太陽光発電、電気代がタダどころか黒字に
こんにちは。
拙作ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、太陽光発電のお話です。
まずは我が家の実績報告です。
下記は我が家の太陽光発電の経済効果です。
<電気代>
太陽光発電導入前：25万円/年･･①
太陽光発電導入後：11万円/年･･②
<売電料金>
2017年：17万円/年･･③
つまり、
電気代は６割削減（＋１４万円）
売電収入が１７万円（＋１７万円）
電気代の削減を含めると、
なんと年間 約３０万円の得となったわけです。
①－②＋③
すべて太陽光発電のおかげです。
この太陽光発電についてご紹介します。
１．我が家太陽光発電（仕様）
我が家の太陽光発電の仕様は、
以下のようになっています。
１）メーカー：CIC長州産業（株）
２）パネル：CS-233B21x18枚
３）パワーコンディショナー：PCS-40Z3x1
４）出力：4.2kW
５）設置年月：2013年6月
６）地域：千葉県木更津市
２．太陽光発電の流れ
太陽光発電の流れは、
以下のようになっています。
この流れは、
どのメーカーでも同じです。
①太陽光パネル･･太陽光を電気（直流）に変えます。
↓
②パワーコンディショナー･･直流から交流に変換。
↓
③電力メーター･･買売電気量の積算。
↓
④電力会社へ
３．太陽光発電のメリット
太陽光発電のメリットは下記になります。
３－１．経済効果が大きい
経済効果は冒頭に記載したとおりです。
年間「約３０万円」
の効果があります。（我が家の例です）
３－２．節電意識が高まる
太陽光発電を設置すると液晶パネルが付きます。
（下の写真）
上記液晶パネルによって下記の情報が得られます。
①現在の発電量
②現在の買電量
③現在の売電量
④過去の発電量、売買電量の推移
（日別、月別、年別）
これらによって、
節電意識が高まります。
実はこれも大きな期待の一つでした。
おかげで、
家族全員が電気に対する意識が高まりました。
下の写真はパネル画面の表示例です。
○トップ画面（現状表示）
○日別画面
○年別画面
※月別画面は割愛させていただきました。
（イメージは上記 日別、年別と同じです）
３－３．夏は涼しく、冬は暖かい
太陽光発電のメリットのもう一つをご紹介します。
それは遮熱、温熱効果です。
これは太陽光発電の取付構造に関係しています。
上の写真を見てください。
我が家の屋根は「陸屋根（ろくやね）」といって、
フラット構造になっています。
このフラット構造の屋上に太陽光パネルを取り付けました。
３－４．太陽光パネルが熱をさえぎる
よって、
太陽光パネルが直射日光を遮ってくれます。
つまり、太陽光パネルが
「すだれ」の役目をしてくれるのですね。
その分、部屋が涼しくなります。
部屋の温度は、
２℃は確実に下がります。
これは大きなメリットです。
省エネ効果ですね。
３－５．太陽光パネルが放熱を防ぐ
一方、
冬は太陽光パネルが屋根を
「覆う（おおう）」ことによって、
大気への放熱を防いでくれます。
つまり、「保温効果」ですね。
つまり、
夏は涼しく、冬は暖かい
のです。
これは、予定外の効果（メリット）でした。
４．太陽光発電のデメリット
太陽光発電のデメリットを列挙します。
４－１．初期投資が高い
太陽光発電の初期投資（費用）は、
１kWあたり１００万円の時代から、少しずつ下がってきています。
我が家は「約60万円/kW」でした。
（2013年6月）
ただ一方で、売電単価（電力会社の買取単価）も、
下がっていますので（我が家では42円/kWの時代）、
回収年数は「横ばい」のようです。
４－２．発電量にバラツキあり
太陽光発電は、
まさに太陽光で発電するものですから、
雨や曇り、夜は、まったく機能しません。
また、気温にも左右されます。
◇気温が高い：発電効率が下がる。
◇気温が低い：発電効率が上がる。
※夏場は日が長いので稼ぎ時ですが、
この時期は気温が高いので発電効率が下がります。
これは痛いですね。
夏冬の発電効率差約10％（実測）
５．太陽光発電の課題
私が実感した太陽光発電の課題です。
５－１．自然災害が恐い（特に台風や暴風、竜巻）
上の写真は太陽光パネルの取付部位を写したものです。
上部のボルトが外れ掛けているのが分かると思います。
台風直後に撮りました。
この原因は台風そのものではなく、
施工上のミスでした。
どうも取付時にボルトの締め忘れのようです。
ただ、これがきっかけに台風ノイローゼになりました。
台風時の「強風」が心配です。
