。

ボールはキャッチャーのミットの中です。

これでは、三塁走者は帰れません。

ホームでタッチアウトです。

 

5-16.打ち損じを打者の表情から連想させる

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2012年7月16日 袖ヶ浦球場

上の写真は打者が好球を打ち損ねたところです。

打球の行方は写っていませんが、
打者の表情からその状況は読み取れますよね。

同時にキャッチャーも「やったーっ」と心のなかで叫んでいます。

つまり、打球を写さなくても状況が伝わるのです。

 

◆写真を見ている人に想像させる。

このように写真を見ている人に想像させることも、
一つのテクニックです。

とくに、写真はビデオと違って動きがありません。

音も入りません。

まさに「無音の瞬間」なのです。

写真の利点は、その「瞬間」なのです。

写真は1000分の1秒の「瞬間」を捉えることが出来るのです。

その瞬間から、
見る人にたくさんの想像の世界を広げさせるのです。

 

◆そのために何を撮るか?

その想像のために、何をどのように切り取るかです。

この辺になると技術ではなく感性となります。

 

そうなんです。

写真は最後は技術ではなく「感性」なのです。

この「感性」を磨くことこそが写真の上達につながるのです。

ただし、技術もおろそかには出来ません。

なぜなら、いくら感性があっても、
それを表現するのに技術が必要だからです。

 

6.守備編

次は守備編です。
守備編の撮影は簡単そうですが、
実際はそうではありません。
打球がどこに飛んでいくか分からないからです。
ですので、ある程度の予測が必要です。

 

6-1.サードの横っ飛び

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上の写真は、サードが横っ飛びした瞬間を捉えたものです。
これは予測して撮りました。
予測しなければ、こういう写真は撮れません。
あとは、シャッターを押すタイミングですね。
これは体で覚えるしかありません。

 

6-2.野手の捕球

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上の写真は、
打球(フライ)を捕球する瞬間を捉えました。


これは撮影アングルというより、
シャッタータイミングですね。


◆撮るコツ。

こういう写真を撮るにはコツがあります。


上記の場合は、
ボールは追っかけません


ひたすら、
野手の動きを追います。


野手の動きを見ていると下記が分かります。


◇捕球するかどうか。
◇捕球するとしたら、どのタイミングか。


ポイントは

グローブを持っている腕の動きです。


その動きから捕球のタイミングを読み、
シャッターを押すのです。


もちろん、
シャッターのタイムラグも、
計算に入れておきます。


この辺になると神業ですかね。


私の場合、
すべてを体が覚えています。

 

6-3.キャッチャーの捕球

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上の写真も同じですね。


ひたすらキャッチャーの動きを見て

シャッターを押します。

 

打球(ファウルフライ)が上がった瞬間、

キャッチャーが立ち上がります。

そこを追うのです。

打球は追いません。

ひたすらキャッチャーを追います。

すると、

捕球するタイミングが分かります。

 

キャッチャーの動きと、

キャッチャーミットの動きから、

打球を捕るタイミングをはかるのです。

 

といっても、分かりにくいでしょうね。

 

このへんは実際にやってみなければ、

コツはつかめません。

 

習うより慣れよ

 

です。

 

6-4.外野手のバックホーム

次は外野手です。

守備のなかで、

一番躍動的な写真が撮れるポジションです。


なかでも、

バックホームのシーンがもっともダイナミックです。

 

まずは打球を追っかけているシーンです。
(下の写真)

 

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 残念ながら打球が写っていません。
(出来れば打球を入れたかった・・)


ここでは、ひたすら外野手を追っかけました。

 

そのなかで、
一番よい表情のところでシャッターを押しました。

 

口を開けているところが選手の必死さを物語っています。

 

ここが、この写真のポイントです。

 

次に見ていただきたいのは、


ボールを投げたあとのシーン

です。(下の写真x5枚)

 

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外野手が宙に浮いているのが

お分かりだと思います。

 

力一杯ボールを投げたあとですので、

その勢いで体が宙に浮きます。

そのタイミングを狙うのです。

 

◆右投げは左から撮る。

ここでお分かりと思いますが、
右投げの外野手は左から撮ります。

 

理由はお分かりですね。

 

送球したあとの体勢が左側(一塁側)になるからです。

 

◆正面から撮るのも面白い。

次に正面から撮るのも面白いと思います。

下の写真(3枚)がそれです。

 

正面からですと外野手の顔全体が写ります。

選手お必死の形相を撮ることができます。

 

状況によっては、
帽子を飛ばすシーンも撮れます。

 

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これらの写真もシャッターチャンスが大事です。

 

しかも、

外野手のバックホームのシーンは滅多にないので、

一発必写が求められます。

 

ここでも、「連続AF」「連写」が威力を発揮します。

 

6-5.外野手のバックホーム

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2011年8月6日 袖ヶ浦球場

外野手のバックホーム(その2)です。


送球直後を、ほぼ正面から撮影しました。

バックホームをした直後ですので、
外野手の表情が見事に捉えられています。

 

「どうだーっ!」

 

という声が聞こえてきそうです。

 

もう一つのポイントは、


「跳ね上がった芝生」です。

 

この芝生が、更に躍動感を出しています。

 

これも連続AFの連写で撮りました。

 

撮影位置は外野手と同じ高さです。

 

一脚で狙いました。

 

6-6.内野手を低いアングルから撮る

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2006年9月16日 袖ヶ浦球場にて

内野手の低い構えを撮りました。

 

「さあ来い」

 

とでも言っているのでしょうか。

 

真剣な眼差しが印象的でした。

 

被写体が低ければ、

写すほうも低くが鉄則です。

 

ここは、ローアングルしかありません。

 

AFはワンショットです。

 

シャッターの半押しでピントを合わせた後、
フレーミング(構図取りを)します。

 

◆技術より感性。

こういう写真は技術は必要ありません。

あとは、
「こんな写真を撮りたいなあ」と思う気持ちです。

 

そのイメージを頭に描いて、

写真にチャレンジにすることです。

 

◆ポイントは低いアングル。

 

そうなんです。

この写真のポイントは低いアングルです。

 

あとは、
背景にスコアを入れたいので、
撮影する場所の選択も大事です。

 

◆そのためには球場を熟知を。

いい写真を撮るためには、
その写真を撮るための「ベストポジション」があります。

 

それを見つけるためには、
撮影する球場を熟知していなければなりません。

 

そうなんです。

 

いい写真は道具だけでなく
写す場所を知っておく必要があるのです。

 

6-7.一塁手の捕球の瞬間を狙う

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2009年9月5日 袖ヶ浦球場

こちらは一塁手です。

三塁からの送球を捕球する瞬間を捉えました。

よく見かける普通のプレーですが、
こういう風に撮ると絵になりますよね。

 

◆ボールがミットに入る直前を捉える。

ポイントはボールがミットに入る直前を狙うことです。

そうすることによって、
一塁手の表情と同時にボールが写ります。

このボールを写すことが大事です。

 

ボールを写すことによって、
写真に動き臨場感が出ます。

 

とにかく、
野球の写真には出来るだけボールを入れましょう。

 

そのためにはシャッターチャンスが大事です。

 

これこそが、

「一瞬を切る」

ことなのです。

 

◆出来るだけ低いアングルで。

ここでも低アングルが効果が出ています。

 

上の写真は、

地面ぎりぎりの高さ

から撮りました。

 

たしか選手の控え室から狙ったと思います。

 

通常の野球場では、

このような低アングルは難しいかと思います。

 

しかしながら、

そんな場所を探すのも楽しみの一つです。

 

是非チャレンジしてみてください。

 

6-8.足もとを中心に

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2008年9月6日 袖ヶ浦球場

ちょっと変わったところで、

こういう写真はいかがでしょうか。


ショートの守備を足もとを中心に写しました。

 

土煙を強調したかったからです。

 

この土煙をいれることで、

蒸し暑さと高校野球らしさを強調しました。

 

人工芝の多い昨今ですが、

高校野球は、

このような土のグラウンドで試合が行われます。

 

その高校野球らしさを出したかったのです。

 

ただし、ピントは野手です。

 

それを望遠で捉えました。

 

ポイントはボールを入れることです。

 

これで臨場感が出ます。

 

6-9.想像させる手法も

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2007年9月23日 袖ヶ浦球場

キャッチャーとバッターを同時に入れました。


キャッチャーフライでしょうか?


