泥んこの中の練習(長野工業高校)、私の野球取材生活を総括する
こんにちは、
拙作ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、
「長野工業高校の練習風景」
です。
長野の寒い冬を耐えている、
そんな球児たちを見ていただきたい。
そうすれば、
何かを感じてもらえるのでは?
そう思い、
このブログを書きました。
事実、
私もびっくりしました。
よくこんなところで、
こんな練習をしいるなあ。
信じられません。
まさに寒さに耐える彼らの生き様です。
◆私の取材活動
このブログは、
私がやってきた野球取材の総括の一つです。
取材期間 :
2000年~2014年(15年間)
その間に撮りためた写真が、
100万枚を超えました。
その中から、
印象に残るものをピックアップしました。
私の独断と偏見です。
よって、読者の皆様には、
「物足りない」
と感じるかもしれません。
そのへんのところは、
ご容赦ください。
◆お断り。
野球関係の記事が多くてすみません。
私、野球が好きなんもんですから。
野球(とくに高校野球)しか能がありません。
ご興味のない人は読み飛ばしてください。
申し訳ございません。
◆今回の練習風景
本稿の長野工業高校の練習風景は、
下記HPからの抜粋となります。
そのなかにある「練習風景」をベースにしています。
- 1.長野工業高校の練習風景
- 2.取材概要
- 3.見るからに寒そう
- 4.気が引き締まる
- 5.バッティング練習
- 6.球拾い
- 7.途中で手をあたためる
- 8.あと片付け
- 9.最後はランニング
- 10.ボールの回収
- 11.まとめ
- 【関連記事】
- ※更新履歴※
- ※CMリンク※
1.長野工業高校の練習風景
長野工業高校(長野市)には、
過去に2回お邪魔しました。
ちなみに、
冒頭の写真は1回目のときのものです。
あのときは、
天気が良かったので、
北アルプスがきれいに見えていました。
私は木更津市(千葉県)在住です。
よって、
そんなにしょっちゅう行くことはできません。
1-1.息子が長野の大学に
以前から
一度は雪国の練習風景を撮りたい。
と思っていました。
そのときに、
ちょうど息子が長野の大学に通い出したのです。
「これだっ!」
と思いました。
そこで、
息子のところへ行くことを口実に、
雪国取材を敢行したのです。
地図をみて、
息子のアパートに近い高校を探しました。
そこで見つかったのが長野工業高でした。
長野工業高さんにはノーアポで行きました。
ぶっつけ本番です。
2.取材概要
①年月日:2006年2月11日
②取材高校:長野工業高校(長野市)
③天気:曇りのち晴れ
④気温:-2℃
ということで、
千葉県から長野への「遠征取材」です。
3.見るからに寒そう
お邪魔したときは、
雪の降った直後でした。
よって、ご覧のように、
グラウンドは雪解けでぬかるんでおり、
田んぼのようでした。
しかも、氷点下2℃の寒い日でした。
(地元の人は、なんともないようでしたが)
まずはストーブで暖をとります。
ちゃんとストーブ用の薪も準備されていました。
このへんは雪国ですね。
用意周到です。
恒例の試合前のミーティングでしょうか。
キャプテンが気合いを入れていました。
ちなみに、今日の練習メニューは、
バッティング練習とのことです。
グラウンドはびちょびちょでした。
これでは守備練習は無理なようです。
4.気が引き締まる
さあ練習開始です。
打者が順番にバッティングゲージに入ります。
この瞬間、
選手たちに緊張感が走ります。
練習にはバッティングマシンは使いません。
バッティングピッチャーがボールを投げます。
(上の写真)
もちろん、素手です。
あの寒さでは、
多分、指先が「かじかんで」いたでしょう。
でも、手袋をするわけにはいきません。
5.バッティング練習
バッティング練習は普通のものでした。
どこの学校でもやっているような練習内容です。
ただ、ボールが違います。
水を吸った重たいボールです。
しかも泥をかぶっています。
上の写真のボールは皮が破れていました。
さすがは、ここまでは使わないと思います。
しかし、泥まみれのボールは重たそうでした。
上の写真(バットにボールがあたった瞬間)を
みてください。
泥というか、
ボールにこびりついた草みたいなものも一緒に、