「強風」でパネルが飛んでいって、
通行人や近所の家屋を壊す恐れがあります。
とくに「北風」が心配です。
パネルの背面から、
「あおる」ように
吹きつけるからです。
パネルの風に対する限界値は下記となっています。
（メーカーさんから文書で回答をもらいました）
４２mps（風速42メートル）
最近の台風は大型化しています。
直撃したら、この数値はいっぺんに超えます。
心配です。
毎年台風シーズンになると憂鬱（ゆううつ）になります。
因みに、
我が家の太陽光発電は「10年保証」です。
その保証のなかに、
台風を含めた自然災害も入っています。
まずは一安心なのですが、
飛んだパネルが人様をケガさせたり、
人様の家を壊したりしないかと心配です。
とにかく太陽光発電を設置するなら、
頑丈な ものにしましょう。
５－２．使えるバッテリーがない
実は、上記デメリットを解消するために、
真剣にバッテリーの設置を考えました。
つまり、
変動する発電量を
バッテリーで平準化する案です。
ところが、
手頃なバッテリーがありませんでした。
とにかく容量を増やすと、めちゃくちゃ高いし、
寿命も短いのです。（数年程度の寿命です）
これでは、使いものになりません。
今後は、
このバッテリー（容量、価格、寿命）が、
大きな課題になるでしょう。
６．まとめ
いかがでしたか。
太陽光発電の特徴がお分かりになりましたでしょうか。
太陽光発電は経済的にも技術的にも魅力です。
最近の新築の家では、
最初から太陽光発電を付けている家が増えています。
我が家の年間実績自給率は、
８０％を超えています。
つまり、
8割以上を太陽光発電でまかなっている。
ということです。
この太陽光発電は、
地球温暖化の防止に一役買っています。
皆様も導入を検討してみてはいかがでしょうか。
７．データ集
以下の表は我が家の実績データです。
※表の見方
１）表は年ごとになっています。2014年～2019年
２）列（タテ）は「月」です。1月～12月
３）行（ヨコ）は料金です。単位：万円
①買電料金、②昼間の料金（10時～17時、①の内数）
③売電料金
◇２０１４年
| 2.47 | 2.20 | 2.33 | 1.65 | 1.30 | 1.30 | 1.12 | 0.90 | 0.95 | 1.14 | 1.16 | 1.17 |
| 0.40 | 0.30 | 0.36 | 0.13 | 0.08 | 0.07 | 0.05 | 0.03 | 0.08 | 0.10 | 0.10 | 0.15 |
| 0.65 | 0.65 | 0.71 | 1.52 | 1.67 | 2.17 | 1.37 | 1.96 | 1.50 | 1.37 | 1.04 | 0.82 |
◇２０１５年
| 2.24 | 2.04 | 2.06 | 1.45 | 1.09 | 0.81 | 0.88 | 0.72 | 0.80 | 0.87 | 0.88 | 0.96 |
| 0.36 | 0.30 | 0.29 | 0.16 | 0.09 | 0.04 | 0.08 | 0.06 | 0.08 | 0.11 | 0.11 | 0.14 |
| 0.80 | 0.90 | 1.02 | 1.60 | 1.84 | 1.90 | 1.34 | 2.09 | 1.25 | 1.33 | 1.30 | 0.68 |
◇２０１６年
| 1.54 | 1.65 | 1.37 | 1.07 | 0.87 | 0.70 | 0.67 | 0.62 | 0.78 | 0.76 | 0.84 | 9.19 |
| 0.25 | 0.26 | 0.15 | 0.12 | 0.07 | 0.06 | 0.06 | 0.06 | 0.11 | 0.12 | 0.13 | 0.15 |
| 0.76 | 0.79 | 1.35 | 1.14 | 1.91 | 1.93 | 1.42 | 1.43 | 1.76 | 0.82 | 1.11 | 0.74 |
◇２０１７年
| 1.11 | 1.27 | 1.09 | 0.99 | 0.86 | 0.70 | 0.71 | 0.61 | 0.80 | 0.75 | 0.92 | 0.93 |
| 0.16 | 0.19 | 0.15 | 0.10 | 0.07 | 0.05 | 0.07 | 0.05 | 0.09 | 0.09 | 0.13 | 0.12 |
| 0.97 | 1.21 | 1.27 | 1.72 | 2.14 | 1.92 | 1.64 | 1.85 | 1.47 | 1.19 | 1.02 | 0.91 |