打ちそこないみたいですね。


バッターの残念そうな表情から、

そんなことが伺えます。

 

◆見る人に想像させる。

写真は、

いつも全部見せる必要はありません。


この写真のように、

ボールの行方は写さず、

見る人に想像させることも手法の一つです。

 

そのほうが、写真に拡がりが出ます。

 

そのためには、

写っている人物の表情を入れます。

 

その表情から状況を想像させるのです。

 

こういう「想像させる」手法

マスターしてください。

 

6-10.ボールがポイント

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2013年9月28日 志学館高校

外野の守備練習を撮影しました。

 

ポイントは手前のボールです。

 

そのボールと、

ボールを真剣に見つめる選手を対比させました。

 

このボールがあるのとないのとでは全然違います。

 

ちなみに、

手前のボールを手で隠してみてください。

 

写真に迫力が欠けますよね。

 

選手の目が死んでしまいますよね。

 

それだけ、

ボールが生きているのです。

 

面白いですね。

 

写真は。

 

7.走者編

走者編は少し変わった写真が撮れます。


いろいろな状況が考えられるからです。

 

7-1.ホームへ突進

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2012年11月4日 富津ふれあい球場

上の写真はバックネット裏から撮りました。

 

しかも低い位置です。

 

ホームへ突進する選手の表情を、

撮りたかったからです。

 

レンズは、

いわゆる「サンニッパ」です。

 

焦点距離が300ミリのF2.8です。

 

最高画質を誇る、私のとっておきのレンズです。

 

◆お詫び。

 

ですが、

少しピントが甘くなりました。


これは私の「腕」のせいです。

 

それと、

シャッターチャンスがずれていますよね。

 

選手の腕の振りが中途半端です

 

◆位置取りがすべて。

こういう写真は位置(場所)取りがすべてです。

 

 といっても球場のことですので、

自由に動き回ることはせん。

 

そんななかで、

ベストな位置(場所)を探しましょう。

 

そのためには下記が必要です。

 

1)想像力を膨らませる。

2)いつも写真の出来上がりをイメージする。

3)球場に入ったらすぐに写す位置を探す。

4)被写体だけでなく、

写す場所、太陽の位置に気を配る。

5)動くことを億劫がらない。

6)移動すると決めたらにすぐに行動する。
(躊躇している間に、

シャッターチャンスを逃してしまいます)

 

7-2.ホームセーフ

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上の写真は、

ホームへ生還したときのシーンです。


キャッチャーのタッチをうまくかわしています。


一塁側の低い位置から撮りました。


連続AFで走者を捕捉しました。


フォーカスが抜けずに良かった。


油断すると、

後ろのベンチにフォーカスします。

 

7-3.二盗セーフ

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ちょっと変わったところで、こんな写真はどうでしょうか?


二盗成功のシーン

です。


走者と野手の表情を対比させました。


アングル等は特に注意はありません。


あとはシャッターチャンス

 

です。

 

7-4.一塁のヘッドスライディング

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上の写真は一塁へのヘッドスライディングです。


よくあるシーンですね。

 

そのほかのヘッドスライディングもお見せしましょう。

 

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2011年7月11日 袖ヶ浦球場にて

連写で撮ったうちの最後のほう

を採用しました。


走者の表情を残したかったからです。


こういうときは連写が活躍します。


連写でなくても、

単発シャッターでも十分追従できますが、

連写のほうが楽です。

 

7-5.一塁のヘッドスライディングを三塁側から撮る

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ちょっと変わったところで、

一塁へのヘッドスライディングを三塁側から撮りました。

 

三塁側から撮ることにより、

下記の利点があります。

 

一塁手の表情が写る。(上の写真)

②バックの(外野の)応援席の様子が写せる。(上の写真)

③うまくいけば三塁ランナーが写せる。(下の写真)

 

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◆超望遠が必要。

いずれにしても、

三塁側から一塁をとらえるわけですので、
レンズは超望遠が必要になります。

 

500~600ミリ

 

上の写真は2枚とも「600ミリ」で撮りました。

 

超望遠ですので「手ぶれ」には十分注意しましょう。

(シャッター速度は1/1000秒程度を推奨します)

 

7-6.三塁のヘッドスライディング①

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2008年4月27日 袖ヶ浦球場にて

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2008年4月27日 袖ヶ浦球場にて

 

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2008年10月4日 習志野高校 千葉県野球場にて

 

三塁へのヘッドスライディングです。

 

三塁へのヘッドスライディングは、

一塁と違って真正面からの撮影になります。

 

三塁ベースに近いスタンドからの撮影です。
(三塁側のスタンドですね)

 

連続AFにしておけば、

シャッターの半押しで、

カメラが勝手に合焦してくれます。

 

あとは、
ここぞというタイミングで、

シャッターを全押ししてください。

 

「連写」にしておけば、

合焦と撮影を同時にしてくれます。

 

走者が二、三塁の中間を過ぎる当たりから、

捕捉(シャッター半押し)すると、

撮影にも余裕ができて、

いい写真が撮れますよ。

 

7-7.三塁のヘッドスライディング②

三塁へのヘッドスライディング②です。

 

こういう写真はいかがでしょうか。

 

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2005年9月4日 袖ヶ浦球場

私の大好きなアングルです。

 

地面すれすれから撮りました。

 

しかも、

背景には誰もいません。

 

それどころか、

横にも前にも誰もいません。

 

おかげで、

非常にスッキリした写真が撮れました。

 

はっきり言います。

 

これは偶然です。

 

奇跡です。

 

野球写真を撮って10年以上


こんなこともあるのですね。

 

これは、

神様からのご褒美だと思っています。

 

ありがたいことです。

 

今でも心の中で手を合わせています。

 

神様、ありがとうございます!

 

7-8.三塁への猛ダッシュ

 

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上の写真は三塁打のシーンです。


二塁から三塁へ猛ダッシュしています。


地上すれすれからの撮影です。


この球場は、

私のホームグラウンドですので、

そういう穴場を知っているからこそ撮れた写真です。


袖ヶ浦球場ゆえの貴重な写真です。


この場合の連続AFは楽勝です。


真正面からこちらに迫ってきますので、

捕捉を逃すことはありません。


ひたすらシャッターを押し続けました。

 

◆ホームイン後のガッツポーズ

 

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上の写真は、

ホームイン後のガッツポーズです。

 


こういう写真は、

攻撃側からの撮影

が条件となります。


走者の表情が撮れるからです。

 

ただ、

逆方向からでも面白い写真が撮れます。

 

逆方向からだと、

走者を迎えるベンチの表情が撮れます。


ようは、どちらを活かすかですね。

 

プロの場合、

カメラマンが複数をいますので、

同時に両方を撮ることができます。
(うらやましい)

 

素人はそうはいきません。


素人は零細企業ですので、

いつもカメラマンは一人です。(涙)

 

◆塁上のガッツポーズ

同じガッツポーズでも、

塁上のものもあります。

 

下の写真は三塁打を放った選手を撮りました。

 

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三塁にヘッドスライディングした直後の写真です。

 

断っておきますが、

これは悔しがっているところではありません。

 

ガッツポーズしているのです。

 

まだ土煙が舞っています。

 

この土煙が、
壮絶なヘッドスライディングを連想させます。

 

7-9.跳ね飛ぶ泥を効果的に入れる

走者編の追加写真です。

 まず下の写真を見てください。

普通の写真のように見えますが、
一つだけ違うところがあります。

 

それは、
「跳ねた泥」が入っているところです。

 

この「泥」のおかげで、

「迫力」が増しています。

 

こういう写し方もあることを覚えておいてください。

 

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次は、
もっともオーソドックスな写真です。
正面からの写真です。

 

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この写真は練習試合のときに撮りました。

練習試合ですので公式戦とは違って、
被写体に近づくことができます。

この利点を活かしました。

三塁側からです。

正面から、しかもローアングルで走者を狙いました。

連続AFの連写です。

 

7-10.逆光を活かす

少し変わったところで、

こういう写真はいかがでしょうか。

 

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逆光を活かした写真です。

 

正確には斜光(半逆光)です。

 

しかも、
少し赤みをおびていますので夕陽に近い光です。

 

ただ、
太陽の位置や光の色まではコントロールできません。

 

あとは、
そのときのシチュエーションを
どう使うかです。

 

つまり、
頭のなかで想像するのです。


『この場合は、
こんな方向から、こんなアングルで撮ると、
こんな面白い写真が撮れるのではないか?』

 

自分の頭の中で、
出来上がりの写真を
想像するのです。

こういった想像力も、

写真撮影には大事です。

 

7-11.一塁走者のけん制バック

一塁のヘッドスライディングの追加です。


こういうシーンはどうでしょうか。

 

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2006年9月16日 袖ヶ浦球場にて

ピッチャーの「けん制」で一塁走者が一塁に戻るところです。


それもヘッドスライディングです。

 

これを一塁側の低い位置から撮りました。
(2m近くの高さ)

 

連続AF連写です。

 

このシーンを予期して、
走者にピントを合わせ続けました。

 

したがって、
構図など考える余裕はありません。

 

おかげで、
ランナーコーチの足が写ってしまいましたが、
角度を振る余裕もなくこれが限界ですね。

 

