待機電力を監視、ワットモニターで節電を
こんにちは、
拙作ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、待機電力のお話です。
◆待機電力とは?
待機電力とは電気器具の待機状態、
すなわち、
電気器具を使っていない状態で、
電気が流れていることをいいます。
その待機状態で使っている電気量を、
「待機電力」といいます。
◆待機電力の単位:単位はWatt(ワット)です。
普通の電力量を表す単位と同じです。
◆大体の電力量:1~3ワット
◆電気代:1日2円程度です。
こうみると、
電気代は大したことはありません。
しかし、
「塵も積もればなんとか」で、
そんなにバカにもできません。
【計算例】
①待機電力のある電気器具の台数:5台
②待機電力:3ワット/台
④電気料金(単価):24円/kWh
⇒ 1日あたり:8.6円
⇒ 1ヶ月あたり:268円
⇒ 1年あたり:3,139円
つまり、1年にすると、
下記の金額をムダに使っていることになります。
約3,000円
こうみると、
もっと節約、節電したいですよね。
そこで、
待機電力の実態と節電方法を調べてみることにしました。
- 1.待機電力とは?
- 2.待機電力の測定方法
- 3.ワットモニター
- 4.ワットモニターTAP-TST8の使い方
- 5.ワットモニターTAP-TST8のメリット
- 6.ワットモニターTAP-TST8のデメリット
- 7.まとめ
- 【関連記事】
- ※更新履歴※
- ※CMリンク※
1.待機電力とは?
待機電力とは、
前述したとおりです。
『電気器具の待機状態で消費する電力量』
です。
◆なぜ待機電力が発生するのか?
では、その待機電力の発生理由を考えてみます。
待機電力の主な理由は下記3つです。
1-1.リモコン動作のため
たとえば、
リモコン付きの扇風機を考えてみます。
電源のON/OFFや、風量調節が、
リモコンでできる扇風機です。
このうち、
ON機能(扇風機の起動機能)を見てみましょう。
このON(起動)のためには、
扇風機本体に電気が流れていなければなりません。
つまり、
リモコンのON釦が押されたことを感知して、
扇風機を起動するための電気です。
この電気が待機電力です。
あなたの周りの電気器具をみてください。
ほとんどがリモコン付きではないでしょうか?
①ビデオデッキ
②テレビ
③照明
④オーディオ(コンポなど)
⑤扇風機
⑥電気ストーブ
⑦エアコン など
1-2.タイマー機能のため
ビデオデッキを考えてみましょう。
ビデオデッキには「タイマー予約」が付いています。
これは予定の時刻になったときに、
録画を開始する機能です。
つまり、
本体が動作していなくても、
裏では、下記の動作が行われています。
①録画開始時刻を監視する。
②録画開始時刻になったら、
録画を開始する。
このための電気が「待機電力」です。
タイマー機能はビデオデッキだけではありません。
ストーブやテレビ、エアコンにもあります。
よって、
タイマー付きのストーブにも待機電力があります。
1-3.起動準備のため
本体を稼働させるための準備です。
たとえば、
ビデオデッキの起動準備などです。
少しでも起動を速くするために、
スタンバイ状態にしておきます。
そのための電力が、
待機電力となっています。
(パソコンのクイックスタートのようなものです)
1-4.待機電力を0(ゼロ)にする方法
待機電力をゼロにする方法は下記です。
①その電気器具をコンセントから抜いておく。
②電気器具をスイッチ付きコンセント経由にし、
そのスイッチ付きコンセントのスイッチを切っておく。
下記2枚の写真がスイッチ付きコンセントです。
2枚目の写真は、
コンセントが複数(6個)ある例です。
OA機器(プリンター、無線LAN、外部HDDなど)は、
複数口のほうが便利です。
いずれにしても、
コンセントへの直接接続より、
スイッチ付きコンセントのほうが便利です。
2.待機電力の測定方法
待機電力の測定には、
ワットモニターを使います。
ワットモニターは、
待機電力だけを測定するものではありません。
電気器具の消費電力を測定するものです。
その消費電力の一部が、
待機電力と考えれば、
分かりやすいかと思います。
3.ワットモニター
以下は、私が使っているワットモニターです。
1)メーカー:サンワサプライ
2)型番:TAP-TST8
3)計測機能:下記5項目。
①消費電力(W)
②積算電力量(kWh)
③積算時間(Hour)
④積算電力料金(円)
⑤CO2排出量(kg)
4)価格:3,000円~4,000円
(税込み、送料込み)
・・ 2019年1月時点の実勢価格です。
【主要仕様】
・製品消費電力 最大0.3W
・プラグ 2P
・サイズ W60×D44(突起物含む)D25(突起物含まず)×H60mm
・重量 約72g
<測定範囲及び精度>
・有効電力 測定範囲/0.3~1650Watt、測定精度/最大2%±5W
・積算電力量 測定範囲/0.00~9999kWh、測定精度/最大2%±5W
・積算時間 測定範囲/00:00~9999Hour、測定精度/30ppm
・積算料金 測定範囲/0.00~9999円、測定精度/最大2%±5
・測定周期 1秒
つまり、