はじいています。
バッティングピッチャーは、
こんなボールを素手で投げていたのですね。
打つほうも打つほうです。
これでは芯でとらえないと飛ばないでしょう。
手もしびれるでしょう。
6.球拾い
大変なのは守備です。
足下をみてください。
泥んこです。
だから、スパイクではダメです。
みんな長靴です。
最悪はボールが池に入ったときです。
おっと、ことわっておきます。
場所は学校のグラウンドですので、
池などはありません。
雪解けの水がたまって
池のようになっているのです。
池に入ったボールはご覧のように拾います。
上の写真なんかすごいですね。
どれがボールか分かりません。
泥のかたまりがボールのようです。
7.途中で手をあたためる
球拾いを長くやっていると、
寒さで手がしびれてきます。
(バッティングピッチャーもそうですが)
そのときは、薪ストーブで暖をとります。
これは原始的ですが、
一番効果のある方法のようです。
8.あと片付け
やっとバッティング練習が終わりました。
まずはあと片付けです。
手際よくバットを片付けます。
8-1.木製バット
ここでお気づきでしょうか。
練習で使っていたのは木製バットです。
多分、金属製よりは重たいバットなのでしょう。
あえて重たいバットを使ったのでしょう。
しかも、木製ですので、
芯でボールをとらえないと、
手がしびれます。
そのへんも狙っていたのでしょう。
筋力アップとミートの両方狙いです。
9.最後はランニング
練習の最後はランニングです。
えっ、運動靴ですか?
そんなものはありません。
履くのは、
先ほどの球拾いで使った「長靴」です。
この泥んこランニングは、ききます。
こたえます。
①長靴の重み。
②泥のぬかるみ。
この両効果(?)で、
普通のランニングの3~4倍の
筋力と心肺機能を使います。
これが冬場の常連メニューです。
なるほど、
これだと強くなるはずだ。
10.ボールの回収
まずは、上の写真を見てください。
池にはまったボールを掘り起こしているところです。
ボールが池の底に「ずぼっ」と埋まったのですね。
このボールを
一つずつ回収しているところです。
大変ですね。
でも、
ボールを大事にすることは良いことです。
11.まとめ
どうでしたか。
今回は寒い長野の「練習風景」をお届けしました。
11-1.長野の朝は寒い
グラウンドは雪こそ積もっていませんしたが、
水たまりには氷がはり、周りはデコボコだらけで、
地面は、がちがちに凍っていました。
こんなところで(失礼)練習するのか。
と、思わず自分の目を疑ってしまいました。
更に始末が悪いのは、
気温が上がるにつれて、
グラウンドがぬかるんでくることです。
このぬかるみは、ハンパではありません。
10センチぐらいは足が埋まります。
えっ、スパイクですか。
そんなもの履けるわけがありません。
ここでは、
長靴がスパイク代わりです。
でも、彼らはグチひとつこぼしません。
たくましい。
実にたくましい選手たちです。
11-2.写真への思い
上に掲載した写真は、
どの写真も思い出深いものです。
写真ですので、
その瞬間、私がそこにいたことになります。
つまり、
写真の球児達と、時間と場所を共有したのです。
しかも、
その瞬間は永遠にとまったきりです。
色あせることもありません。
その瞬間は永遠に存在するのです。
そう考えると、
そこに居合わせたことに感謝しなければ。
そう思いつつ、本稿を閉じます。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
【関連記事】
※更新履歴※
【更新】2019年12月6日、16日、20日、2020年1月7日、5月18日、10月3日、2021年7月6日、2022年7月24日
少しだけ校正させていただきました。
【更新】2019年9月30日
構成を一部見直しました。
【更新】2019年8月18日
中身(文章)をマイナー修正しました。
構成を一部見直しました。
【更新】2019年7月4日
中身(文章)をマイナー修正しました。
写真を約10枚ほど追加しました。
【更新】2019年6月27日
「目次」を追加しました。
これで少しは読みやすくなったと思います。
※CMリンク※
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