シャッターチャンスとしてはこれがベストでしょう。

 

これ以上タイミングを遅くすると、
ランナーの表情が写りません。
(土煙に埋もれてしまいます)

 

7-12.平凡なホームインですが

走者編の追加です。

下記のような写真はいかがでしょうか。

 

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2002年9月7日 袖ヶ浦球場

ホームインする走者を撮った平凡な写真ですが、
撮り方によっては「味のある」写真になります。

 

◆ポイントは二つ。

ポイントは走者のうれしそうな笑顔です。

それと、

その走者を迎える仲間の選手です。

 

仲間の選手は手だけとなりました。

 

しかし、
それだけでも状況はよく分かりますよね。

 

◆シャッターチャンスは走者の表情。

そして、
シャッターチャンスはホームインする走者の表情です。

ホッとした表情、うれしそうな表情。

そのタイミングを捉えます。

 

AFは連続AFのほうが確実です。
しかも連写で撮りましょう。
(そのほうが無難です)

 

合焦点は選手の胴体(真ん中)です。
(顔に合わせる必要はありません)

 

絞りは出来るだけ絞ってください。
(F8以上)

被写界深度を深くして合焦範囲を広くするためです。

 

撮影位置はバックネット裏の一塁側寄りです。
スクイズを撮るときと同じ位置です)

 

とにかく、
ポイントは選手の表情です

 

7-13.変則フレーミングで写真に動きを入れる

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2008年8月26日 市原臨海球場

三塁への滑り込みシーンです。
低いアングルからの撮影です。

特徴はフレーミングです。
あえて傾けて見ました。
セオリーを無視しました。
安定性より不安定性をとりました。
この不安定性によって写真に動きを出しました。

しかも、被写体を目いっぱい入れました。

これによって写真に迫力が増しました。

 

◆土煙も。

手前にランナーが蹴散らした土煙を入れました。
これによって、更に迫力が増しました。

シャッター速度:≧1/1,000秒

シャッターチャンスはこれがベストです。

連写で撮りました。

 

7-14.うまくタッチをかわしてホームイン

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2006年6月12日 袖ヶ浦球場

上の写真は、
走者がキャッチャーのタッチをかわしてホームインしたところです。

走者とキャッチャーの両方を写しました。

両者の真剣さが伝わって来ますよね。

 

◆低いアングルがきいている。

この写真のポイントは低いアングルです。

ほとんど地面すれすれです。

地面すれすれのアングルなので、
走者とキャッチャーの表情が捉えられました。

 

◆AFの「抜け」に注意。

ここで注意したいのはAFの「抜け」です。
少しでも油断すると、後ろのベンチにピントがいってしまいます。
AFは連続で走者を追跡しました。(AF連写)

このときにピントが抜けるので、走者のド真ん中を狙います。

ほんの数秒の世界です。

この間、冷静なカメラワークが求められます。

興奮する気持ちを抑えながら、冷静に・・。

実はこれが難しいのです。

そのためには、
ある程度、場数を踏まなければなりません。

それまでは失敗の連続です。

 

7-15.ホームインならず

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2008年9月27日 千葉県野球場

同じくこちらも走者のホームイン シーンです。
しかし、こちらはタッチアウトになりました。

この写真も低いアングルから撮りました。
地上2メートルぐらいでしょうか。

一塁側のベンチ付近です。

 

◆AFの抜けに注意!

こちらもAFの抜けに注意が必要です。

しっかりと走者を捕捉しておきましょう。

シャッターチャンスはカメラまかせです。

というのは、連写でバシバシしました。
その中から自分のお気に入りをピックアップしました。

 

とにかくこのケースでは、

ピントが逃げないように注意を払います。

 

◆ズームレンズで画角は自由に。

 

あとはフレーミングですね。

このときのレンズは、100-400ミリでしたので、
ズームを使いながら画角を調整しました。

 

このように、
自由にフレーミング出来るところがズームレンズの利点です。

 

単焦点に較べて多少画質は落ちますが、
フレーミングの利便性には代えられません。

 

7-16.ランナーコーチを主役にしたこんなアングルも

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2012年7月13日 袖ヶ浦球場

ランナーコーチです。
ランナーコーチを背中から撮りました。

 

この三塁コーチを三塁側の至近距離から超望遠で撮りました。

 

AFはワンショットです。


絞りは「開放」です。

 

ピントはランナーコーチの後頭部です。

 

至近距離からの超望遠ですので、
背景は見事に、ぼけました。

 

◆朝陽の反射がアクセントに。

バックのフェンスに当たった朝陽がアクセントになっています。

 

綺麗な「ボケ」ですね。
(と、自分で言うのも変ですが)

 

実はこの反射を入れたくて、

のアングルから撮りました。

 

◆ランナーコーチの心境を想像させる。

写真の狙いはランナーコーチの心境です。

 

後ろ姿から胸のうちを察してもらうことが狙いです。

 

本来なら選手として試合に出たかったであろう。

 

それがランナーコーチに・・。

 

でも与えられた役目を果たそうと必死になっています。

 

これもチームのためだ。

 

その心の葛藤が後ろ姿に表れています。

 

さびしそうな姿が、

彼の今の心境を表しています。

 

 7-17.一塁へ駆け抜けるランナー

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2010年7月19日 袖ヶ浦球場

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2011年7月17日 袖ヶ浦球場

上の2枚は、

バッターが一塁へ駆け抜ける姿を撮った写真です。

 

内野ゴロですのでバッターは必死です。


なんとかボールより早くと、

一塁へと駆け抜けます。

 

まさにボールとの一騎打ちです。

 

こういうシーンは、

1試合に10件以上はあります。
(結構多いシーンです)

 

ですので、
比較的気負わずに撮れるかと思います。

 

◆2枚の共通点。

さて、
この2枚を同時に掲載したのは意味があります。

 

この2枚を比較しながら、

撮影テクニックを学んで欲しいからです。

 

まず共通点ですが、以下のようになります。

 

1)撮影場所はいずれも一塁側。

これは当然ですよね。


まず一塁側でないとこんなにアップは出来ません。

 

2)いずれも左腕が上がった瞬間をとらえている。

ここは細かいところですが、
大事なポイントですので注意してください。

 

2枚とも選手の左腕が上がっていますよね。

 

こうしないと、

顔がよく写らない

からです。

 

これが右腕を上だと、

顔が左側を向いて、

左の顔が隠れてしまいます。

 

同時に、

ユニフォームの文字も隠れてしまいます。

 

このテクニック(腕の振り)は、

入場行進にも使えます。

 

是非覚えておいてください。

 

3)カメラ位置の違い。

次にカメラ位置の違いです。

 

2枚の写真を見較べてください。

 

カメラ位置(高さと左右の位置)に差がある

のがお分かりでしょう。

 

最初(1番目)のほうが高い位置になっています。

 

しかも、

左右の位置が打席(ホーム)に近くなっています。

 

◆どっちがいいとは言えない。

このカメラ位置(カメラアングルともいう)ですが、

どっちがいいとかは言えません。

 

むしろ、

そのときのスタンドの状況で決まる、

といったほうがよいでしょうね。

 

ほかのお客さんもいますので、

場所取りに制限があります。

 

その限られた条件の中で、

ベストな位置(写真撮影)を試みるしかありません。

 

なんといっても、

所詮素人のカメラマンですから。

 

プロだったら「カメラマン席」などと優遇されますが。

(涙)


8.応援編

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2008年10月4日 習志野高校 千葉県野球場にて

実は「応援編」が一番面白いのです。

 

その分、

カメラマンの感性や企画力

が問われます。

(もちろん行動力も)

 

8-1.チアガール

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上の写真はチアガールを写したものです。


これも、シャッターチャンスが命です。


同時に、

アングルにも注意が必要です。


アングルは、

ローアングル(下からのショット)

が良いでしょう。


ただし、

相手が女性ですので、


極端なローアングルは ご法度

 

です。

 

8-2.応援とプレーをからませる

 私の好きな写真を2枚見ていただきましょう。

 

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上の2枚の写真ですが、

その説明は不要でしょう。


プレーする選手の後ろに応援席を入れました。


そうすることによって、

グラウンドと応援席が一体化 できます。

 

プレーする人と応援する人を同時に写すことで、

立体感 臨場感 を出すのです。

 


ただ、

こういうアングルはなかなかありません。


得点シーンを同時に撮らなければいけないので、

この立体シーンを狙っていると、

得点シーンを撮り逃がしてしまいます。


よって、

短い時間のなかで写さなければならず、

このアングル探しは大変な作業になります。


8-3.一体写真のコツ

グラウンドと応援との一体写真

は、その場ではすぐに思いつきません。


私は、球場入りする前に、

構想を練っておきます。


その構想を練るときに大事なのが、

「応援の入り(はいり)具合」です。


応援する人が少ないと絵になりません。


上の写真のように、

外野席まで一杯にならないと

このような一体写真にはなりません。

 