待機電力の最少測定値は下記です。
最少0.3ワットまで測定可能
4.ワットモニターTAP-TST8の使い方
4-1.電力量の測定
ワットモニターを使って、
電気器具(ほぼ固定の電気器具)の電力量を測定するには、
その電気器具と家庭用コンセントとの間に、
ワットモニターを接続します。
手順は下記です。
①ワットモニターと電気器具との接続
まず、ワットモニターのコンセントに、
電気器具のプラグを刺します。(上図)
②ワットモニターをコンセントに接続
次に、ワットモニターをコンセントに刺します。
(上図))
⇒ これで、電気器具は使えるようになりました。
◆ワットモニターTAP-TST8の釦。
ワットモニターTAP-TST8には下記3つの釦があります。
①料金 、 ②CO2 、 ③計測
この3つの釦を使って、電力量を測定します。
◆電力量の測定。
「計測」ボタンを押すと、
Watt(消費電力)→kWh(積算電力量)
→Hour(使い始めてからの合計時間)の順に、
表示が変わります。
「料金」ボタンを押すと、
積算料金と、一日あたりの料金が切替えて表示されます。
◆その他の操作。
その他の操作(CO2量測定、電力料金単価の設定など)は、
メーカーのHP(下記)から、
取説(PDF)をダウンロードされてください。
https://www.sanwa.co.jp/support/setsumeisyo/pdf/T/TAP-TST8N.pdf
4-2.待機電力の測定
次に、
ワットモニターTAP-TST8で待機電力を測定してみましょう。
基本的な操作方法は前述と同じです。
◆電気器具との接続には、少し工夫を。
唯一異なるのが、
電気器具とワットモニターTAP-TST8との接続です。
異なるといっても、
必須の方法ではありません。
こうしたほうが便利ですよ。
という接続方法です。
つまり、
上の写真のように、
「ACアダプター」を使うのです。
これを使うと、
ワットモニターTAP-TST8と電気器具との接続しやすくなります。
【ACアダプター】
・メーカー:エレコム
・型番: T-ADR4WH(ホワイト)
・長さ:0.2m
・用途:4個のACアダプタなどの使用時に、
無駄なくコンセントを使用できます。
・定格:15A・125V・1500Wまで
・コンセントタイプ:2P
・コンセント:4口
4-3.ラベル貼りを忘れずに
測定した数値はできるだけ、
電気器具にラベルを貼っておきましょう。
以下にその例を紹介しておきます。
◆写真(下)。
下の写真は待機電力を「ラベル貼り」した例です。
因みに、
下のほうに貼っている年月日ラベルは、
購入年月日です。
私の習慣です。
◆写真(下)。
下の写真は所要電力をラベル貼りした例です。
電気器具は「扇風機」です。
(分かりにくい写真でごめんなさい)
「扇風機」にも購入年月日を貼っています。
5.ワットモニターTAP-TST8のメリット
ワットモニターTAP-TST8のメリットは下記です。
1)小さくて軽いので場所をとらない。
2)0.3Wまで待機電力が測定できる。
3)しかも精度が高い。
6.ワットモニターTAP-TST8のデメリット
ワットモニターTAP-TST8のデメリットは下記です。
1)思った以上に値段が高い。
豊富な機能と高い精度を持っていますので、
この値段は、やむを得ないと思っています。
できれば、
機能と精度を落として、
1,000円前後の値段に
してくれることを希望します。
2)プラグ周りが大きいので、
隣のコンセントを使えなくする。
こんなときに、
前述のACアダプターが威力を発揮します。
3)接続が面倒。
既存の接続状態で、
測定できればベストです。
このワットモニターは(多分、他機でも同じでしょうが)、
測定対象の電気器具を一度外して、
コンセントとの間に、
ワットモニターを接続する必要があります。
(測定前)コンセント→電気器具
(測定時)コンセント→ワットモニター→電気器具
これが面倒です。
測定電気器具の電源コードに、
非接触のセンサー(CTなど)を近づけて、
測定できればベストです。
(微弱電流なので無理でしょうか?)
7.まとめ
どうでしたか、
本ブログでは下記を紹介しました。
1)待機電力は、無視できないほど電気をくっている。
2)その実態を知るにはワットモニターが必要。
3)ワットモニターは待機電力だけでなく、
通常の電力量もはかれる。
4)待機電力を減らすには、
その電気器具をコンセントから抜いておく。
5)またはスイッチ付きコンセントにして、
そのスイッチを切っておく。
これで、
1年に3,000~4,000円は、
節約できます。
大した金額ではないでしょうが、
ムダな電気を使って喜ぶ人はいません。
省エネに協力しましょう。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
【関連記事】
※更新履歴※
【更新】2020年8月28日、2021年4月30日、2022年5月28日
少しだけ校正させていただきました。
【更新】2019年7月20日、2020年4月18日
「目次」を追加しました。
これで少しは読みやすくなったと思います。
※CMリンク※
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