◇２０１８年
| 1.34 | 1.36 | 1.15 | 0.89 | 0.84 | 0.72 | 0.73 | 0.77 | 0.87 | 0.98 | 1.00 | 1.60 |
| 0.21 | 0.19 | 0.11 | 0.09 | 0.07 | 0.07 | 0.05 | 0.09 | 0.14 | 0.14 | 0.14 | 0.21 |
| 1.00 | 1.02 | 1.44 | 1.67 | 2.05 | 1.58 | 2.10 | 1.62 | 1.12 | 1.14 | 0.95 | 0.76 |
◇２０１９年
| 1.49 | 1.40 | 1.20 | 1.04 | 0.77 | 0.82 | 0.83 | 0.82 | 0.91 | 0.96 | 1.10 | 1.46 |
| 0.19 | 0.22 | 0.14 | 0.12 | 0.07 | 0.12 | 0.11 | 0.12 | 0.15 | 0.19 | 0.22 | 0.27 |
| 1.02 | 0.82 | 1.66 | 2.01 | 2.01 | 1.31 | 1.44 | 1.50 | 1.52 | 0.96 | 0.83 | 0.72 |
◇２０２０年
| 1.39 | 1.18 | 1.04 | 0.67 | 0.67 | 0.69 | 0.67 | 0.67 | 0.70 | 0.74 | 0.78 | 1.11 |
| 0.22 | 0.15 | 0.16 | 0.08 | 0.09 | 0.08 | 0.12 | 0.04 | 0.10 | 0.13 | 0.15 | 0.24 |
| 0.79 | 1.24 | 1.70 | 1.66 | 1.65 | 1.50 | 1.10 | 1.88 | 1.09 | 0.97 | 0.92 | 0.68 |
◇２０２１年
| 1.23 | 0.97 | 0.91 | 0.75 | 0.74 | 0.71 | 0.78 | 0.85 | 0.85 | 0.90 | 0.98 | 1.46 |
| 0.23 | 0.13 | 0.13 | 0.08 | 0.08 | 0.07 | 0.09 | 0.12 | 0.12 | 0.13 | 0.15 | 0.23 |
| 0.82 | 1.32 | 1.51 | 1.51 | 1.62 | 1.37 | 1.46 | 1.23 | 0.93 | 1.10 | 1.02 | 0.83 |
◇２０２２年
| 1.81 | 1.60 | 1.25 | 1.05 | 0.96 | 0.96 | 0.97 | 1.10 | 1.22 | |||
| 0.25 | 0.15 | 0.11 | 0.08 | 0.06 | 0.06 | 0.06 | 0.06 | 0.09 | |||
| 0.82 | 1.18 | 1.49 | 1.49 | 1.73 | 1.65 | 1.60 | 1.40 | 1.18 |
◆考察
１）年々電気代が下がっています。
２）一方で電気単価が上がりました。
３）にもかかわらず、電気料金が下がっているのは、
いわゆる「家内努力」（節電効果）によるものです。
４）とくに暖房方法を随時改善しましたが、
その効果だと思います。
５）ただ冬場は暖房の比率が大きいので、
暖房改善の効果より、
気候（寒暖）の影響のほうが大きいようです。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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※更新履歴※
【更新】2019年11月2日、8日、2020年1月14日、3月6日、4月5日、7月14日、2021年1月13日、2021年12月12日、2022年3月6日、10月27日
少しだけ校正させていただきました。
【更新】2019年9月16日
CMリンク追加。
【更新】2019年9月1日
６項の「データ集」を更新しました。
2019年データ（8月まで）を追加。
【関連記事】を追加しました。
【更新】2019年8月3日
（３－３．夏は涼しく冬は暖かい）を追加しました。
【更新】2019年7月29日
「目次」を追加しました。
これで少しは読みやすくなったと思います。
【更新】2019年5月8日
６項の「データ集」を更新しました。
2018年データを追加。
【更新】2019年5月6日
文章をマイナー修正しました。
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