つまり、選手と同じで、

カメラマンも「応援者の入り(はいり)具合」で、

張り切りようが変わってくるのです。

(不謹慎なカメラマンですね・・笑)

 

 

8-4.一人の応援者に注目

応援の写真といえば、

対象が大勢というのが一般ですが、

 

こういう、

 

一人の写真

 

もあります。

 

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2003年7月16日 千葉県野球場

上の写真はネット裏で撮りました。

 

マネージャーさんでしょうか。

 

心配そうな表情が印象的でした。

 

AFの設定は「ワンショット」

 

あとはシャッターを押すタイミングだけです。

 

ピントは目に合わせます。

 

 

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2003年7月19日 袖ヶ浦球場

こちらは もっと深刻です。

 

腕に書いた「必勝」が、

かわいそうなぐらい悲しい顔をしていました。

 

こちらもAFは「ワンショット」です。

 

マネージャーさんの腕(文字)にピントを合わせました。

 

この文字がすべてを語っています。

 

 

◆見ただけで分かる写真を。

私が目指しているのは、

 

「説明抜き」で状況が分かる

 

写真です。

 

上の2枚の写真はそれを狙ったものです。

 

どうでしょうか。

 

写真を見ただけで、

試合の状況が分かりますでしょうか。

 

表情だけで試合の状況が分かる写真

 

これが撮れれば一人前です。

 

そのためにも、

 

撮る人の「感性」

 

が求められます。

 

8-5.こういう写真も

応援に関連したところで見落としがちなのが、

「小さな応援団」です。

 

下のような写真も見逃さずに撮っておきたいものです。

 

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8-6.試合終了の写真も

同時に試合終了時の写真も撮っておきましょう。

 

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下の2枚は、

同一カード(同じ試合)のものです。

 

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明と暗を公平に撮りました。

 

明(勝ったチーム)は、望遠レンズで、

暗(負けたチーム)は、広角です。

 

レンズ交換の余裕が無いので、

カメラは2台用意しました。

 

しかも、

応援スタンドからベンチまで走っていきました。


そうしないと選手たちがベンチから出て行ったり、

出て行かなくても、

状況が変わってしまうからです。

 

まさに、

時間との勝負です。

 

◆撮る写真に応じて機材を準備する。

このように、
どういう写真を撮るかを計画しておいて、

その写真に応じた機材を準備しましょう。

 

シャッターチャンスは一回切りです。


二度とそのチャンスは来ません。

 

そのための万全な準備が必要です。

 

相手(高校生)が必死なら、

こっちも必死に応えてあげないと・・

 

◆最後のシーンを予測する。

試合の幕切れシーンを予測することも大事です。

 

下の写真はゲームセットの瞬間です。

 

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最後の打者が内野ゴロを打ち、

一塁ベースにヘッドスライディングして、


アウトになった直後のシーンです。

 

これは、

打者には悪いのですが、

ある程度予測して撮ったショットです。

 

ただ、ここで言えるのは、

最後の最後まで気を抜いてはいけない

ということです。

 

どこでどのような、

ハプニングが起きるか知れません。

 

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8-7.ゲーム終了時の勝利投手

続いてゲームセットの瞬間の投手編です。

 

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こちらはゲームセット時の、

勝利の瞬間です。

 

こちらも、

最後のシーンを予期しながら撮りました。


ピッチャーと打者を、

「同時」に写すことはできません。

 

よって、

「読み」「決断」が必要となります。

 

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2005年7月18日 習志野秋津球場にて

上の写真は夏の千葉県大会の一コマです。


勝利投手を低いアングルから狙いました。


地面から50~60㎝の高さです。

 

投手の表情を写したかったからです。

 

光は やや斜光気味です。

 

ですが、

何とか投手の表情を写すことが出来ました。

 

嬉しそうなピッチャーの表情が出ていますよね。

 

8-8.明と暗を写す

次に、

明と暗

を紹介します。

 

野球は勝負ごとですので、

そこには「明」と「暗」があります。

 

これを写すのです。

 

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2006年7月25日 千葉マリンスタジアム

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2006年7月25日 千葉マリンスタジアム

上の2枚の写真のテーマは、

「明」と「暗」です。


※延長戦の末の決着シーンです。

 

写真上:サヨナラ勝ちしたチーム(内安打を放ったバッター)

 

写真下:サヨナラ負けしたチーム(ピッチャー)

 

◆とにかく写真を撮るのが先決。

ネット越しですので、手前に他の選手が入りました。

 

構図的にはよくありません。


というか、最悪です。

 

また、

この日はナイターになったため、

光が弱くISO感度を上げました。


ISO : 1,600~3,200

 

よって、「ノイズ」が出てしまいました。

 

構図も最悪、画質も最悪です。

 

しかし、

シャッターチャンスを逃すわけには行きません。

 

この瞬間は二度と来ません。

 

だから、

そのときの最高の条件でシャッターを押しました。

 

もう少し経験をつめば、

このようなことを予期して、

事前に備えるのでしょうが、

それでも限界があります。

 

どんなときでも、

「写すこと」が優先 です。

 

8-9.暗と明①

次にです。

(明と暗を反対にしました)

 

 

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2005年7月21日 袖ヶ浦球場

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ホームに帰れず 2005年7月21日 袖ヶ浦球場

上の2枚が、そのです。


最終回、

同点の場面でバッターが三振しました。


この瞬間で、試合終了です。


勝者と敗者が決まりました。

 

その瞬間をとらえました。

 

残酷なシーンですね。

 

それでも、

記録を残すために心を鬼にしました。

 

ここまで来たら、
テクニック云々ではありません。

 

何を撮るか、何を残すか。

 

感性 の問題です。

 

カメラマンも残酷ですね。

 

この写真をみながら、

つくづくそう思いました。

 

8-10.泣き崩れるエース

次に「暗」だけの写真です。

泣き崩れる、

敗戦投手を背後から撮影しました。

 

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2003年7月28日 千葉マリンスタジアム

この写真の説明は不要でしょう。

 

試合終了の整列に加わることが出来ないエースの姿です。


その背中が震えていました。

 

こちらまで、もらい泣きしました。

 

こういう写真はプロは撮りません。

 

一銭にもならないからです。

 

だから私が撮るのです。

 

選手本人の記録のためです。

 

そして、

私の記録のためでもあります。

 

8-11.暗と明②

のその2です。

 

千葉マリンスタジアムで撮りました。


夏の千葉県大会の決勝戦です。

 

この球場はロッテのホーム球場ですので、

 

やたらに「広告」が多くて、

好きではありません。

 

中にはビールの広告もあり、

高校野球にはまったく不向きです。

 

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2007年7月29日 千葉マリンスタジアム

上の写真は、

敗戦校(暗)と勝利校(明)を対比したものです。

 

内野ゴロでアウトになった最後の打者と、

その最後のボールを捕った一塁手を写しました。

 

ピントは一塁手に合わせました。

 

バックの広告は完全に邪魔です。

 

これがなかったら、

もっとしまった写真になったのに・・(残念)。

 

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2007年7月29日 千葉マリンスタジアム

上の写真は、試合終了直後の写真です。

 

両校が最後の挨拶が終えた直後です。

 

敗戦校の選手が、

泣き崩れるところを撮りました。

 

バックに、
勝ったチームが、

報道陣のインタビューを受けているシーンを入れました。

 

これも「暗」「明」です。

 

こういう場面では、

こちらも涙が出ます。

 

彼らと一緒に試合を見てきたので、

気持ちは彼らと同じなのです。

 

だから、

選手たちの気持ちになって、

写真が撮れるのだと思います。

 

◆冷静な目も・・

ただ、

あまり感情的になってはいけません。

 

何をどのように撮るかは、

ある程度冷静な目が必要だからです。

 

このへんのバランスが難しいのです。

 

ただ言えることは、

 

覚めた気持ちでは、

絶対に良い写真は撮れません。

 

胸にこみ上げてくる、

熱い気持ちがないと

人の心を動かす写真は撮れません。

 

絶対に!

 

 

 

といっても、

これも所詮主観の世界です。

 

自己満足の領域です。

 

他人が何も感じない写真でも、

 

「これはいい写真だ」となることがあります。

 

 

私は、それはそれでいいんだ

と思っていますです。

 

自分が満足することが大事です。

 

自分が満足しないと、

写真を撮っている意味がありません。

 

プロではないのです。

 

写真でお金をもらっているわけではないのです。

 

自分で「これはよく撮れた」となれば、

それだけで良いのです。

 

そんな写真を撮るためにも、

「熱い心」が必要なのです。
 

8-12.円陣は広角で

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上の二枚の写真は、いずれも応援席から撮りました。

 

ただし、カメラが違います。

 

上)コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)、広角レンズ

下)デジイチ(デジタル一眼)、望遠レンズ

 

それぞれの特徴が表れています。

 

上は全体を説明して、

下は個人をアップしています。

 

このように「レンズの合わせ技」も、
ときには必要です。

 

とくに「広角」は出番が多いので、持っておきたいものです。


交換レンズでもよいし、

広角付きのコンデジを別に持っていってもよいでしょう。

 

◆広角のときはネットに注意。

広角でグラウンドを写すときはネットに注意しましょう。
ネットが写り込むからです)

 

できれば、
ネットの穴からのぞき込むようにしましょう。

 

8-13.選手集合を撮る

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ちょっと変わったところで、
試合開始の選手集合も撮っておきましょう。

 

まずその撮影位置ですが、

できるだけ高いところが良いでしょう。


選手全体が写せるからです。

 

◆内野の最上段がおすすめ。

このシーンは、いつも内野の最上段から撮っています。


ただ、ここで悩ましいのが、
場所を一塁側にするかにするか、三塁側かにするかです。

 

「順光」(このほうが無難)を狙うのなら
朝なら「一塁側」でしょう。


第三試合あたりになると、

今度は逆に「順光」は、

三塁側になります。

 

8-14.朝は空気が一番澄んでいる

選手集合の写真は、まさに試合開始時ですので、
写真撮影として最高コンディションとなります。

 

1)空気が澄んでいる。

第1試合は、普通は朝一番に開始されます。


ですので、空気が澄んでいます。


朝が早いので、多少光は不足がちですが、
空気が澄んでいるのは、
何にも代えがたいコンディションです。

この場合は「逆光」がお奨めです。

 

2)グラウンドがよく整備されている。

まだ試合前でもありますので、
グラウンドが綺麗に整備されています。

清められているといったほうがよいかも知れません。

 

足あと一つありません。

 

気持ちの良い状態です。

 

◆絞りはできるだけ絞って。

次にカメラの設定ですが、
選手集合では、選手に動きがありませんので、
シャッター速度は遅めでよいでしょう。


1/250程度でOKです。


そのぶん、

絞りをできる限り絞ってください。


これは
被写界深度(ピント範囲)を広くするためです。


これで、
選手全員にピントを合わせることができます。

AFモードはワンショットがよいでしょう。


ワンショットAFとは?
シャッターを半押しして、
1回だけピントを合わせるモードです。

 

9.その他

9-1.普段の練習風景も

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次に変わったころで練習風景に触れておきます。

 

高校野球がたまらなく好きであれば、
普段の練習風景も撮影対象にしたいものです。

 

練習風景は学校が対象になります。
(たまには練習試合を校外の球場で行うこともありますが)


練習グラウンドが学校の敷地内になりますので、
簡単な手続きが必要になります。


最低限、野球部の責任者(部長先生や監督さん)に、
立ち入りの許可と撮影の許可をもらってください。


難しいことではありません。


口頭でも構いません。

 

そうすれば、
どこの学校も
快く承諾してくれます。

 

◆目的、氏名、連絡先を明かす。


撮影許可をもらうために、
野球部の責任者に、自分の名前と連絡先を提示します。


私は、そのために「名刺」を作っています。
(下の写真)

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野球取材用の名刺(サンプル)

その名刺には、
撮影した写真を掲載するHPなどを明記しておきます。

 

一度学校の許可さえもらえば、
あとは何度でも学校内に入ることができます。

 

ただ、撮影マナーだけは守ってください。


また、

撮影した写真の取扱いにも注意しましょう。

 

ちなみに、
拓大紅陵の早朝練習(下の写真)
このような手続きで行いました。

 

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拓大紅陵の早朝練習は下記記事をご参照ください。

 

kawa2496.hatenablog.com

9-2.練習写真の利点は大きい

練習写真には公式戦とは違う良さ(利点)があります。

 

1)選手との距離が近い。

 

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選手との距離が近いので、
より迫力のある写真が撮れます。


とくに外野手のプレーは、
球場とは桁外れに近い距離になります。
(上の写真)

 

2)低いアングルから撮影できる。

 

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練習風景は(練習試合も)地面すれすれからの撮影も可能です。


よって、選手の顔が写ります。


蹴った土や砂も。。(上の写真)

 

9-3.カメラの設定は試合時と同じ

なお、カメラの設定は試合時と同じです。

絞り:開放(シャッターは1/500~1/2、000)
AF:連続AF
ドライブ:連写

※早朝練習の時は明るいレンズを使用しました。
F値:1.4 or 2.8

 

9-4.練習風景ではこんなダイナミックな写真も

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2009年8月29日 志学館(木更津市

練習風景では、こんな写真も撮れます。

 

上の写真はグラウンドに降りて、
ホームぎりぎりのところから撮りました。

 

カメラの高さは野手と同じ高さです。

 

一脚を使い、膝を地面に落とし、
中腰で撮りました。
(ほぼ正座の状態です)

 

こんなダイナミックな写真が撮れるのも、

練習風景の醍醐味です。

 

9-5.雨の日の撮影

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2008年9月21日 袖ヶ浦球場にて

野球は天気の良い日とは限りません。
雨の日も野球をやることがあります。


試合前から「どしゃ降り」の場合は、
中止となることが多いですが、
途中から降り出したり、
小降りの場合は、試合を続行します。

 

そうなると、
撮影する側も止めるわけには行きません。

 

選手たちが雨の中でも試合を続けています。


選手たちが試合を続けているのに、
雨が降り出したからといって、
撮影をやめるなんて、
とんでもないことです。


こちらも、撮影を続けます。

 

◆いいシャッターチャンスにも巡り会う。

むしろ雨降りの方がシャッターチャンスに巡り会うこともあります。

晴れ間とは違うシーンに出会うのです。

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2006年5月13日 君津商業にて

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2008年9月21日 袖ヶ浦球場にて

上2枚の写真は、どしゃ降りのときに撮ったものです。
かなりの迫力があるでしょう。

すべて低いアングルからの写真です。

 

◆ISO感度は目一杯上げる。

雨降りですので、シチュエーションとしは最悪です。
光が足りません。

よって、
ISO感度は最低でも「1,600」にしてください。

ISOを上げると「ノイズ」が増えますが、
そんなことを行っている場合ではありません。

シャッター速度が遅くなって、
「被写体ブレ」になるよりは「マシ」です。

 

◆雨具はいつも携帯する。

こういう雨の日を想定して、
雨具はいつも携帯しておきましょう。

<私の携帯品>
①タオルx2枚(最低)
②折りたたみ傘
③携帯用レインコート(下の写真)

 

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携帯用レインコート 広げたところ

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携帯用レインコート 畳んだところ


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9-6.狙い目は2回の表、裏

応援スタンドを撮るのであれば、2回の表、裏が狙い目です。

というのは、

公式戦では、2回の表、裏に校歌が流れるからです。

これから攻撃する学校の校歌が放送されます。

そのときを狙うのです。

 

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2013年7月14日 袖ヶ浦球場にて

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2011年7月17日 袖ヶ浦球場にて

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2012年7月17日 袖ヶ浦球場にて

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2011年7月24日 市原臨海球場にて

上の4枚の写真はそれぞれの応援風景を捉えました。
各校とも趣向を凝らして楽しい写真が撮れます。

 

◆グラウンドだけでなく応援スタンドも。

そうなんです。
試合はグラウンドだけではありません。

応援スタンドでも
戦いが繰り広げられています。


よって、
グラウンドと応援スタンドの両方に
目を配って、

大事な場面を見逃すことがないようにしましょう。

 

9-7.広告は高校野球には不似合い

ここで、少し辛口なコメントを・・。
といっても、これはどうしようもないことなのですが。

 

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2007年7月28日 千葉マリンスタジアムにて

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2014年7月15日 袖ヶ浦球場にて

上の2枚の写真を見てください。

どちらが「高校野球」らしいと思いますが。

下のほうですね。

上は千葉マリンスタジアムです。
プロ野球千葉ロッテ」の本拠地です。

よって、
いたるところに「広告」が貼られています。

 

これでは「興ざめ」ですね。

なかには、「ビール」の広告も目につきます。

高校生は未成年ですよ。

これでは、

興ざめどころか教育上もよくありません。

 

純粋な高校野球には不似合いです。

 

◆出来るだけ広告は写さない。

よって、
私は出来るだけ広告は写さないようにしています。

ですが、
いいショットの背景にある広告はどうしようもありません。
折角の写真が(というかプレーが)台無しです。

やっぱり、
高校野球は田舎の球場に限りますよね。

 

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2013年7月14日 袖ヶ浦球場にて

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2013年7月14日 袖ヶ浦球場にて

 

9-8.試合が終わって素敵な笑顔に

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2011年7月13日 袖ヶ浦球場

少し心温まる写真をご紹介します。
上の写真は試合直後の写真です。

チアガールです。

このチームは負けてしまいました。

しかし、そんな負けた雰囲気はありません。

負けはしたものの「完全燃焼」したのです。

だから後悔などありません。

その笑顔を見れば分かります。

 

◆ホッとした表情。

試合中はあんなに勝負を意識していたのに今は穏やかです。

やり遂げたという気持ちが今の表情に表れています。

私はそれを見逃しませんでした。

いい表情です。

本当にいい表情です。

それは、今でしか見ることの出来ない輝きです。

 

◆人間観察。

そうなんです。


写真は人間観察なんです。

 

そのときの表情を観察していて、

「ここだっ」と思ったときにシャッターを押すのです。

 

だから、
写真には「写す人の感性」が求められます。

私がいつも言っていることです。

 

9-9.人生を垣間見る

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2011年7月16日 袖ヶ浦球場

上の写真は、試合直後に写しました。


試合に負けて涙を流している選手のそばで、

小さな男の子がいました。

 

私はすぐに、その男の子が、
涙を流している選手の弟さんであることが分かりました。

 

男の手には、その選手の帽子を持っていたからです。

 

◆兄弟の愛情が。

上の写真をもう一度見てください。

 

兄弟の愛情が感じられますでしょう。

 

ここで、
私がとやかく説明する必要はないと思います。

 

二人は多分普段から仲が良いのでしょう。

 

弟思いのお兄さん。


お兄さん思いの弟。

 

そんな兄弟なのです。

 

◆最後は人間愛。

写真でも何でも、最後は人間愛です。

 

技術うんぬんではありません。

 

被写体から何を連想して、何を感じるかです。

 

これが出来なければ、
いくら写真の技術を磨いても、

いい写真は撮れません。

 

口幅ったいようですが、
写真は「心」で撮るものです。

 

9-10.こういう光景もお見逃しなく

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2012年7月12日 袖ヶ浦球場

上の写真は団旗を持っている選手を撮ったものです。


彼は試合のあいだじゅうずっと団旗を持ち続けていました。

 

しかも、この日は風が強かったので、
団旗を持っているだけでも大変なものでした。

 

その大変そうな光景を残したかったのです。

 

◆手前の人を対照的に入れる。

写真の構成としては、
真剣そうな団旗選手と手前右の一般の応援者の二人です。

その二人を対照的に入れました。

 

◆常に状況観察を。

写真は写すそのものが大事ですが、
写す前の被写体選びも大事です。

 

野球がメインですので、
グラウンドに目が行きがちですが、
グラウンドだけでなく他(たとえばスタンド)にも
目を配るようにしてください。

 

そうすることによって写真に変化が出てきます。

 

その変化を入れることによって、
野球そのものが浮き上がってくるのです。
 

10.カメラの設定・絞り優先

ここでカメラの設定について補足しておきます。

以下は、私がいつも設定していることです。

よって、万人へお奨めすることではありませんが、
参考までに記しておきます。

 

1)絞り優先

私は野球の写真を撮るときには、
すべて「絞り優先」にしています。

ラグビーやほかのスポーツもそうです。
子供運動会も「絞り優先」で撮っています。

 

◆被写体ブレを防ぐため。

それは、被写体ブレを防ぐためです。

えっ、
被写体ブレを防ぐなら、
シャッター速度優先では、
と思うでしょう。

ところが違うのです。

少しでもシャッター速度をかせぐなら
絞り優先しかありません。

 

しかも、絞り優先なら被写界深度も一定にできます。

 

その「絞り」は「開放」です。

 

絞り開放、イコール シャッター速度を最高ですね。

こうして、被写体ブレを防ぐのです。

<被写体ブレを防ぐためのシャッター速度の目安>

≧1/500秒(高校野球の場合)

 

10-1.カメラの設定・AFフレーム

次にAFフレームについて補足します。

AFフレームとは、
カメラに写った画像(ファインダー)のなかで、
どこに焦点を合わせるか、
その焦点を合わせる位置のことをいいます。

たとえば、
ポートレート(人物写真)の場合は、
通常は人物の「目」に合わせますよね。

その「目」の位置が、AFフレームとなります。

ちなみに、人物が横顔であれば、
近い方の目がAFフレームとなります。

 

このAFフレームの数ですが、
Canon EOS 40Dの場合は9点となっています。

このAFフレーム数が多ければ多いほど、
細かなAF位置の選択ができることになります。

しかし、
多すぎると選択が煩雑になりますので、
9点ぐらいが妥当かと思います。
(個人的には5点でも十分かと思っています)


◆AFフレームは「中央」で。

AFフレームは「中央」を推奨します。

被写体がとらえやすいからです。

※構図的にはよくありませんが、
野球の場合は、
構図より、AFのほうが大事です。


さらに、
中央はAF精度が高いのです。

というのは、
中央のAFセンサーだけが十字になっているからです。
Canon EOS 40Dの場合)

他社のカメラでも、
中央だけAF精度が高くなっているはずです。
一番よく使う領域(位置)だからです。

 

とうことで、
より確実に合焦させようとするなら、

絶対に「中央」です。

 

リスクを少しでも減らすためにも、
AFフレームは「中央」に限ります。

 

とくに、
連続AFのように
被写体を追っかけるのであれば、

「中央」しか考えられません。

 

特に暗いレンズ(F5.6)や、
被写体が逆光の場合は、
AFフレームは「中央」です。


◆野球の場合は選手の体に焦点を合わせる。

さて、
野球撮影ですが、
AFフレームを、
選手のどこ(顔でも体でも)にもっていっても良いでしょう。


無理に、顔に合わせる必要はありません。


事実、
私はいつも選手の体に焦点を合わせています。

 

というのは、
体ほうが「AF外れ」が少ないからです。

しかも、
野球の殆どのシーンは、
被写体が20m以上離れているのが殆どです。
そうなると、
被写界深度は深くなります。

つまり、20~30センチ程度の差なら、
どこでも焦点が合うことになります。


つまり、

焦点位置をシビアに考える必要がないということです。

近距離で撮影するポートレートのように、
焦点位置をピンポイントにする必要はありません。

 

それより、
ピント外れ(AFの抜け)のほうが心配です。

 

10-2.タテ撮り、ヨコ撮り

次にカメラの撮影位置(タテ撮り、ヨコ撮り)について書きます。
基本は「ヨコ撮り」です。

ヨコの方が撮影姿勢が安定しているからです。
選手を追っかけやすいからです。

 

タテとなると、専用のグリップや、
高級カメラのようなタテ撮り専用のグリップがないと、
撮りにくくなります。

しかし、
画面に余分なものは入れたくありませんよね。
(余分なものを入れると、画像サイズも大きくなります)


◆タテとヨコを被写体の人数で使い分ける。

そこで、
私が実践しているタテヨコの使い分けです。

被写体が一人の場合 : タテ
被写体二人以上の場合 : ヨコ

具体的な例をあげます。

ピッチャーやバッター、走者 : タテ
クロスプレー、応援風景など : ヨコ


◆自由雲台が威力を発揮する。

カメラのタテヨコを瞬時に切り替える道具としては、
「自由雲台」(下の写真)がお奨めです。

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自由雲台

もちろん、「手持ち」では不要です。
一脚や三脚を使っているときに重宝します。

この雲台の特徴は角度が自由に変えられることです。
しかも、支点が固定化されているのでグラグラしません。

タテヨコだけでなく、
俯角(下向きの角度)、仰角(上向きの角度)も変えられます。

 

◆レンズの三脚座を使用。

使用するレンズによっては、
回転可能な三脚座(リング式)の付いているものがあります。
たとえば、
私が使っているCanon EF100-400mmです。(下の写真)

 

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Canon EF100-400mmの三脚座(ネジを緩めると回転します)

この三脚座を使用して、
カメラごと回転させて、
タテ撮りとヨコ撮りを切り替えることができます。

 

10-3.ISO感度

次はISO感度です。

ISO感度とは露出を決定づける大事な要素です。

まずはおさらいです。

 

◆露出のおさらい。

露出はカメラに入る光の量のことです。

この露出は下記の3つから決まります。

①絞り

②シャッター速度

③ISO感度

 

さらには、
上記3要素と露出との関係は以下のようになっています。

 

①絞り :
絞りを開けたほう(F値が小さいほう)が、露出は上がる。

 

②シャッター速度 :
シャッター速度は遅いほうが、露出は上がる。

 

③ISO感度 :
ISO感度は高い(値が大きい)ほうが、露出は上がる。

 

◆野球写真はシャッター速度が命。

さて、野球写真ですが、
この場合はシャッター速度が命(大事)になります。
(上述)

被写体ぶれを防ぐためですね。
(これも上述)

シャッター速度は、

「1/500(秒)」が目安(最低値)です。

 

◆シャッター速度をかせぐには、
絞りを開けて、ISO感度を上げる。

このシャッター速度を上げるには、
下記の方法で行います。

 

A.絞りを開ける。

B.ISO感度を上げる。

 

ただし、
それぞれに問題があります。

 

A.絞り : レンズの性能に制限を受ける。

 ⇒ 高級望遠レンズでも「F2.8」が限界です。
  しかも、価格が非常に高くなります。
(300ミリで約50万円はします)

 

B.ISO感度 : ISO感度を高くするとノイズが増える。

 ⇒ 通常は「1,600」ぐらいが限度でしょう。

 

◆私の常用値。

そこで、私の常用値です。

A.絞り : F5.6(開放)

B.ISO : 400~1,600

 

ISO感度は通常は「400」にしています。

曇りの日や夕方になると、
暗くなるので「800」にしています。

それ以上暗くなると「1,600」にしています。

 

◆ノイズより被写体ぶれが恐い。

そうなんですね。

ノイズもイヤなんですが、
それ以上に恐いのが「被写体ぶれ」です。

いくらノイズがなくても、
被写体がぶれていては、話にはなりません。

だから、

ある程度ノイズは我慢して、ISO値をあげて、
被写体ぶれを防ぎます。

 

10-4.大切な撮影には携行品にも注意を

少し脱線しますが、
これも大事なことですので書かせていただきます。


私が実践していることです。

 

私は高校野球を取材するときは、
万一のことを考えて、
大事なものは必ず予備
持って行くようにしています。

 

<取材に持っていく予備品>

①カメラx1台
②バッテリーx2本
メモリーカード(CFメモリー)x2枚

 

レンズは高価なので何本も買えないし、
一方で故障しにくいので予備は持っていきません。

そのほか、
携行品で忘れがちなのが「ボールペン」です。
ちょっとメモするときに、「ボールペン」は欠かせません。

この「ボールペン」も、
大事な時に限ってインクがなくなることがあります。

 

よって、リュックのなかには、
予備の「ボールペン」を常時入れておきます。

 

◆試し撮りも・・。

そして、必ず実施して欲しいのは、
家を出るときに「試し撮り」することです。

これをすることによって、
カメラ、レンズ、メモリーカード、バッテリー全部のテスト(動作確認)ができます。


バッテリーにつては、
「残容量」の確認もしてください。

 

このように、
事前に機材全部を組み立てて動作確認を行います。

少し(いえ大変)面倒ですが、これも大切な写真のためです。

この「試し撮り」は、家を出る直前に行ってください。

前の晩では安心できません。

家を出る直前がもっとも安心です。

 

10-5.目が疲れないために

脱線ついでにもう一つ。
これも、
大事なことですので参考にされてください。

写真撮影は目を酷使します。


ファインダーをじっと見ているからですね。

シャッターチャンスを逃さないためですね。

よって、
ファインダーが鮮明に見えるかどうかで、

目の疲れかたが随分と違ってきます。

そのファインダーの鮮明化について補足しておきます。

 

◆視度調整

ファインダーの見え方をより鮮明にするには、
「視度調整」を使います。

 

この「視度調整」は、殆どのカメラに付いています。
(視力の弱い人向けですね)

下の写真はCanon EOS 40D視度調整です。

 

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Canon EOS 40Dのファインダー、右上に視度調整つまみが見えます。

この視度調整は、ファインダーの右上にあります。
(+-と書いてある「つまみ」がそれです)

 

この視度調整は、

このダイヤルを使って、ファインダーを最適視界にします。

 

◆視度調整の仕方。

さて、
その視度調整ですが、
最適点を見つけるのは至難の業です。

よって、こういうふうにします。

 

①一旦ダイヤルを目一杯どちらかの方向に回して、
ファインダーをぼかします。

②次に、ダイヤルを回しながら、
ファインダーが鮮明になる点を見つけます。

 

一番よく見えるところが、
あなたの「視度最適点」となります。

 

これで、
ファインダーが見やすくなったと思います。

さあ、これからどんどんいい写真を撮りましょう。

 

10-6.シャッターの押し方

今さらながらですが、
シャッターの押し方について触れておきます。

 

◆シャッターを押せば写る。

そうです。

シャッターは難しくありません。
押せば写るのです。

ただ、下記を意識するのであれば、
それなりの押し方があります。

 

①シャッターチャンスを逃さない。

②手ぶれ(カメラぶれ)を防ぐ。

 

また、
シャッターの押し下げには下記の2種類があります。

①半押し:AF動作。

②全押し:撮影。

 

◆シャッターは右手人差し指の「腹」で押す。

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シャッターの押し方です。

まずシャッターに指をかけてください。

指は右手の人差し指です。

位置は、
指先の「腹」が、
シャッターの中心にくるようにしてください。

 

指先の「腹」をシャッターに持って来ると、
上の写真のように人差し指全体がカメラに密着します。

つまり、カメラのホールド(固定)がしやすくなります。

 

◆指先ではダメ。

一方、シャッターを指先で押そうとすると、
人差し指が浮いてしまいます。


これでは、カメラの固定が弱くなり、
シャッターを押したときにカメラがぶれます。

 

また、余計な力が入ります。

よって、シャッターは
指先で押さないようにしてください。

 

◆シャッターの全押しはやさしく、軽く。

そして、シャッターの全押しは、
全身の力を抜いて、やさしく、軽く押してあげてください。

これぞといったときは、
シャッターチャンスを逃すまいと、
緊張する場面ですが、
余分な力はタイミングをずらすどころか、
「ぶれ」の原因になります。

力が入ると、タイミング的には、
早く押しすぎることが多いようです

以下は、ピッチャーの投球シーンです。

ボールのリリースタイミンを撮りました。

これは、連写では撮れません

「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」では不可能です。

一発必写でなければなりません。

 

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10-7.一瞬を捉えた写真

一瞬を捉えた写真の追加です。

前項のピッチャー編に続いて「守備編」です。

こちらは「連写」で撮りました。
もちろん、連続AFです。

 

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2005年1月30日 志学館にて

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2005年1月30日 志学館にて

 

10-8.一瞬を捉えた写真②

一瞬を捉えた写真の追加②です。

まずピッチャーの投球編です。
ピッチャーの投球は前項にも掲載していますが、
これをアングルの差で見ていきます。

 

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2004年9月4日 市原臨海球場にて

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2004年9月5日 袖ヶ浦球場にて

二枚のうち、上の写真はスタンドからの撮影です。
バックネット裏から撮影しました。
上部からですが、太陽はバックスクリーンからですので、
「逆光」になりました。

一方、下の写真は地面すれすれからの写真です。
たしか、本部席からだったと思います。
(無理やりにお願いしました)

しかも、
この日は「曇り」でしたので、
「逆光」の影響はあまりありませんでした。

よって、
ピッチャーの表情をとらえたいのなら下記が条件となります。

 

①低いアングルから狙う。

②曇天を狙う。
(晴天はコントラストが強すぎる)

 

といっても、いずれも難しい話ですね。

あとは、運を天にまかせましょう。

 

10-9.一瞬を捉えた写真③

一瞬を捉えた写真の追加③です。

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2007年9月22日 袖ヶ浦球場にて

上の写真は既に紹介済みのピッチャーの投球シーンです。
ボールのリリースタイミングをとらえています。

このシーンを低いアングルから狙いました。

本部席の近くからです。

 

◆力強さと躍動感。

この写真のポイントは以下です。

①ピッチャーの気迫が伝わる。

口を大きく開いて、
今にも大きな声が聞こえてきそうです。
「どうだっ」

 

②腕の血管が見える。

そうなんですね。
力が入っている証拠に腕の血管(スジ?)が浮き出ています。

 

③汗のしぶきが飛んでいる。

分かりますかね。
腕の上付近に汗しぶきが飛んでいますよね。
ちょうど逆光なので光っています。

ということで、
全体的に「力強さ」と「躍動感」があります。

私のお気に入りの1枚です。

 

10-10.一瞬を捉えた写真④

一瞬を捉えた写真の追加④です。

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2004年9月26日 袖ヶ浦球場

スクイズバントを決めたところです。

この写真も狙って撮りました。

ネット裏の一塁よりからです。

連続AFの連写です。

バッターに焦点を合わせていました。

ボールが地面に落ちたショットを採用しました。

 

スクイズの醍醐味。

この場面はバッテリーはスクイズを読んで、
バントを外しにきました。

しかし、
サインが出ており三塁走者はスタートをしているため、
打者は何としてもバントをしなければなりません。

よって、
ご覧のように身を乗り出してのバントになりました。

こういう攻守の「駆け引き」もスクイズの醍醐味です。

 

10-11.外野のスーパーキャッチ

一瞬を捉えた写真の追加⑤です。

外野のスーパーキャッチです。

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2004年6月5日 袖ヶ浦球場にて

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2004年6月5日 袖ヶ浦球場にて

外野手(ライト)が、
全力疾走で前進して打球をキャッチしたシーンです。

この写真は狙って撮ったものです。

あらかじめ外野席に移動して、このシーンを待ちました。

そのときにこのプレーに遭遇したのです。

だからプレーに出会ったのは「偶然」です。

でも、狙っていなければ撮れないのも事実です。

しかも至近距離です。

連続AFの連写です。

 

◆狙って撮ることが大事。

このように偶然ではありますが、
意図を持って撮影することが大事です。

「何となくシャッターを押したら写った」
では上達しません。


撮った写真に説得力もありません。

 

だいいち、写真を撮る面白さもないでしょう。

 

「こういう写真を撮りたい」

「そのためにはこの場所から撮ってみよう」

 

そういう明確な意志を持って写真にトライしましょう。

 

もちろん、失敗もあります。

 

でも、
その失敗の繰り返しが、
あなたの「カメラの目」を確かなものにするのです。


11.まとめ

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2012年7月19日 袖ヶ浦球場にて

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ゲーム中に魅せた素敵な笑顔

どうでしたか。
少しは写真の撮り方がお分かりになったでしょうか。


ただ、分かったからといって、
すぐにいい写真が撮れるわけではありません。


そこには経験が必要になってきます。

 また、感性というものも必要になってきます。

 

12.私が目指してきたこと

最後に、
私の目指してきたことを紹介させていただきます。


被写体の内面をとらえる。


これが、私が目指してきたことです。
外見的なものではなく
(もちろん、外見も大事ですが)、


心の動きを写す。

 

つまり写真を見ただけで、


写っている人の心の中が透けて見える。


そんな写真です。


そこで、
いつも注意しているのはただ一つ。

 

頭は冷静に、心は熱く。


これだけです。


いつも冷静に状況を見つめながら判断する。

 

ただし、さめてはいけません。

いつも心は熱くなくてはいけないのです。


と言うのは簡単ですが実際には難しいのです。

なかなか実現できないのです。

 

まだまだ修行が足りません。

 

日々勉強です。

 

12-1.心に訴える写真

あれから20年も経つのに、
忘れられない写真があります。

 

それは、
高校野球を追っかけるようになってから
まだわずかな時でした。

 

腕も経験もありません。

機材も限られていました。

 

とにかく必死に高校野球を追っかけていました。

 

必死なあまり、
学校まで練習風景を撮りに行きました。

 

そのときに出会ったのが、

一人の選手です。

 

体が小さくて、
気の弱そうな選手でした。

 

その選手が、
公式戦で初めて打席に立ったのです。

 

代打です。

 

しかし、
彼は大きく空振りして三振にたおれました。

 

そのときの写真がこれです。

 

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2000年6月15日 袖ヶ浦球場

あの悔しそうな顔は今でも頭から離れません。

 

みなさんは、
この写真を見てどう思うでしょうか。

 

空振り三振して悔しがる、

普通の写真としか見えないでしょう。

 

◆マネージャーさんが部誌の表紙に。

しかし、
その写真をマネージャーさんが、

野球部の部誌に掲載してくれました。

 

理由は分かりません。

何となく訴えるものがあったのでしょう。

 

で、そのときに思いました。

 

写真には力がある。

 

しかも、うまいヘタではない。

 

撮る側の気持ちが伝わるのだ。

 

この確信は今でも変わっていません。

 

12-2.あの写真を超えるものはもう出てこない

あれから20年。

 

野球の写真を何十万枚も撮り続けてきましたが、

この写真を超えるものはまだ出てきません。

 

多分、

これからも出てこないのでしょう。

 

それは、

もうあのときのような純粋な気持ちがないからです。

 

そうなんです。

 

写真は技術ではないのです。

 

写真は心で撮るものなのです。

 

だから、撮る人の気持ちで変わるのです。

 

だから、私がいつもいっていることが言えるのです。

 

うまい写真を撮りたかったら、

人間を磨きなさい。

 

13.最後に代えて

最後に、こういう写真で終わりたいと思います。

試合直後の敗戦校をとらえました。

 

私はいつも、最後は勝ったチームではなく、

負けたチームのところに走って行きます。

 

負けたチームには、
何ともいえない生々しさがあるからです。

 

そのような写真を撮るのは決して面白半分ではありません。

 

口幅ったいようですが、

こういう写真を撮るのが、
私の使命だと思っているからです。

 

涙を枯らすほどに泣きじゃくる

彼ら彼女らには、

間違いなく成長の瞬間があります。

 

それを残すのが私の使命だと思っています。

 

13-1.こぼれ落ちるのは汗か涙か

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2010年7月11日 袖ヶ浦球場にて

この写真については説明は不要でしょう。

 

この写真を見ているだけで、

彼の野球人生までが見えてきます。

 

生真面目な性格までもが。

 

14.「17歳」の涙

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2011年7月12日 千葉県野球場

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2011年7月13日 千葉県野球場

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2011年7月13日 千葉県野球場

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2011年7月13日 千葉県野球場

どうでしょうか?

 

上の写真x4枚は、試合直後に撮った写真です。

 

敗戦校の選手とマネージャーさんです。

 

負けた悔しさ以上に、

野球と別れなければならない、

そんな悲しみが分かるでしょう?

 

私は、毎年この光景を見てきました。

 

そして、

その都度心に迫ってくるのを感じました。

 

もちろん、私も泣きました。

 

そうなんです。


自然と涙が出てくるのです。

 

とめどもなく涙が・・。

 

◆相手の気持ちになって、そっと撮る。

このような写真は、

相手の気持ちになることが大事です。

 

そうなれば、

自然と基本マナーが出来てきます。

 

①音を出さない。

②声を出さない。

③動かない。

④出来るだけ低い位置で。

⑤出来るだけ遠くから。

 

そうなんです。


写真を撮っていることを、

相手に気づかせないのです。

 

風になるのです。

 

空気になるのです。

 

相手の世界に、

入ってはいけません。

 

そーっとしてあげるのです。

 

そーっとです。

 

そーっと相手の気持ちを思いやるのです。

 

もうこうなったら、

技術の領域ではありません。

 

人と人との

心のふれあいです。

 

15.やっぱり最後はこの写真で

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2011年7月10日 袖ヶ浦球場にて

敗戦校がいつも涙ばかりとは限りません。

 

私の長い高校野球との関わり合いのなかで、

唯一、出会ったのがこの写真です。

 

その負けた学校の女子生徒さんが見せたのは、

泣きじゃくる姿ではなく、

とびっきりの笑顔でした。

 

これにはびっくりです。

 

なんなのでしょう?

 

作り笑顔なんかではありません。

 

照れ笑いでもありません。

 

何かをやり遂げたいうのでしょうか?

 

その、

はち切れんばかりの笑顔がまぶしかった。

 

その笑顔の裏には、

人には言えないものがあったのでは?

 

そんなことさえも考えてしまいました。

 

でも私は、

この笑顔に救われたました。

 

こういう女の子もいるんだ。

 

笑顔が美しくて、素晴らしい。

 

 

それを見ているこっちまで、

嬉しくなりました。

 

高校野球バンザイだ。

 

ありがとうみんな。


本当にありがとう。

 

 

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いずれも拙作記事ですが、
参考になるかと思います。

 

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※更新履歴※

【更新】2020年2月3日、9日、20日、25日、3月1日、14日、4月17日、6月10日、8月2日、9月1日、10月31日、12月6日、2021年2月8日、3月1日、3月15日、3月29日、4月26日、8月3日、9月9日、12月25日、2022年9月29日、2023年1月3日
少しだけ校正させていただきました。

【更新】2020年6月22日
3-10項を追加しました。

【更新】2019年12月13日
下記を追加しました。
「7-17.一塁へ駆け抜けるランナー」

【更新】2019年11月24日
下記を追加しました。
「4-7.ピッチャーをサンニッパで撮る」

【更新】2019年11月17日
下記を追加しました。
「7-1.ホームへ突進」

【更新】2019年10月26日
下記を追加しました。
「8-17.こういう光景もお見逃しなく」

【更新】2019年10月23日
下記を追加しました。
「7-12.ランナーコーチ、こんなアングルも」

【更新】2019年10月22日
下記を追加しました。
「5-13.打ち損じを打者の表情から連想させる」

【更新】2019年10月20日
下記を追加しました。
「13.「17歳」の涙」

【更新】2019年10月15日
下記を追加しました。
「8-16.人生を垣間見る」

【更新】2019年10月14日
下記を追加しました。
「8-15.試合が終わって素敵な笑顔に」


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